2014年09月06日(土) 近世以前の土木・産業遺産ホームページ(岡山大学大学院 馬場俊介教授)の紹介
こちらのホームページは、岡山大学大学院 馬場俊介教授が日本全国に残されている近世以前の土木・産業遺産を調査した集大成のデータベースである。
【参考】
このサイトは、学術的研究目的で、全国の古代〜江戸期までに造られた交通(街道、河川舟運、海運)、産業(農業・飼馬業、漁業、鉱業)、 防災(海岸、河川)、生活(上水)、行政(測量)、軍事(台場、狼煙場)関連の遺産群の全貌を、初めて明らかにした結果を、公開するためのものです。こうした遺産が、地域の貴重な資産であるにもかかわらず、効率化の名のもとに、加速度的に破壊されているのを喰い止めるために、個々の遺産の重要度を判定した上で、公開しています。
リスト作成にあたっては、財政的には、2009年まではトヨタ財団、ウエスコ学術振興財団の資金、2010年からは科学研究費補助金を受けています。また、資料収集にあたっては、全国の市区町村の教育委員会、ならびに、これまでに刊行された各種の書籍も利用していますし、ウエブ上のデータも信頼性を確認した上で使用しています。また、一部の写真・データについて、善意の方々のご支援を得ています。(近世以前の土木・産業遺産の 調査の概要 より一部引用)
あれは約3年前、馬場教授より写真の提供に関する依頼を受け、大湊波除堤石垣跡(伊勢市大湊町)の写真をお使いいただいた。それがご縁で朝熊岳道、宇治岳道の町石など写真も使っていただいている。それ故にこのホームページ(データベース)は私にとって思い入れの深いものとなっている。
【参考】
このたび日本全国におよぶ調査を終えて報告書が作成され、私にも配本していただいた。(感謝)
今回の報告書で科学研究費補助金での調査は一段落だと思われるが、日本全国に残されている近世以前の土木・産業遺産は膨大な数でまだまだ終わりではないだろう。調査が続けばできることはご協力したい。
そして、今回まとめられた日本全国におよぶ膨大なデータベース、これからも遺産の保護、活用などに役立ててほしい。そのためにも多くの方にこのホームページの存在を広く知っていただき、まずは地元の土木・産業遺産を知り、目を向け、意識していただければ幸いだ。
その一助となればと思い、ここに紹介した。