2014年08月16日(土) 河芸から香良洲道分岐コース(伊勢別街道との追分〜近鉄 南が丘駅) (電車、徒歩)
河芸から香良洲道分岐コース(伊勢-3(412)〜伊勢別街道との追分) の続き、三分割している記事の第三部。この記録で参考にしたマップ類は次の通り。
【参考】 みえ歴史街道 ウォーキングマップ
- 伊勢街道 (PDF)
- みえ歴史街道 ウォーキングマップ
【参考】 てくてくまっぷ 伊勢-3
なお、この記録の写真見出しにある()内の数値は てくてくまっぷ伊勢-3に記されている距離を示す。
伊勢-3(6642)地点、伊勢別街道との追分から続きで伊勢-3(13702)を目指して歩き始めた。
まず、左手には津上浜郵便局。
この付近からしばらく道路はこんな感じ、アスファルト舗装されているのは道路の両端のみである。てくてくまっぷには「昔の舗装路が今も残っている」とあるが、いつ頃のものなのだろう。
雨に降られながら先へ進むと、こちらは津市指定文化財である阿部家住宅。
津市指定文化財 建造物
阿部家住宅
昭和五十五年七月二十一日指定
阿部家は上浜町の参宮街道沿いで味噌醤油の醸造販売を営んできた商家である。
主屋は間口七間半(約13.5m)で、外観は切妻造で桟瓦葺の大屋根の両袖には「卯建(うだつ)」を上げ、正面の下屋は本瓦葺とし、軒先に雨除けの「おおだれ」をつける入口の北側二間(約3.6m)は古風な荒格子を入れ、その内側に板戸を上からおろして戸締まりする形がが残されている。
典型的な大店(おおだな)の商家建築として市内で唯一のものであり、十八世紀後半(江戸時代後期)の建築と推定される。
津市教育委員会
阿部家住宅を過ぎると旅館 八百善。間口に比べると奥行きかなり長〜い。
先へ進むと社名が不明な神社にお参り。
今も残されている昔の舗装が途切れ、拡幅された道路へ出ると目立ったのはこのポスト。てくてくまっぷにあるポストと思われる。
伊勢街道の面影はまったく感じられない道を進むと伊勢-3(7712)に到着。
右方向を望むとそこには近鉄 津駅がある。
さらに先へ進むと県庁へと続く道路と交差し、三重県庁栄町庁舎の脇を過ぎて
しばらく歩くと右手に四天王寺の山門が見えた。四天王寺はいつも訪れたいと思っているのだが、津を訪れるのは講習会など夕方まで時間が自由にならないので訪れたことがなかった。
迷うことなく寄り道を決行し、山門へと向かった。
【参考】
山門をくぐり参道を進むとさらにこの建物の下をくぐって
本堂にてお参り。
本堂から参道を戻ると左手に鐘楼が建っている。
山門を出て左側へ回り込むと
塀の外側には芭蕉翁文塚がある。
芭蕉翁文塚
元文2年に津の俳人菊池二日坊が翁を偲んで建てたもので、塚の形態をとった県下で一番古いもの。裏には芭蕉の略歴と由来が記されています。(四天王寺のホームページより引用)
四天王寺を後にすると伊勢街道へ戻ると安濃川の方へ進んだ。
昔はこの先で安濃川を越えたのだろう。
この場所から左(下流)側に架かる塔世橋へまわり安濃川を越えた。
塔世橋を渡り終えると右側にある休憩スペースへ立ち寄った。ここには太平洋戦争の空襲で被爆した傷跡を残す古い橋の高欄が残されている。
国道23号の歩道を進み、SANCO 万町 バスのりばを過ぎると
この先に歩道橋が見える。
歩道橋を渡ると
ここからはてくてくまっぷとはルートを異にし、本来の街道であるとされるルートを選択した。国道の反対側に建つ朝日屋のビルを背にすると
路地を進んだ。次の丁字路を右折。どうもこのルートが本来の伊勢街道?
