2014年02月22日(土) お伊勢さん125社まいり 外城田めぐり (車、徒歩)
午前中は玉城町中央公民館の玉城フェアにて、再興された『鳥名子舞』の初披露を拝観したので、午後からはお伊勢さん125社を巡った。
【参考】
以前にも紹介したように平成6年、つまり20年前にザ・伊勢講受入協議会と近鉄が主催で実施されたお伊勢さん125社のマップと資料が手に入ったので、今回はそのマップ・資料の「外城田めぐり」分を利用した。
【参考】
そして、こちらが手にして歩いた後のコースマップ(わら半紙の資料をスキャニングしてデジタル化したPDFデータを印刷したもの)。
コースマップの起点はJR参宮線 外城田駅となっているが、今回は玉城町中央公民館(玉城町下田辺800)から最も近い場所である坂手国生神社付近の常夜燈を起点とした。コースマップでは2420地点。そして進行方向はマップとは逆行。
なお、神社等の解説は先のPDFファイルに譲るとして、ここでは20年前のマップに従って歩いた結果を紹介する。
玉城町中央公民館を出ると左方向へ道なりに進むとこの場所に到着。ここが本日の外城田めぐりのスタート点。
常夜燈の奥には鳥居があり、その左側には手水石。御神前の文字の右側には宝暦八年と見える。
この交差点を右折方向に進むとほどなく坂手国生神社に到着。右手には竹林、その奥には牛尾崎池が広がっている。
【坂手国生神社】
こちらが坂手国生神社。参道は石畳で緩やかな上りの坂道となっている。
参道の入口で立つ位置を選ぶと参道の先に微かに殿舎が見える位置がある。
参道を進み、手水石付近で振り返ってパチリ。参道に一歩入ると別世界となる。私のお気に入りの神社のひとつだ。
私がお参りを済ませて佇んでいると
女性のふたり組が現れた。125社まいりの終盤で残すは本日の外城田めぐりと内宮のみとのことだった。実は、このあと田乃家神社でもお会いした。
参道を戻る途中、残雪を発見。
【坂手国生神社〜棒原神社】
坂手国生神社を後にして先ほどの常夜燈がある交差点へ戻る途中、左手には竹林、そしてその奥に見えるのは牛尾崎池。
常夜燈のある交差点へ戻り、右折してしばらく進むとこの風景。
この前には正念僧・人柱供養碑塚の説明板があり、石段の上には墓石がある。お参り。
道路の左手に見つけたこの木、かなりストレスがかかっているようだった。今後が楽しみだ。どのように生長するのだろう?
さらに、右手に「魚釣り禁止」の警告板。これなら池があるばずだ。得意の寄り道となった。
数十m先にはこのようにシシヤキ池があった。
元の道へ戻り先へ進むと、前方にこんもりとした森が見える。次に訪れる棒原神社の社叢だ。
左手の遠くにはJR参宮線が走っている。ズームでパチリ。
さらに、JR参宮線と棒原神社の社叢。
さらに進むと右手に次の風景が見える。道路の先は池のようだが?
