2015年09月19日(土) 月夜見宮 秋季大祭 (徒歩)
4月19日には春季大祭、9月19日には秋季大祭が斎行される豊受大神宮の別宮である月夜見宮。主催は月夜見宮奉賛会で月夜見宮での祭典の後、舞楽奉納、さらには大福引きや餅まきの行事をある。
【参考】
- 月夜見宮 春季大祭 2015年04月19日
私が特に興味を抱いたのは、月夜見宮だけでなくその両側にまつられている高河原神社(豊受大神宮摂社)および月夜見稲荷大神でも同様の祭典が斎行されることだった。特に、月夜見稲荷大神は月夜見宮の宮域内に鎮座しているものの神宮とは無関係である。神宮の神職がこのような稲荷社にて祭典を執り行うのは珍しいことだろう。さらに、春と秋の大祭の日にだけ月夜見稲荷大神への参道には多数の幟旗が立ち列ぶ。この光景もなかなか新鮮なものだ。
上社から清川稲荷大明神(今社)等に寄り道してから月夜見宮へと到着したのは9時45分頃、10時からの開始にはなんとか間に合った。(本来は30分前に到着すべきなのだが・・・)
「月夜見宮大祭 十九日 月夜見宮奉賛会」の幟が立ち並ぶ月夜見宮。
その前にはこのような看板が立ち、
市中に貼られていたポスターも掲示されていた。
まずは、月夜見宮にお参りしてから今回注目している高河原神社にお参りした。高河原神社では御門の御幌が上げられ、その前には案が準備されていた。
さらに、月夜見宮に向かって左側へと続く参道には多数の幟が立ち列んでいた。
その先へ進むとこちらが月夜見稲荷大神、高河原神社と同様に祭典の準備が終えられていた。
定刻の10時を前に今回の大祭に奉仕する神職と神宮楽師、舞人、舞女が宿衛屋前に集まって来た。
定刻となると一礼の後、
祭典の開始を告げる報鼓が鳴らされた。
宿衛屋の前から目の前に建つ祓所までの参進。
祓詞の後、辛櫃に納められた神饌、神職、
神宮楽師、舞人、舞女の順で祓い清められ、最後には月夜見奉賛会の会員をはじめとする拝観者全員が祓い清められた。
修祓を終えると大きな辛櫃が担ぎ上げられた。神職に先導されて月夜見宮へと参進。
御幌が上げられた御門の前に置かれた案の上には神饌が順に並べられた。
献饌。
献饌が続けられる中、祓所に残されていた辛櫃は順に運びだされた。
一方は高河原神社へと運ばれた。
他方は
月夜見宮の左側、
大祭の日にだけ幟が立ち列ぶ月夜見稲荷大神への参道を進んだ。
月夜見宮では粛々と祭典が進められた。献饌を終えると祝詞奏上、
玉串奉奠、
八度拝。
続いて、来賓等による玉串奉奠となった。
玉串奉奠を終えると撤饌。
撤饌が終了すると御幌が下ろされて、月夜見宮での祭典は終了となった。
この後、神職が月夜見宮を後にすると舞楽奉納が続く。
鳥居をくぐり返すと
神職は二名ずつで左右ふた手に別れ、月夜見稲荷大神(左側)および高河原神社(右側)へと向かった。
この後は、月夜見宮での舞楽奉納、高河原神社および月夜見稲荷大神での祭典が同時に進められるとのことだった。私は高河原神社での祭典と月夜見稲荷大神での祭典、どちらを拝観しようかと悩んだ末、摂社である高河原神社での祭典の拝観を選択したた。神職が
高河原神社への参道を進むなか
月夜見宮では舞楽奉納の準備が進められた。
神職の後に続いた奉賛会会員を追って私も高河原神社へ向かった。
高河原神社神社での祭典も月夜見宮と同様に進められた。
献饌、祝詞奏上の後
神職による玉串奉奠。
その玉串は御門の左側柱付近へと立て掛けられた。
八度拝の後、
奉賛会の方による玉串奉奠。
こちらの玉串は御門の右側柱付近に立て掛けられた。
奉奠を終えると
撤饌となった。
月夜見稲荷大神での祭典の進行も気になっていた私は高河原神社を後にすると月夜見宮の前を通って月夜見稲荷大神へと移動しようとした。その先、月夜見宮にて奉納されていた舞楽をチラリ、パチリ。
さらには、出番を待つ舞人の後ろを通り
幟が立ち列ぶ月夜見稲荷大神の参道を急いだ。(走らずに早歩きにて・・・)
月夜見稲荷大神にたどり着くと、祭典はほぼ終了。撤饌となっていた。
神職と奉賛会会員の一礼にて祭典が終了した。
そして、退下。
祭典が終了した月夜見稲荷大神がこちら。
鳥居の下に置かれた案の足には二本の玉串が立て掛けられていた。
しばらくすると撤饌された神饌を納めた辛櫃が運びだされ、
宿衛屋の方へと戻された。
こちらの参道から月夜見宮を望むと
舞楽奉納が続けられていた。この神楽は「蘭陵王」だろう。
奉納を終えると
楽人が退下、
宿衛屋へと戻った。
私は眼差しが想像できるほどの後ろ姿のお二人に見入ってしまった。
舞人に続いて、神宮楽師、舞女が続いた。さらには、辛櫃も・・・
以上で舞楽奉納も終了。(残るは大福引き、餅まきなど・・・)
舞楽が終了すると後片付けが開始された。
こちらのパイプ椅子も
奉賛会々員の手により速やかに片付けられると現状復帰された。
月夜見宮を後にすると
外宮へ向かうために神路通を進むと通り沿いにある伊勢市立厚生小学校では運動会が実施されていた。
さらに、外宮に近い交差点の横断歩道を渡ると月夜見宮での警備を終えた神宮衛士が自転車にて外宮へと戻ってきた。
【 20150919 の記録 】
- すでに遷御を終え神々しい志等美神社・大河内神社(豊受大神宮摂社)と御造替が開始された打懸神社(同末社)
- 歩行者が少ないとこうなる?横断歩道
- 修繕が開始された清川稲荷大明神(今社、伊勢市宮町)
- 月夜見宮 秋季大祭
- 外宮は私のやすらぎ処