2017年09月10日(日) 「デジタル情報記録技術者(実習)」講座(デジタル情報記録管理協会)@ハートピア京都 (近鉄、徒歩)
本日はハートピア京都にてデジタル情報記録管理協会(DIRA)が主催する「デジタル情報記録技術者(実習)」講座を受講した。
前回の座学と合わせて受講することによりデジタル情報記録技術者として認定される。
【参考】
- 「デジタル情報記録技術者」講座(デジタル情報記録管理協会)@京都教育文化センター 2017年07月01日
今回は実習だったが、時間と機材の関係で講師の実演を見学するタイプの実習だった。講師は株式会社エクボスタジオ所属のフォトグラファーである野口陽平さんだった。
デジタルアーカイブとしての写真撮影の実習で、最初に複写撮影の基本的な考え方(形・色・サイズ・画質)、カメラの設定、色再現(方法)についてが解説された。その後、平面物撮影と立体物撮影が実演とともに解説された。
平面物とは古文書・巻物・掛軸・一紙物・古地図・古写真・絵画・要稀覯本で、立体物は陶磁器・漆工・彫刻・農具・装束などである。
平面物の実習ではデジタルアーカイブとしての撮影時の基本的な考え方と資料の扱い方が説明された。
(詳細についてはネタバレとなってしまうため。興味がある方は本講座を受講されたし。)
今回は古文書の撮影についての説明と手作りの原稿台が参考になった。
河邊七種神社の社務所で整理している古文書、古絵図をこのような方法でデジタルアーカイブ化することも可能だ。
昼休みにも積極的に講師に質問する受講生に気迫を感じた。
昼休みには手作り撮影台を自由に見学できたので、将来的に作成することを考慮しサイズを図っておいた。
横幅が55cm、
奥行き47cm、
栞落とし用の穴 5cm、
高さ5cm。
なお、左右に分かれたボードの下には発泡スチロールが敷かれていた。
午後からは立体物撮影の実習が進められた。
デジタルアーカイブとしての撮影では曇り空から注がれるような柔らかくて均質な光が求められるが、立体の場合は一概にそうとも言い切れないようだ。
まずは立体物に柔らかくて均一に光があたるようにストロボの位置やディフューザーとしての
トレーシングペーパーの有無、位置を調整しながら最適な照明を探った。
さらには赤いポットを被写体にして
さらなる調整手順を学んだ上で、
側面の湾曲具合を明らかに示すために黒い紙を折りたたんでレフ板に添えると次のような写真となった。
デジタルアーカイブの基本的は考え方と技はひと通り理解したが、理解の範疇を超えていない、デジタルアーカイブのの奥の深さを知った。
なお、デジタルアーカイブに興味がある方はこちらへ
【参考】