余り寄り道もできないので、ここはマップに従って突き当りを左へ折れると次の工事看板があった。振り向いてパチリ。
「あれ?、斎宮池!」 どこかで聞いた、見たことがある名前だ・・・・。そうだ思い出した宮川用水の調整池だ。
以前、粟生の頭首工を訪れた時に宮川用水の説明を受けたことを思い出した。
【参考】
山神の先を右折して広場を左手に見ながら進むと
このカーブミラーにたどり着く。
ミラーを覗くとその先には棒原神社が見える。
【棒原神社】
路地を進むと、棒原神社は急な階段の上、さらにその上に鎮座している。
ここは「急傾斜地崩壊危険箇所」に指定されている。
下部の階段を上り切ると水平道があり、次の階段へと・・・左手には紀州藩が建てたとされる「禁殺生」の社標がある。
ここからさらに上ると
薄暗い杜の中に殿舎がひっそり。お参り。
下りはこんな感じ。
この先にはこれから巡る蚊野神社の社叢が見える。この付近は平坦なため巡る神社の社叢を遠くから望むことができる。遠いような、近いような・・・
【棒原神社〜御船神社】
棒原神社の急な階段を下り、カーブミラーまで戻ると右折。この常夜燈の場所に出る。視線の先にはJR参宮線 前川踏切が見える。
前川踏切を渡り直進すると先ほど棒原神社から望んだ蚊野神社へ到着するが、コースマップはJR参宮線の線路に沿っての進行だ。ここを右折して
線路沿いを歩いていると踏切の警報機が鳴り出した。快速みえが近づいて来たのでパチリ、パチリ。
外城田駅を過ぎると
角貝踏切付近の前を左折。
道幅の広い車道を横断すると「土羽」の地名標。
この先、右手奥方向に御船神社の社叢が望める。直線では近づけないので、次を右折、
さらに左折で道なりだ。 それにしてもこの石垣は・・・。
【御船神社(牟弥乃神社を同座)】
道なりに進むと右手に御船神社(牟弥乃神社を同座)が鎮座している。正面にある巨大な常夜燈が特徴だ。
こちらにも「禁殺生」石がある。
石階を上り、お参り。
お参りを終えて石階を下ると
その先、少し右手方向には次に訪れる朽羅神社の社叢が見える。直線の最短ルートはないため、右側からの迂回だ。
【御船神社〜朽羅神社】
どの方向からでも当回りするしかない。コースマップには水路から外れた直線道が描かれているが見当たらなかったので水路(暗渠)に沿って歩いた。寄り道好きな私には楽しい限りだ。
「いいね、こんな風景」 独り言が多くなる。
こちらはコースマップに「卍」で示されている真念寺だ。
真念寺の前から朽羅神社の社叢をパチリ。
真念寺を後にして歩を進めると東海農政局 笠木分水工笠木操作所付近に到着。この先を左折で道なりにくねくね・・。
直線路になったところで、後ろから来た軽トラックが・・・。朽羅神社に向かって走っているように見えるが、
橋の先で農道は左右に分かれ、直進できなくなる。
ここは左方向へ進んでから次の十字路を右、
そして、ここで左だ。目の前に見えているのに・・・。でも、これも楽しい。
【朽羅神社】
そして、やっと到着したのが朽羅神社。
社域へ入るとなぜか見上げてしまった。
この付近は太陽の光が豊富で、明らかに棒原神社や御船神社とは雰囲気が異なる。お参り。
朽羅神社の特徴は何と言っても、この大きな切り株だ。
こちらににも「禁殺生」の社標がある。
【朽羅神社〜田乃家神社】
次の訪問先である田乃家神社へ向かうため、田んぼの間も道を進むと
原交差点に到着。
原交差点で県道を渡るとその先のカーブミラーで左折。ここは熊野古道伊勢路だ。
【参考】
左折した道を進むと五差路に出る。
この道標を左に見ながら進む。
この道はどこまで進めばいいのか???となる。実はコースマップの距離表示にミスがあった。「9520」「8790」「8910」「7770」と並んでいる。「8910」は「7910」だろう。「8910」で右折ポイントに迷ったが、冷静に数値を確認して間違いに気付いた。
「7910」ならこの場所が右折ポイントだ。ここで右折。
今まで道はカーブしていても緩やかだったが、この先直進ではかなり蛇行している感じだ。
マップに従ってここを右折して道なりに進むと
見慣れた場所へ出た。(右方向が田乃家神社)
この丁字路を右折して、その先にある横断歩道を渡ると田乃家神社の社叢が見えている。ここも直進できないので、しばらく道路を歩いて
この農道へ入る。突き当りが田乃家神社。
道路から左方向へ竹林へ入ると
左側が田乃家神社だ。
【田乃家神社(田乃家御前神社を同座)】
こちらが田乃家神社(田乃家御前神社を同座)の参道入口。
こちらにも「禁殺生」石。
参道を進むと
その突き当りがこちら。
先日の大雪の影響だろう。折れた枝が殿舎の屋根にかかっていた。
お参りを終えると脇の参道へ向かい、
【田乃家神社〜蚊野神社】
社叢の周囲を右に巻いてから
元の場所へ戻ってきた。
すると、こちらで坂手国生神社でお会いした女性ふたり組と再開した。
本日のめぐりも残るは蚊野神社のみ。来た道を戻った。
この橋の左手は積良方向、津布良神社が鎮座する方向だ。先ほどのお二人はこの後、津布良神社にお参りすると言っていた。
私は先ほど左折した丁字路まで戻ると
外城田小学校の校庭の角で停止。マップは直進となっているが、こちら左手には
東外城田神社が鎮座しているので、お参りを兼ねて境内を通り抜けることにした。(この部分だけルートを外れた。)
参道を進むと左手に手水舎、その正面に次の鳥居がある。
反対側からもパチリ。鳥居をくぐると
拝殿にてお参り。
社務所の屋根には何かを象ったような残雪。何に見えるかな?
