2014年11月16日(日) 初めて訪れた頭之宮四方神社(大紀町大内山) (車、徒歩)
生まれて半世紀が過ぎるというのにいまだかつて頭之宮四方神社(大紀町大内山)にはお参りしたことが無かった。いつかお参りしたいとの思いがやっと実現した。
【参考】
この公式ホームページには
11月16日 例祭(当日祭)
11月第3日曜日 例祭(奉祝祭)
とある。つまり、2014年11月16日(日)はこの両方に該当する特別な日、しかも例祭に際しては伊勢大神楽も演じられるとのことだった。伊勢およびその周辺で執り行われる御頭神事を追いかけている私にとってはこの上ない好機となった。迷うことなく車を走らせた。
頭之宮四方駐車場へ到着するとすでに多数の車が・・・。こちらに車を駐めると頭之宮四方神社へと向かた。
こちらが頭之宮四方神社。鳥居の左手には
立派な社標が屹立していた。
なお、鳥居の前には唐子川に宮前橋が架かっている。
橋の上から御手洗場がある方向(唐古川の上流側)をパチリ。
鳥居の前に設置されている「今月の神事案内」には「月次祭 毎月十六日」と記されていた。
鳥居をくぐり参道を進むと左手にある神札授与所、社務所を過ぎると前方には唐子橋が架かっている。
橋の下には次のような石積みの堀があるが水は枯れている様子だった。
唐子橋を渡るとその先には手水舎が望める。手水舎の手前右手には「御手洗場」の案内があり、下りの階段が唐子川へと続いている。
御手洗場への階段からパチリ。
御手洗場はこちらだ。対岸には滝が落ち、清らかな雰囲気が漂っている。
こちらで心身を清めると階段を戻った。
なお、手水舎の手前には次の説明板が掲げられていた。「乳湧石のいわれ」。
写真をよく見ると先ほど御手洗場で見かけた滝の御水が手水石に流れている?
手水舎の近くに立つ御神木。
この近くには鳥居が建ち、
鳥居越しに先ほど見かけた滝(御滝さん)を拝礼できる。
さらにその先には御由緒ほかの説明板が掲げられている。
こちらは例祭の締めくくりで執り行われる餅まきのための櫓だった。
拝殿へ向かうとお参り。
しばらくすると例祭が開始された。その内容は別の記事で紹介する。
拝殿の右手には頭之水(知恵の水)がいただける。
先の鳥居へ向かうと
鳥居の左側に次の説明板、
そこにはケルンのような積み石があった。
パチリ。倒れませんように!
こちらは奉石所とのこと。
奉石所
奉石の由来略記
当社は往昔より海岸の白石又は黒石で直径六cm迄の石を用い円形は円満平安に成就するよう各自より持参し種々の願いを各自で心願する慣わしが始まります。
白石は清浄無垢の心と堅い意志(石)を現わす誓い
黒石は心願成就の時 更に心身共に健全であるよう現わす誓い
現在は石の代わりに往昔よりあった願札(絵馬)を受けて心願奉納することになりました次の事項堅く禁じます
変形石 大きい石の持ち込み 石の持ち帰り
石に文字の書き入れ 各施設への落書等
先ほどの鳥居をくぐるとその先へ進むと
左手には次の説明板がある。
頭之水(知恵の水)略記
本殿脇より沸き出る不思議なお水あり
古来より厄除・商売繁盛・各種試験合格・家内安全・特に頭部諸病平癒等の諸祈願が叶う霊験あらたかな御神水として篤い水取りの信仰を集めております
特に毎年二月第一日曜日の「如月神事(水取神事)」にはお水の御利益を求めて各地よりご参拝を戴いております 二月は如月とも云い「生更(きさら)ぐ」とも記しますが春に向かって「物事の生成発展」を願い「生きる力を生み出す」と言う意味があります
空の一升瓶に「頭之水」を汲み御祈祷を受ける「厄除祭・学業祭」は当神社独特の伝統神事として盛大に斎行されます
お祓えを受けた御水は「九日間」に亘り飲みますが「一升を人生の一生に例えて」苦「九」厄「八・九」を飲み干すことにより十日間にはそれらを乗り越え心身が清められ新たな力を得て「心願成就」されると云う当神社の由来によるものです。頭之石(御頭さん)について
この頭之石(こうべのいし)は別名「御頭(おかしら)さん」と云う撫で石です
この神域内を流れる唐子川(からこがわ)より拾い上げられた石でよく見ると幾つかの顔を持っています
当神社の御神体もこの川より拾い上げられた「御頭」ですこの石を撫で自分の頭も撫でて充分なる御神徳を戴いて下さい
説明板の向かいにあるこちらが頭之石。
説明にあるようにどこから見ても顔、顔、顔・・・・
そして、突き当りには祠があり、その隣では福蛙と口から頭之水が・・・。
「福蛙」について
当神社の御神水「頭之水(知恵之水)」は飲めば内より罪・穢れ・厄を祓いて活力を与え身体(からだ)に付ければ外より祓い清めて御守護戴く水として古来より多くの人々から特別の水取り信仰を集めております
蛙はガマガエルから財布(がまぐち)を指したり蘇生・再生を願ってヨミガエルとか元の所へ必ずカエル(帰る)ところから縁起を担ぐ生き物として我々の生活の中に生きづいております
当神社には神様のお仕えとして大きなヒキガエル(蟇蛙)が生息しておりますのでそれにあやかり「福蛙」と命名し次ぎの六つの願いが込められています幸福かえる(幸せ導き祈願)
円福かえる(家内安全祈願)
金福かえる(金運招福祈願)
寿福かえる(健康長寿祈願)
開福かえる(開運招福祈願)
安福かえる(交通安全祈願)若返りの霊力を有数する水として若水に相通ずる聖水信仰に「変若水(をちみず)」が有る
元旦の「若水(わかみず)」として毎月の「朔日水(ついたちみず)」として沢山の人々が汲んで行かれますここから飲み水を戴いて下さい
この「頭之水」は神様のご加護を戴く御神水ですので、茶道のお茶の水・華道のお花の水・書道の墨の水に、習い事「上達」の水として、又お料理やお薬を飲む時の水としても、沢山の方々が汲んで行かれます。
「水取神事」は毎年2月第1日曜日です。
【 20141116 の記録 】
- 七保のお葉つきイチョウ(大紀町野原)
- 遷御の翌週に訪れた瀧原宮
- 初めて訪れた頭之宮四方神社(大紀町大内山)
- 例祭(頭之宮四方神社)
- 伊勢大神楽(頭之宮四方神社にて)