2017年06月17日(土) 御薗から二見までぶらぶらと神社ほかめぐり (徒歩)
先日、外宮にて御塩橋を目にしたら無性に御塩道を歩きたくなった。たまたま予定が入っていない晴天の日、これはもう歩くしかない。
自宅を出ると各所の神社を巡りながら二見へ向かい、御塩に関係の深い場所を巡ってからスタート地点となる御塩殿神社にたどり着いた。今回は歩いたことの無いルートも加えたので多々の発見があった。
自宅を出発するとご近所に鎮座するお伊勢さん125社 河原神社(豊受大神宮 摂社)へ向かう途中、来た道を振り返ってパチリ。まだまだ、歩き始めで何をしているのか? じつはアスファルト舗装の切れ目の新旧に惹かれてだった。
【河原神社(豊受大神宮 摂社)】
河原神社の社叢を背にして馬瀬方向へ田んぼ道を・・・
馬瀬バス停の先で右方向へと細い路地を進むとくねくねと折れ曲がった先に
【馬瀬神社(伊勢市馬瀬町)】
神社の鳥居近くには馬瀬狂言の説明板が立っていた。
【参考】
- 馬瀬狂言(伊勢市馬瀬町) 2014年09月14日
馬瀬神社を出ると左方向に続く路地を真っ直ぐに・・・、車道を横断してさらに進むと右方向にはこんな風景が広がる。私はここに残されている用水路(断面が半円形でが付いているベンチフリューム型)が好きだ。この形状のものは最近見かけないので・・・
こんな風景を過ぎ、民家の間の細い細い路地を抜けると右手には日和神社の参道が現れる。
【日和神社(伊勢市下野町)】
日和神社を後にして竹ヶ鼻方向へ進むと公民館の前にこんな道標が建っている。「左 日和神社参道」。今来たのは右から。ここで錯誤と感じるがかつては左側に参道があったのだろう。
道標を後にして信号機のある交差点を横断、さらに先へ進むと丁字路に突き当たる。横断歩道を渡ると近くにこの道標が見つけることができる。
ここには「右さんぐう道 左かみやしろ道・」とある。ここではあえて「かみやしろ道」を選んだ。
神社港(かみやしろこう)バス停の先に続く斜面は一色大橋へと続く道路。歩道は別に階段が用意されているので坂道の下へと・・・
一色大橋を渡る前に、近くに鎮座する御食神社(豊受大神宮 摂社)に立ち寄った。
【御食神社(豊受大神宮 摂社)】
地元によって作られたと聞く、二重の御垣はかなり劣化していた。
お参りを終え、一色大橋へ向かうと階段の途中からパチリ。
大橋の上からは素晴らしい風景が広がっている。
今日は神社を巡りながらと設定したので、続いては一色神社を目指す。一色大橋から望める右側の社叢だ。
橋を下り、一色町の町並みを進むと一色町公民館の前にある
一色まちあるきマップを確認。一色神社はもちろんだが公民館の近くには「稲荷神社」の名を見つけた。
その路地へ進むとほどなく右手に朱の鳥居を見つけた。
【玉尾稲荷大明神(伊勢市一色町)】
玉尾稲荷大明神。社殿の中には般若心経が多数掲示されていた。
公民館前まで戻ると先ほどの路地を先へ進み
【一色神社(伊勢市一色町)】
一色神社を出ると道は湾曲しつつ、その先で左へ
伊勢市消防団浜郷分団一色班車庫の壁面にも一色まちあるきマップが掲示されていた。
歩いたことのない道を進もうと鶴松新田耕地整理碑を目指して歩くことにした。
左手には昨年に設置された一色町 津波避難施設(タワー)。
こんな水路に沿って進むと
この場所で合流していた。なんとも美しい風景。しかし水はかなり汚かった。絵だけでは分らない。
この先を道なりに進むと途中でこの様は分岐が多数。
そして、ほどなくたどり着いたのが鶴松新田耕地整理碑だ。
さすがに耕地整理された場所だけあり、この先の農道は真っ直ぐに国道42号まで続いている。
てくてくと歩くと右側に目立つ建物、その壁面には・・・ 戻って確認すると
鶴松田の説明だった。葦の生い茂る広大な荒地を開拓した苦労が記されている。
また、進行方向に対して右手には田んぼの中に堤が見える。あれは中堤と呼ばれ、通町と一色町の境界にもなっているそうだ。
【参考】
- 中堤から一色町への散策(伊勢市通町、一色町) 2013年02月23日
あの直進の農道もここでやっと国道42号へ・・・、合流と思いきや、立体交差となっている。そこで左へ進んだが
その先には池があり、この斜面を登るしかなかった。防草シートが張られているので難無く・・・、ここが草だらけだったらどうしたことだろう・・・?
