御塩浜から花房志摩守供養碑を経て堅田神社へ

2016年07月18日(月) 御塩浜から花房志摩守供養碑を経て堅田神社へ (徒歩)

御塩道を歩くために二見町を訪れていたが、御塩(堅塩)の元となる鹹水を採取する御塩浜から御塩道の起点となる御塩殿神社へ向かう途中、いつもの寄り道となった。

まずは、天照大神の鎮座地を求めて巡幸する倭姫命に佐見都日女命が堅塩を奉ったことにより定められたとされる堅田神社を目指した。

昨年も同じようなことをやっていた。この時季になると御塩道が私を呼んでいるようだ。

【参考】

 

御塩浜から五十鈴川を背にして歩くとこんな所に倒れかけている道標を見かける。振り返ってパチリ。

御塩浜付近の道標

御塩浜付近の道標

 

さらに進むと右手にはこんな地名板が立っている。ここは二見町、実に面白い!

二見町にある「度会町」の地名板

二見町にある「度会町」の地名板

 

この道標に示される大楠休憩所へ向かうため、左折すると

「大楠休憩所0.1km、御塩浜0.2km」近畿自然歩道の道標

「大楠休憩所0.1km、御塩浜0.2km」近畿自然歩道の道標

 

100m程でこの場所に到着する。ここは西コミュニティセンターで、道路沿いに大楠休憩所と「大楠」。

西コミュニティセンター前の大楠

西コミュニティセンター前の大楠

 

 

BUS STOP 西 三重交通

BUS STOP 西 三重交通

 

大楠の先で右折すると大楠を背にする。

西コミュニティセンター前の大楠

西コミュニティセンター前の大楠

 

しばらくは道なりに・・・

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

路傍にはこのような石仏を見ることもある。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

そしてたどり着くのはこの五差路。まずは右方向の神社にお参りしてからこの場に戻ると斜め右方向の細い道を進んだ。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

五差路を右折するとその先にはこんな社叢と鳥居が目に入る。神社の名前は?

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

鳥居をくぐると社地へ入った。外から眺めた社叢の雰囲気とは異なり、鳥居の中は道路側からの明かりを受けて想像以上に明るい。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

小社にお参り。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

小社の左隣りにまつられていたこの鳥居がとても印象的だった。お参り。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

先ほどの五差路に戻るとこんなモノに気づいた。常夜燈の笠石だろうか?

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

五差路から斜め右方向の細い道へ進む、その途中で先ほどお参りした神社の社叢をパチリ。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

この道を進むとその先にも鳥居があろ。薄暗い参道へと進むと

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

こちらも神社(名前は?)。参道の先、左手には鳥居の先、石段の上に社殿が建っている。(お参り)

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

こちらの神社でも修繕が執り行われたのだろうか。御垣が新しいような。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

さらに、鳥居には表面が削られたような跡、しかもその道具は平鉋ではなく槍鉋か? このような神社も地元では大切に守られているのだろう。これこそ鎮守の森だ。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

鎮守の森を後にすると先ほどの五差路で真っ直ぐに続いていた道と合流。振り返って鎭守の森をパチリ。

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

西コミュニティセンター前の大楠〜花房志摩守供養碑

 

ほどなくこの場所に到着する。ここには

花房志摩守供養碑の説明板付近(伊勢市二見町西)

花房志摩守供養碑の説明板付近(伊勢市二見町西)

 

花房志摩守供養碑の説明板があり、

花房志摩守供養碑の説明板(伊勢市二見町西)

花房志摩守供養碑の説明板(伊勢市二見町西)

 

花房志摩守(はなぶさしまのかみ)供養碑
所在 伊勢市二見町西字利田
指定 伊勢市有形文化財(平成七年)