さらに参道を進むと鳥居の上にこんなものが・・・。これは碍子か?
さらに進むと最後の鳥居の先は蚊野神社へと続いている。
県道を横断してさらに歩いた。
左には懐かしい雰囲気の建物があったので、パチリ。今は蚊野公民館だが、昔は何だったのだろう?
そして、その隣には延命山永壽寺がある。永壽寺ではご住職に手厚いもてなしをいただいたので別の記事で紹介する。
【参考】
永壽寺を後にすると目指す蚊野神社はすぐ近くだ。
次の路地を左折すると社叢が見える。
【蚊野神社(蚊野御前神社を同座)】
蚊野神社(蚊野御前神社を同座)に到着。石階を進むと
日差しはかなり傾いていた。
こちらは鮮やかな緑色の苔の絨毯が敷きつめられたようだ。
お伊勢さん125社では宇治山田神社も苔が多い。
【参考】
この場所には光は落ちるのだが、湿度は高いのだろうか? 殿舎の劣化も進んでいるようだ・・・。
お参りを終えて蚊野神社を後にした。
【蚊野神社〜坂手国生神社付近の常夜燈】
蚊野神社を出ると右手方向に巻くように進む。この道の右側には山神が祭られている。周囲の雰囲気に同化しているため意識しないと目に入らない。ぜひとも探して、お参りを!
コースマップに記されているガードレールは多分これだが、私はここを右折してしまった。
そのことに気付いたのはこの場所、直進するはずの道が右へ曲がっていたから。ここを左へ進み、
マップのコースへ復帰した。
この先で左折すると外城田川4号橋を渡った。
下流側の左手には田丸城址の石垣が見えていた。近いような、遠いような・・・。
後は直進、道なり、途中で山神をパチリ。
お供えはどんぐりだ。
さらに進むとJR参宮線 羽根踏切。
その先にはスタート点である坂手国生神社付近の常夜燈が見えたので、20年前のマップを手にした「お伊勢さん125社 外城田めぐり」は終了となった。めぐりコースに関しては20年を経過してもほとんど変化がなかった。
【坂手国生神社付近の常夜燈〜玉城町役場駐車場】
車を駐車している玉城町役場駐車場へ向かうため、JR参宮線沿いのルートを選択した。歩いていてパチリ、パチリ。別に鉄ちゃんではないが、反応してしまった。
下田辺交差点を過ぎ、
田丸城址付近の「城西」地名標で左方向へ坂道を下ると
田丸神社前に到着。
田丸神社を背にして直進で玉城町役場駐車場なのだが、寄り道が好きな私は
お城広場の中を歩いていた。そしてこんな風景をパチリ。
お城広場を通りぬけ、村山龍平記念館の脇からSANCO 玉城町役場前 バスのりばに到着。目の前が玉城町役場駐車場だ。
有意義に一日だった。帰途に。
【 20140222 の記録 】
- 田丸神社(玉城町下田辺)
- 再興された鳥名子舞の初披露(玉城フェア、玉城町中央公民館) 動画あり
- お伊勢さん125社まいり 外城田めぐり
- 延命山 永壽寺(度会郡玉城町蚊野)