右折して先へ進むとこの先でてくてくまっぷのルートと合流する。まっぷに記されている通りここには横断歩道がないが車はほとんど走っていなかったので余裕で横断することができた。
横断後さらに進むと雰囲気が変わる。ここで左折。
その前に右側にある旧町名石(立町)をチェックした。
大門大通り商店街へ向かって進むとこの道標が目に入ってくる。伊勢街道はここで右折だが、津観音に立寄るために今回は左折した。
アーケードを抜けるとその先、正面に津観音(観音寺)の山門がある。山門をくぐりお参り。
山門をくぐり返す時に気づいたのだが、山門の裏側には狛犬が配置されていた。
津観音を後にすると伊勢街道である大門大通り商店街を進んだ。
アーケードが途切れると
フェニックス通りを横断する。
左側の横断歩道を渡った先には旧町名石(宿屋町)がある。
さらに進むと左手に旧町名石(地頭領町)、
右手には唐人の街がある。
先へ進むと右手には旧町名石(築地町)。前方、建物の左側に坂道が見える。その先は岩田川に架かる観音橋だ。
車両は通れない観音橋を独り占めで歩いて
上流側をパチリ。あれに見えるは岩田橋。
観音橋を渡り終えると右へ曲がり、岩田橋の方へ向かう。そして、国道23号と合流、ここは岩田橋南詰交差点。
岩田橋南詰交差点を左へ曲がるとしばらくは国道に沿って歩く。
SANCO 伊予町 バスのりば、
SANCO 岩田町 バスのりばを過ぎると
その先に津信用金庫 橋南支店が見える。
てくてくまっぷをしっかり見ていなかった私は津信用金庫 橋南支店がある交差点を左折した。左折するとすぐの所に旧町名石(立合町)があるはずなのだが見当たらない。整地された場所があったのでその石も取り外されたのだろうと勝手に考えて先へ進んだが、数百m進んだところで道を間違えたことに気づいた。先ほどの交差点まで引き返しまっぷをよく見たところ、実はこの右側へ斜めに進む道を進むべきだったのだ。これで約1kmも余分に歩いてしまった。
まっぷ通りに伊勢街道を進むとすぐに旧町名石(立合町)が目に入った。思わず拝んでしまった。
交差する道を横断しながらさらに進むとこの場所に到着。街道は前方へと続いている。交通量は少ないが近くに横断歩道があるので右方向へ進んだ。この角にあるうなぎ屋さんから蒲焼きのいい匂いが漂い、思わず引きずり込まれそうに・・・。
信号のある横断歩道を渡り街道へ戻る途中にはSANCO 上弁財 バスのりばがある。
街道に戻り、先へ進むと前方には変則な交差点がある。どこから来て、どこへ行く?
そして、SANCO エンマ堂前 バスのりば。
この周辺をパノラマで撮るとこんな感じ。左から二本目の道路の方向から歩いてきた。中央には真教寺(閻魔堂)があり、その右側が市杵島姫神社、さらに右側へ続く道路が伊勢街道。
こちらが真教寺(閻魔堂)。
こちらが市杵島姫神社。
境内へ進み
鳥居をくぐると拝殿でお参り。
拝殿の左側へ進むとその奥には小社や石祠があり、杉山稲荷社や秋葉大権現、三宝大荒神等が祭られている。
また、境内には幹や枝の先端が切り落とされている御神木があり、
この説明板があった。
御神木 推定樹齢 四〜五百年
昭和二十年 津が戦火にみまわれた時 このイチョウの木が湯気を発し風向きを変えて御神殿を焼失から守りました。
市杵島姫神社を後にすると先ほど紹介した道へ向かった。電柱の地名板(阿漕町)を見ながら進むと
建ち並ぶ連子格子の家々。往時を忍ばせるような雰囲気が残されている。
山二造酢株式会社の建物を過ぎてから振り向いてパチリ。
この看板もパチリ。
【参考】
続いては左側にこの風景。更地のようだが石碑が見えたので門をくぐると
門をくぐってすぐ左側に地蔵堂があった。
また、私を引き寄せた石碑には「薬師如来庵跡地」と刻されていた。庵は2006年に火災で焼失したとある。
続いては左手に「八幡神社」の社標。前方に社叢らしきものが見えるので寄り道することにした。
社叢へ近づくとそこには「結城神社」の文字しかない。「あれ、八幡神社は?」と思ったが枝垂れ梅で有名な結城神社なので一度はお参りしておこうと鳥居をくぐろうとしたら、歩道は鳥居の左側だった。なんだこれ?