国道42号の歩道脇へたどり着くとガードパイプを乗り越えて通行を遮っていた池を遠望。
その先には「一色まちあるきマップ」にも記されていた「大切戸の月の輪堤」が何とか望める。
【参考】
- 神社港から勢田川、五十鈴川を越えて御塩浜までの散策、十貫松・戸部の神・大切戸の月の輪堤 2015年07月18日
汐合大橋で五十鈴川を渡り始めると振り返って来た道を思った。荒地が田んぼになっているのは先人の苦労と努力の賜物だったと。
さらに橋を進むと右手、五十鈴川の上流方向をパチリ。あれに見えるのは御塩道を歩くときに渡る汐合橋だ。
下流側はこちら。
橋を渡ると東詰の交差点を左へ曲がり堤防道路を進んだ。しばらくすると右手には御塩殿にて堅塩に仕上げられる御塩のもととなる鹹水(塩分濃度が濃い海水)が採取される御塩浜が広がっている。
【御塩浜】
御塩浜は入浜式塩田であり、こちらの専用の樋管から五十鈴川の水が取り込まれる。
名前が「御塩樋管」で管理者は「神宮司廳」。特別な樋管だ。
樋管から取り込まれる先を確認すると御塩浜の水路には水中ポンプが据えられていた。
これはどうしたことだろうと正面へ回ると黒木鳥居の前には重機が置かれ、
水路の中には
黄色の水糸が張られていた。水路の修繕なのだろうか?
御塩浜を後にすると最近設置された二見町西 津波避難施設(タワー) を右手に見ながらぐるりと巻くと
タワーを背にして、あまり歩いたことがないこの道を進んだ。
荘クリーンセンターの前を過ぎるとこの先も歩き慣れないルートを選択し
ここで御塩道と交差した。
御塩道を後にするとこの場所を右へ。なおこの道を直進すると御塩殿神社に突き当たる。
昔ながらの道を進むとこの場所にたどり着いた。車道の右側に細い道を見つけたのでそちらへ。
夫婦岩表参道へ出ると伊勢市二見生涯学習センターにて情報収集とトイレ休憩。
伊勢市二見生涯学習センターを背にして進むと二見総合支所の先で堅田神社の社叢を望む。
【堅田神社(皇大神宮 摂社)】
倭姫命が二見浦を訪れた際に土地の神である佐見都日女命が堅塩を奉ったことにより定められたとされる堅田神社なので、御塩道を歩く前に思いを込めてのお参り。
堅田神社を後にすると国道42号を横断し、民家の間を・・・
さらに夫婦岩表参道を横切るとその先の二見公民館に到着。ここで、御福餅の(観光)馬車がなくなっていることに気づいた。どうした?
【参考】
- 堅田神社から御塩殿神社へ 2016年07月18日
二見浦海水浴場 駐車場前の道を進むと
おかげバス 御塩殿神社前 バスのりば、
そして、御塩殿神社にたどり着いた。
【御塩殿神社(皇大神宮 所管社)】
こちらでは御塩浜で採取された鹹水が堅塩に仕上げられる。それは単純ではなく、二段階の工程を経ているのだ。
【参考】 御塩の調整については
御塩焼固(御塩殿)2017年03月 2017年03月04日
御塩殿神社にてお参りしてから
その裏手へ回ると
御塩焼所、御塩汲入所を確認した。
二見浦を確認してから
御塩殿を後にし御塩道への一歩を・・・