2014年07月06日(日) 水戸神神社の「おんべまつり(鮎占い神事)」(大紀町滝原) (車、徒歩)
以前から大内山川の中にある大岩の穴を目掛け鮎を投げ神事の名前は知っていた。しかし、なかなか訪れる機会がなかった。
先日、受講した宮川流域案内人養成講座では午後からの実習講義として屋外へ出ると大滝峡を訪れた。そこで、「水戸神神社 おんべまつり毎年7月第1日曜」の案内板を発見し、次回のおんべまつりは是非とも拝観しようと思った。
【参考】
今回は場所も開始時刻も分かったので、ついに『おんべまつり 鮎占い神事』を拝観することができた。
『おんべまつり 鮎占い神事』については、ゲンキ3.netに「おんべまつり」実行委員会 奥山泉さんへのインタビューを交えた紹介記事が掲載されている。詳細については本リンクにお願いすることととし、ここでは訪問、拝観した内容を紹介する。
【参考】
三重県度会郡大紀町滝原にある大滝峡へ向かうためおおみや青少年旅行村へ到着。まずはポスターをパチリ。
おおみや青少年旅行村 管理棟の入口脇に貼られていた。
管理棟を後にするとおおみや青少年旅行村 大滝峡キャンプ場へ向かった。
キャンプ上への入口にある「大滝峡」の案内板の脇には『おんべまつり』の幟が立てられていた。
一度訪れたことがあるので、車が通れる道を道なりに進めばいいことは分かっていた。道なりに進むと私に「おんべまつり」を再認識させてくれた説明板を通過。
さらにバンガローの脇を歩いて進むと
広場へ出る。
今日はこの広場が駐車場になっていた。広場を真っ直ぐ突っ切るとこちらの幟が目に入った。
その先左手には「みとのかみ神社」の社標が建てられている。
参道を進むと水戸神神社では祭典の準備が進められていた。
また、社殿の前方右方向には次のボードが準備されていた。
鮎占い神事では水戸神神社にお供えしてお祓いを受けた鮎を利用して一年の商売繁盛や家内安全、または豊作や大漁を占う。7月から翌年の6月までひと月毎に 奉仕者が割り当てられ、各奉仕者は手渡された一匹の鮎を大岩にある穴(おはち)に向けて投げ入れる。おはちに直接入れば「大吉」、大いに当たってからおは ちに入れば「中吉」、そしておはちに入らなかったものは「小吉」と判断される。
また、神社に対面する奉仕者用席にはテントが張られていた。少し雨があたっていた。
水戸神神社の右側には
「鮎占」の立札があり、鮎占い神事の祭場へ続く参道にはしめ縄が張られていた。
鮎占い神事の祭場はこちら、緑色に塗られた鉄製のスロープを下ると
鎖で制限された枠の中から大内山川の中央にある大岩に空いた穴(おはち)に鮎を投げ入れる。
水戸神神社の前から大内山川の岩場へ下るとまずは下流側をパチリ。
さらに上流側、鮎占い神事の祭場側をパチリ。
再び水戸神神社へ戻ると
すでに準備が終わっていた。
そして、本日の主役である鮎が最後に登場した。
祭典に先駆けて御扉が開けられた。
そしてついにおんべまつりが開始された。
鮎が納められた木の器に注目できる方向からパチリ。
奥山泉さんの進行により
大幣と御塩での修祓。
神饌、鮎、奉仕員、参列者が祓われた。
献饌(瓶子の蓋を開ける)の後、祝詞奏上。
祝詞奏上の後、再び鮎は修祓された。
そして、最後に玉串奉奠となった。鮎占い神事の奉仕者12名全員が・・・。
玉串奉奠の途中で、JR紀勢本線が走る音が聞こえた。音に反応してパチリ。
玉串奉奠が終了すると
撤饌(瓶子の蓋を閉じる)となった。
最後に宮司一拝。これで神前での祭典は終了し、祭場は先に紹介した大滝峡の大岩へと移された。
主役である鮎は先に祭場へと移動し、
奉仕員は白い衣装を羽織っていた。
私は鮎占い神事の全体を確認できるように、神事が開始される前にこの場所へ移動した。
しばらくするとおもむろに神事が開始された。
この場所からだと鮎がおはちに命中したか否かは判断が難しい。
突然、JR紀勢本線が通過していった。
鮎占い神事では次々、月々に鮎が投げられた。
私は場所を変えてパチリ・・・。
この場所からなら投げ入れの結果を確認することができた。「小吉」
さらに場所を変えると
「大吉」。
神事は終了したが、残った鮎で体験が開始された
順次、鮎が手渡されると、鮎を投げ入れた。
こちらはマスコミ向けに判定用の札を一気にパチリ。
別の男性が鮎を受け取ると
こんな感じ。
鮎をすべて使い切るとおんべまつりは終了となり、後片付けが開始された。
鮎を投げ入れる場所に張られていた鎖を外し
大岩のおはちからは鮎がすくい上げられると
この後でリリースされた。
今回の結果はこちら、
11月、12月は大吉、2月、5月は中吉、それ以外は小吉だった。
祭典を終えた神社は後片付けの真っ最中だったが、参拝者が後を立たなかった。
水戸神神社を後にすると先ほどの広場へ戻った。その隅では和太鼓の演奏が披露されていた。
鮎の引っ掛けも。