鳥居をくぐらずに先へ進むと右側に「津八幡宮」と書かれた案内板を発見。先ほどの鳥居とともにパチリ。
これは津八幡宮=八幡神社だ。赤い矢印の方向、細い参道(?)を進むとそこには社務所があった。
社務所の右側には「本殿」の案内板があったので、それに従った。
そしてやっとたどり着いた。ここが津八幡宮(八幡神社)だった。お参り。
拝殿の正面には立派な参道が続いていたので、その参道を進むとこちらが表参道の入口だった。
鳥居をくぐり返して表参道を進むと、本殿脇、社務所前を戻り結城神社の参道へ出た。
結城神社の参道を進むと右側には結城公園が広がっている。
左側が結城神社だ。再び空から雷鳴が・・・。
急いでお参り。
この狛犬の説明板に「日本一の狛犬」と書かれているのだが何が日本一なのだろう?
結城神社を後にして
伊勢街道へ戻る直前で腕時計を覗くと、もうすぐ・・・・・。急いでカメラの電源を音にした。その時刻を見計らいシャッターボタンを押した。午後3時33分33秒。特に意味はなく、自己満足。
伊勢街道を再び歩き始めると個人宅の庭に明治天皇津八幡町御小休所碑が建っていた。史蹟の文字が埋められているのがなぜ? 個人宅のようなので石碑のみをパチリ。
この碑を過ぎると、再びこの先にて
八幡神社の社標がある。ここを進むと表参道入口に出るのだろう。
伊勢街道を先へ進むと香良洲道との追分にある
思案橋を渡った。この橋は2mほどか?親柱と欄干は一体となり、側面には装飾がある。
またまた、国道23号と交差する。ここは
垂水南交差点。
横断歩道を渡り、先へ進むと道幅は狭くなりJR 藤枝踏切を渡る。
さらに進むとこの道路は信号で待機する交互通行式となっていた。
本日の伊勢街道歩きの終了地点である伊勢-3(13702)。
この交差点は交互通行式の出入口のひとつだった信号機の柱には「この信号機は交互通行式です。約四分間お待ち下さい」と記されている。
街道歩きは終了し、これからは帰路につくために近鉄 南が丘駅へと向かった。交差点の角に成就寺があるので、石段を上り
門をくぐってお参りした。
お参りを終えて向かう方向はここにある「清水不動参詣道」の方向だ。
緩やかな上り坂、SANCO 垂水 バスのりばを過ぎるとくねくね。
坂の途中、右側に次の石柱を見かけた。
さらに進むと伊勢-3(14096)の交差点、横断すると左側にコンビニがある。
左側にしかない歩道を進むと道路脇に鳥居がある。ここが清水不動明王。また、雨が降り始めたので立ち寄らずに駅への道を急いだ。
右側に池を望むと
住宅街へ入った。
街路樹が続く坂道を登り切るとこの交差点を右折し、
次の交差点、津南が丘郵便局の前を左折した。
後はまっすぐ進むと南が丘駅へ到着。朝は晴天だったのに天気予報通りの展開となった。
急いで切符を買ってホームへ降りると列車が遅れていた。明星と伊勢中川間の停電で運休、遅延が発生していた。雷の影響だったのだろうか。今日は歩いている途中で何度も雷鳴を聞いたが何もなくてよかった。(ホッと)
「てくてくまっぷ」を見ながら一日を反省、電車に揺られながら・・・。
【 20140816 の記録 】
- 伊勢街道 鈴鹿宿から河芸コース(近鉄白子駅〜伊勢-2(14823)) 第一部
- 河芸から香良洲道分岐コース(伊勢-3(412)〜伊勢別街道との追分) 第二部
- 河芸から香良洲道分岐コース(伊勢別街道との追分〜近鉄 南が丘駅) 第三部