2014年12月21日(日) 先週に続き再訪の仙宮神社、猿田彦命の体現(南伊勢町河内) (車、徒歩)
今日は友人の要望で南伊勢町から度会町、多気町、玉城町を駆け巡ることになった。いつもは単独行動で自由気ままに行動しているのだが、同行者がいると異なる視点やさまざまな(いい意味での)外乱、制約が今までにない体験や発見を与えてくれる。時には刺激的で楽しい。
最初に訪れたのは、先週に単独で訪れた仙宮神社(南伊勢町河内に鎮座)。
【参考】
この記録にも書いたように私の興味は「禁殺生」石にあったのだが、友人の興味は「両部神道の・・・・ 」と私の理解を遙かに越える領域を追求するためだった。(私も勉強せねばと刺激を受ける。)
手水を受けてから鳥居をくぐるとゆったりと参道を・・・
なかなか先へは進めない。由緒を確認したり、雰囲気を楽しんだり・・・。先週は空が曇っていたが本日は晴天。私は自分の興味で「禁殺生」石をパチリ。
さらに鳥居をくぐると遙拝所の前を過ぎ、
石段を登った。
最初の折り返しを過ぎると下ってくる男性二名と出会った。挨拶を交わすと先頭の男性が「こちらは宮司さん」と教えてくれた。仙宮神社で代々宮司を務めている加藤家の末裔で、もちろん加藤宮司だった。
友人は突然の出来事に戸惑いながらもしたためていた質問を宮司さんに投げかけた。「仙宮院はどこにあったのでしょうか?」するとその回答は「参道の入口付近に石が敷きつめられている場所、または山麓にある自宅(宮司宅)付近、最後の候補は近くにある西方寺(地元では奈津観音堂)のいずれかと考えられています。」。友人はとても感動していた。今まで仙宮院跡の所在についてはどんな書籍や、誰からも知ることができずにいたのに、偶然にも宮司にお会いでき、候補地の情報が得られたと・・・。
実は、伊勢を出る際にトラブルがあり予定より10分ほど遅れでの出発となったのだが、それが災いではなく幸いした。「これは必然だ」と二人で確認した。
さらに、宮司に教えていただいたのが、本殿の裏にある磐座に潜む猿の顔だった。こちらの主祭神は猿田彦命・・・。別れ際にお礼を述べると、「帰りに自宅へ寄ってください。」と優しいお言葉をいただいた。
お二人と別れるとさらに石段を登り、2つ目の折り返しを過ぎた。もうすぐ頂上だ。
石段を登り切ると右手に鳥居が建っている。
鳥居をくぐりまっすぐ進むと拝殿へ、扁額を見上げながらさらに進むと
本殿の前にてお参り。
本殿の右手へと回りこむと
本殿の裏には巨大な岩がゴロゴロしている、磐座だ。
さらに右へと巻き込むと巨岩の実体を感じることができる。見上げる程の大きさ。そして、先週は見つけることができなかった猿の顔、猿田彦命の発現を確認することができた。
・・・
こちらだ。友人も同時に発見したようで、「あっ!」「あっ!」
見上げるとこんな感じで、今にも落ちそうな岩がある。
磐座にて猿田彦命の発現を確認するととても満たされた気持ちになったが、もうひとつ胸高ぶるものが・・・、それは本殿の左側にある祠にあった。
先週訪れた時にも薄々感じてはいたのだが、
それはこの丸い石だった。丸い石と言えば、外宮の古殿地には私のお気に入りの石がある。どうも玉状の丸い石に魅せられているようだ。
【参考】
お参りした後に磐座の周囲を散策し、ゆったりとした時を過ごすと
鳥居をくぐり返して石段を下った。
石階を下り切る直前に見下ろした場所、こちらは先ほどの話に出た仙宮院跡候補地のひとつなのだろう。
最初の鳥居を出て左へ進むと宮司宅はすぐ近くなのだが、先ほど12時となった。お昼時でもあったし、これから度会町、多気町、玉城町を駆け巡ることになることを考え、今日のところはこの場を後にすることにした。次回は宮司さんにゆっくりとお話を伺いたいものだ。
【 20141221 の記録 】
- 河村瑞賢公園のサンタクロース(南伊勢町東宮)
- 先週に続き再訪の仙宮神社、猿田彦命の体現(南伊勢町河内)
- 蓮華寺と内城田神社(度会町棚橋)
- 大神宮寺逢鹿瀬寺跡、天王さんほか(多気町相鹿瀬)
- 伊勢さん125社、車での外城田駆けめぐり