2014年10月25日(土) 以前より後退した上御井神社の遥拝場所(外宮) (車、徒歩)
土宮にて斎行された遷宮諸祭儀 甍祭を拝観した後、北御門参道を戻ると御厩の脇から奥へと続く参道へと歩を進めた。
右手にこのウロを見ながら・・・
この先には豊受大神宮の摂社である度会国御神社、同末社 大津神社、さらには所管社である上御井神社が鎮座する。上御井神社では毎朝、日別朝夕大御饌祭等の祭儀にお供えされる御水が汲みだされる。上御井神社は神聖な場所であるため、そこへと続く小道は立入禁止となっていて社殿を望むこともできない。ただただ遥拝するのみである。
道幅の狭い参道、ここは神馬も歩く場所だ。
【参考】
表参道や北御門参道では見ることができない雰囲気の中を進むと
右手に現れるのが度会国御神社。
さらに進むと
同じく右手に大津神社が現れる。
大津神社を背にして小道を進み上御井神社の遥拝場所へ向かおうとすると・・・。その小道の入口(大楠の手前)にはしめ縄が張られていた。
こんな感じだ。
ここからは立ち入れないようになっていたので、この場所にて上御井神社を遥拝した。
たまたま居合わせた男性にお話を伺うと「6月にしめ縄が張られた。それと同時に大津神社と度会国御神社には監視カメラが取り付けられた。」とのこと。何か問題が発生したのだろうか?
さらに話は盛り上がり、外宮は子供時代の遊び場だったこと、高倉山にも登ったなど規制が緩くかなり自由だった時代のことを教えていただいた。また外宮の宮域内にもお参りする場所が多く、至る所に賽銭が置かれていたそうだ。現在でも寒中見舞いのお参りで各所に札が貼られ、賽銭を供える行事は一部の人たちにより続けられているが、賽銭等は神宮衛士ではなく神職の手により速やかに片付けられてしまうとのことだった。
帰宅後に過去の記録を紐解いてみた。
まずは上御井神社の遥拝場所について、私がお伊勢さん125社まいりを始めた頃(2010年)はこのようにフェンスは背が低かった。
この場所へ至る小道、警戒度はかなり低い。
なぜかこんなものも・・・
続いて、2010年10月以前に背の高いフェンスが設置された。しかし、遥拝できる場所は以前と同じだった。
遥拝場所へと続く小道は整備された。
次は寒中御見舞について、これらは2011年01月のもの。
【参考】
- 「寒中御見舞」の紙札(外宮) 2011年01月29日
【2014年12月31日-20時39分追記】
以前より時々メールをいただく K様 より情報をお寄せいただきました。
> ブログに書かれていた上御井神社の遥拝場所が後退したことについて、
> 今年9月頃に訪れた時には既に縄張りがしてありました。
>
> その時に、理由を衛士さんの詰所で聞いてみました。
> 中が空洞になっている大きな楠が奥にありますが、
> その中に入り込む人がたくさんいるようです。
> 古い木ですし、中に蛇がいたりハチが巣を作ることもあるそうで、
> 安全上の理由から中に入れないようにするために
> このような措置を取ったとのことでした。
>
> また、上御井神社について、直接目にすることはできませんが、
> 2013年5月発行の「別冊太陽 日本のこころ
> 伊勢神宮 悠久の歴史と祭り」(清水潔監修)に
> 上御井神社の全景写真が掲載されています。
K様に感謝するとともに、ここに紹介させていただきました。
やはり警備上の問題ですかね?
p_m_aさん
多分そうでしょうね、大津神社と度会国御神社の前に監視カメラが取り付けられたのですから。ただ、上御井神社の遥拝は以前のようにフェンス前よりもしめ縄の前の方が気分的にも引き締まりますからこの方が(私としては)結果的には良かったです!
以前より時々メールをいただく K様 より上御井神社の遥拝所が後退した理由について情報をお寄せいただきました。感謝するとともに追記でご紹介しました。