2014年08月14日(木) せんぐう館で疑問解決、あれは千木の雨水受(雨樋)だった (車、徒歩)
【キタヰの妻】から8月24日まで夏休み限定の『神宮 博物館、美術館への招待券』をもらったので、開館当日以来訪れたことがなかったせんぐう館を再訪した。
【参考】
次の記録にはせんぐう館の建設が始まってから竣工を迎えるまでその姿の変化を勝手に見守ってた記録のリンク集も併記している。
せんぐう館を訪れて約一時間半、じっくりと見学したがまだまだ二割も観きれていない。そんななかでもっとも有意義だったのは、以前に紹介した「唯一神明造の千木付近にある部位の名前、役割が不明」である疑問が解決したことだった。
【唯一神明造で名前・役割が不明だった部位】
【参考】 御稲御倉、この部位の名前、役割は?
Facebookでは詳細なコメントを頂いたのだが、結局は?状態。設置場所と形状から「よく見ると片側が屋根から外へはみ出しているので、千木を伝った雨水を分散させるのではなく屋根の外側へ流すための樋なのかも知れません。まだ、???です。」と疑問なままで放置していた。
せんぐう館にある「外宮御正宮の実物大展示」付近で部位の名称を説明した説明図を確認したところ、この部位の絵は描かれているにもかかわらず名前が記載されていなかった。近くにいた説明員に尋ねたところ、彼はこともなげに「ああこれですか、樋です。千木から垂れる雨水の受け、つまり雨樋ですよ。」と説明してくれた。予想は的中していたのだがあまりにもあっけない幕切れに拍子抜けしてしまった。
しかし、拍子抜けしていた私は「なぜに名前が記されていないの?」と質問することすら忘れていた。雨樋はどの時代から建物に付けられるようになったのだろう。そこに名前が記されていない理由があるのかも知れない。ひとつの疑問が解決すると新たな疑問が生まれる。疑問は尽きない!、実に面白い。
以上でタイトルに関する内容は終了。
せんぐう館の館内は撮影禁止なので、これ以降は建物周辺の様子を紹介。
外宮の表参道火除橋を渡ると左手に手水舎があり、その脇を進むと
せんぐう館への入口がある。
まず、休憩舎と呼ばれる無料の休憩所があり、この時期はミストシャワーの涼が降り注いでいる。(休憩舎の前には勾玉池が広がているが、あとで紹介)
途中で振り返ってパチリ。
ミストシャワーを浴びながら休憩舎の前の通路をさらに進むと
突き当りには「式年遷宮記念 せんぐう館」の看板があり、通路は右へと直角に折れ建物の中へ・・。
この先は撮影禁止なので、ぜひとも来館されてご自身の目でご覧ください。入館料は高くないです。
見学後に一息するためにを休憩舎へ戻るとせんぐう館をパチリ。
さらに右側をパチリ。
休憩舎はこんな感じ。
そして、せんぐう館と休憩舎の前にはこんな勾玉池が広がっている。
休憩舎の中心に面する位置には奉納舞台が設置されていて、伝統芸能などさまざまなものが奉納されている。
休憩舎を後にして手水舎付近へ戻るとそこでも頭上高くからミストシャワーが降り注ぎ、
16時30分の閉館が近づいていた。