もと伊勢神宮領であった二見郷は、中世は伊勢国司北畠氏、つづいて鳥羽の九鬼氏が押領していました。慶長十八年(1613)、九鬼守隆の行った検知で、惣高2132石と改められました。
二見郷の年寄体制の中心である神役人(じんやくにん)六村合わせて120人は、元和八年(1622)、山田奉行に神領復帰の嘆願書を提出しました。同時に九鬼家からの追求を逃れるために、二見から集団逃散を図り、以来12年間、江戸・京都にあって愁訴を続け、きびしい辛酸をなめてきました。
寛永十年(1633)、鳥羽藩は継嗣問題で国替えの事態となりました。二見郷は、これを機に山田奉行花房志摩守(1581〜1641)の尽力で悲願の神領復帰を果たしました。
同十八年(1641)、志摩守が江戸で病死との報により、二見郷中は謝恩のため、この供養碑を建てました。
(表)顕理院殿前志州大守五品一的貞性居士
(裏)花房志摩守 二見郷中 供養焉
(左面)寛永十八年辛巳年 (左面)四月十二日

平成二十八年三月 伊勢市教育委員会

 

小道を奥へ進むとその先には

花房志摩守供養碑(伊勢市二見町西)

花房志摩守供養碑(伊勢市二見町西)

 

フェンスに囲われて供養碑が建っている。

花房志摩守供養碑(伊勢市二見町西)

花房志摩守供養碑(伊勢市二見町西)

 

花房志摩守供養碑を後にするとこの十字路を直進した。(左折して次の十字路を右へ進めば御塩殿神社)

花房志摩守供養碑〜二見生涯学習センター

花房志摩守供養碑〜二見生涯学習センター

 

民家の間をくねくねと進むと左手に視界が開け、遠方に御塩殿神社の社叢が望める。

御塩殿神社の社叢遠望(花房志摩守供養碑〜二見生涯学習センター)

御塩殿神社の社叢遠望(花房志摩守供養碑〜二見生涯学習センター)

 

テニスコートや民家の間をさらに進むとこの池に突き当たる。

花房志摩守供養碑〜二見生涯学習センター

花房志摩守供養碑〜二見生涯学習センター

 

季節を感じさせてくれる「←二見浦海水浴場」の案内板を過ぎると二見総合駐車場を左手に見ながら

「←二見浦海水浴場」の案内板

「←二見浦海水浴場」の案内板

 

二見浦表参道 バスのりばに到着。この前には観光案内所があり、数名がバスを待っていた。

二見浦表参道 バスのりば

二見浦表参道 バスのりば

 

観光案内所は二見生涯学習センターの一画にある。二見生涯学習センターを背にして進むと

二見生涯学習センター(伊勢市二見町茶屋)

二見生涯学習センター(伊勢市二見町茶屋)

 

伊勢市二見総合支所の向こう側、国道42号沿いに見える社叢が堅田神社だ。

堅田神社(皇大神宮 摂社)の社叢、伊勢市二見総合支所付近

堅田神社(皇大神宮 摂社)の社叢、伊勢市二見総合支所付近

 

Comments

  1. 花房志摩守供養碑、17日(日)にお参りしました。
    奥まった、ほとんど目立たぬ場所で、一緒に行った
    母親共々ビックリしました。
    神領を守った志摩の守、郷土の偉人として
    もっと知らしめる必要性があると
    思いました
     たかっち

  2. たかっち さん
    一日遅れですが、こんばんは!
    いつもコメントありがとうございます。
    花房志摩守供養碑にもお参りされましたか、なかなか気付かれない場所ですよね。静かに眠れますが郷土の偉人に対しては寂しすぎるかも・・・。
    私が今回訪れて驚いたのは参道の入口付近にある説明板が今年の3月に新しくなっていたことです。伊勢市教育委員会による建替えですが、説明板の新調(ハード面)だけでなく郷土の偉人を周知させる(ソフト面)の業務にも力を入れて欲しいものです。仏像を作るだけでなく魂を入れて欲しい!

  3. 話はころっと変わりますが、
    「度会町」の看板。これって
    ナンなんでしょうかね!!??
    旧二見町の一部は、昔、
    度会郡度会町だった???
    なぞは、深まるばかりです(^^)

    1. たかっち さん
      混乱させてスミマセン。
      実はこの「度会町」の看板が置かれているのは建設業者さんの敷地と思われる場所です。度会町で撤去された看板がこの場所に保管、いや放置されているのかも。です。
      この通り昨年も見かけました。
      https://www2.jingu125.info/2015/07/23/20150720_12365630907/
      この場所に誰かいたら真相を確認するのですが、誰とも出会わないのでまだまだ想像の域を出ていません。

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