2016年09月03日(土) 写真好学研究所 9月講座(2016.9.3)@古民家Hibicore (車、徒歩)
抜穂祭の拝観を終えると神宮神田(伊勢市楠部町)を早々に後にしたのには理由があった。それは午後から津市美里町三郷にある古民家Hibicoreにて写真講座を受講する予定だったから。
早めに伊勢を発ったので写真講座の開始時刻(13時)には余裕を持って到着できた。そのため周辺を散策してから目的地である古民家Hibicoreへ向かった。国道163号を歩いている(この辺りは車で走っているが歩いたことはなかった)と次の案内板を見かけた。ここにはまだ「カフェ」と記されている。後で確認したところ「現在はカフェとして営業していないが、様々な催しを開催しているので、会場の目印として今もこの看板を残している。時々カフェと間違えて(?)訪れる方がいる。」とのことだった。カフェだと思って訪れた方はさぞかし残念な思いだったろう。矢印に従って進むと
坂道の途中で左方向へ。この道は
こちらの立派な門へと続いている。
門をくぐって庭へ入ると緑一色の世界へと吸い込まれる。
その先には私が好きな玉が置かれ、さらに先には最近話題となった石臼が置かれていた。
こちらが古民家Hibicoreの建物で、玄関から家の中へ入ると土間の片隅に立て掛けられた黒板には
[ 写真好学研究所 9月講座 2016.9.3 @古民家Hibicore ] と描かれていた。
またもや、前振りが長くなってしまったが長くなりついでに、写真好学研究所とその主宰者である写真家 松原豊さんとの出会いから今にいたる経過を簡単に振りかえるために過去の記事のリンクを紹介した。
【参考】 古民家Hibicore での写真講座
- 美里写真講座(古民家Hibicore) 2016年06月04日
- 古民家Hibicore、プチ・デビュー!(津市美里町三郷) 2016年04月29日
【参考】 松原さんとの出会いから・・・
- 第62回神宮式年遷宮 写真展-お白石持行事「伊勢の町衆」 松原豊写真展ほか 2014年07月26日
- 「波切 写真講座」講師:写真家 松原豊さん(志摩市歴史民俗資料館 主催) 2015年12月06日
- 美里ふるさと資料館でのグループ写真展「身近な風景 〜 Familiarium landscape 〜」準備完了 2016年03月27日
- 美里ふるさと資料館での写真展「身近な風景 〜 Familiarium landscape 〜」最終日、ギャラリートーク 2016年04月29日
ここからが本題。古民家Hibicoreには一番乗りだった。
空調もない私にとってはもっとも過ごしやすい空間だ。
奥のテーブルはカフェ時代に人気の高かった場所だったとのこと。今でも先ほどの庭を眺めながら・・・
しばらくすると「欲しい!」「好き!」を連発するOさんが到着した。その手には松原さんから借りているカメラが2台。彼女は松原さんが講師を務めた写真講座から写真好学研究所へ入所(?)した派ではなく、松原さんにメールで直談判して入所した見た目とは異なるパワフルな女性だった。
他にも続々と参加者が集まってくると研究会が開始された。写真好学研究所は写真撮影の技術を学ぶのではなく、写真撮影に対するスピリット、テーマの選び方、他者からの客観的、主観的な評価による刺激など一般的は写真講座ではなく、文字通り研究所として存在している。
今のところは各人が撮影した写真のプリントを持ち寄り、それぞれの写真に対して意見をぶつけ合う。写真をグループ分けしたり、その過程でテーマを考えたり、さまざまは過程のなかで新たな発見がある。
各人で撮影機材も異なるし、高級カメラが素晴らしい作品を作り出せるなどとは誰も思っていない。たしかに大きく引き伸ばすためには高い解像度は必要だろうが、そんなことよりも自分のテーマにこだわることの方が大切だと。それに独自色を出しているつもりでも実は誰かの真似になっていることが多いはずだから、それなら徹底的に真似てみる。そのためにも沢山の写真集や写真展を目にして、自分が(知らずに)真似している写真家を見つけることが必要だ。などこの講座は面白い。
また、写真の濃淡調整についてもさまざまな意見が飛び交った。
話し始めると瞬く間に時間が過ぎてしまうのだ。
13時過ぎに開始された講座は休憩をはさみながらも16時半まで続いた。
そして、今後の打ち合わせ(次回のグループ写真展など)の後、
時間が許すメンバーは鍋を囲んでのお疲れさん会になだれ込んだ。これで私も正真正銘のHibicorerとなった。
結局、深夜まで話し込んでいたため、私は古民家Hibicoreで朝を迎えた。
これからは車に寝袋を積んでおこう!