2014年05月23日(金) 梶賀のあぶり(尾鷲市梶賀町) (車、徒歩)
2014年05月21日のNHKニュースおはよう東海で「梶賀のあぶり」が紹介されていた。
手で捌いて頭と内臓を取り除いたコサバを20尾ほどまとめて串刺しにし、時間を掛けて炙りあげる郷土食。
時期によっては魚の種類が変わるそうだ。今はサバの時期。
実は2〜3日前に【キタヰの妻】からもこのあぶりの話を聞いていた。別の局の番組でも紹介されていたとのことだった。
画面で見ただけでも生唾ごっくんとなり、これを食べずにはいられない状態になってしまった。
たまたま日曜出勤となったために金曜日が振替休日となった。これは行くしかない、速攻だ。平日のドライブ、通勤時間帯を外せばなかなかいい旅となるのでは?、とにかく「梶賀のあぶり」を食べたい。そんな思いを込めて【キタヰの妻】とともに梶賀へ向かった。
伊勢から熊野方面の道路は尾鷲市街(尾鷲北IC〜尾鷲南IC)を除き自動車道が全線開通しているため、車での旅も快適となった。紀勢自動車道の有料区間を避けるため、国道42号を南下し紀伊長島ICから自動車専用道へ入った。
尾鷲北ICで国道42号へ戻り、尾鷲南ICからは賀田ICまで熊野尾鷲道路を利用した。賀田ICで熊野尾鷲道路を離れるとJR紀勢本線 賀田駅前を通過。
【JR紀勢本線 賀田駅付近】
この辺りまで来ると見覚えがある風景だ。
昨年、熊野古道伊勢路を踏破した際、この手前にある羽後峠でへばってしまい、その日のウォークを賀田駅で終えた記憶が蘇ってきた。
【参考】
賀田駅から道幅の狭い道路を走ると左手には飛鳥神社。飛鳥神社を過ぎるとすぐに曽根次郎坂の登り口がある。登り口付近を右手に見ながら先へ進んだ。
【熊野古道伊勢路 曽根次郎坂の登り口付近】
【参考】
道路標識に従って車を走らせて梶賀第一トンネルを抜けた。「あっ!」、トンネルと抜けるとヘアピンカーブだった。
【梶賀第一トンネルを抜けた先のヘアピンカーブ】
その後は、道なりに下ると梶賀漁港に到着。
【梶賀漁港】
【参考】
漁を終えて後片付け中の漁師のおじさん達に「あぶりのおばあちゃんはどこに・・・?」と尋ねると「赤い建物の辺り・・・」と教えてくれた。海と漁具置き場の間の狭い道を進むと
目的の建物付近に到着。橋を渡ると広い道路の隅に車を駐めて
おばあちゃん達のところへ向かった。
【梶賀のあぶり】
これが「梶賀のあぶり」だ。
手捌きで頭と内臓を取り除いたコサバ約20尾の串刺しを並べ、サクラの木の煙で2時間ほど炙りあげる。
ここに来れば、新鮮なコサバがあぶられる途中経過を見ることができる。
これが旨いあぶりを作り上げる手だ。
最近は現場では売れないほどにお取り寄せでの注文が殺到しているそうで、味見させていただいた。
ひとかじりすると程よい堅さの食感、さらに香ばしい味わいが口の中に広がる。まさに絶品!
思わずビールを飲みたくなった。(残念だが、車なので・・・)
なお、「梶賀のあぶり」は土曜日が休みとのこと。見学のために梶賀を訪れる方は要注意。
おばあちゃん達にお礼を述べるとしばし梶賀漁港の雰囲気を楽しんだ。
最後に来る道の途中で見かけた梶賀神社にお参りした。
その後どこへ向かおうか? 昨年、熊野古道 伊勢路を歩いた際に訪れることができなかった候補が三ヶ所。
- 柱状節理の大絶壁「楯ヶ崎」
- 波田須の「徐福の宮」
- 三重県立熊野古道センター
もうお昼が近づいていたので飲食店の多さを優先し、三重県立熊野古道センターを目指した。
【 20140523 の記録 】
- 梶賀のあぶり(尾鷲市梶賀町)
- 梶賀神社(尾鷲市梶賀町)
- 飛鳥神社(尾鷲市曽根町)
- 三重県立熊野古道センター、おわせ夢古道