2014年04月06日(日) 大山祗(ネ氏)神社 奉納「獅子と天狗の舞」(鳥羽市) 動画あり (車、徒歩)
鳥羽市の大山祗神社、「祗」の字は「ネ氏」が正式のようだがこれもコンピュータのフォントに依存した問題のようで、現在では一般のフォントでは「祗」と表示される。ここでは便宜的に「祗」を利用することにした。
【参考】
いきなり「獅子と天狗の舞」とは異なる話題で始まってしまった。本題に戻そう。
こちらの神社には何度も訪れたことがあったのだが、鳥羽の「春祭り」として定着した「獅子と天狗の舞」を拝観したことがなかった。
今回ぜひともと思い早朝より鳥羽へ向かった。予定では8時〜10時は大山祗神社で「獅子と天狗の舞」を拝観し、その後10時〜は賀多神社の例祭を拝観するつもりだった。が、・・・
また、「獅子と天狗の舞」を拝観したところ次の小冊子を手に入れることができた。
この小冊子は、今回の「獅子と天狗の舞」を担当した藤之郷がまとめ、大山祗神社に奉納する「獅子と天狗の舞」の発祥、背景、組織、準備、例祭次第などを詳細に紹介している。これを読めば「獅子と天狗の舞」についてかなりのことが理解できる。もし、拝観前に手に入れて予め読んでいたらもっと「獅子と天狗の舞」を楽しむことができただろう。
(こんな素晴らしい情報は多くの方に知っていただきたい。公開することで発行者にも利益があるとは思ったが、小冊子はページ数も多く販売できる程にまとまっているので勝手にスキャニングすることは憚られた。
鳥羽大庄屋かどやさんを経由して藤之郷町内会に問い合わせようと思うので、許可が得られれば紹介したい。)
長いながい前振りとなってしまったが、ここからは本題へ入る。
赤崎神社でお参りを終えて大山祗神社へ向かうと、途中で「獅子中」の高張提灯が掲げられた藤之郷 獅子連宿の前を通過。
続いて、鳥羽大庄屋かどや、
こちらは藤之郷 町内会宿となっていた。
さらに進むと藤之郷 地謡連宿。
途中、中之郷の宿を過ぎると正面の高台に旧鳥羽小学校校舎が見えたので、城山公園を越えることを思い付いた。
予定時刻の8時が近づいてきたので急ぎ足で坂道を上ると、一瞬だけ旧鳥羽小学校に立ち寄った。
パ〜チリ。
その後、鳥羽城址本丸跡から桜を眺め、
続いて城山公園へ移動すると午後から開催される鳥羽の春まつり「嘉隆まつり」の準備が進められていた。
大山祗神社の方から太鼓などの音が聞こえて来たので足早に下ると、私の先には子どもたちの姿・・・。
大山祗神社への坂道を下ると途中で・・・。
高い所から神事を見下ろすのは良くないのは分かっているのだが、「神様は寛容だ。」という勝手な持論によりパチリ。すでに神前への練込みが始まっていた。そうか8時開始といっても神社の開始時刻は祭典が開始される時刻だから・・・。いつもどおり余裕を持って到着するべきだった。(反省)
【練込み神前舞】
とにかく、低いところへ移動してズームでパチリ。先頭の天狗がそろそろ階段を上り終える頃だった。
長い時間をかけて先頭が拝殿へ入った。
【動画】 30秒(4.5 MB )
詳細に見ることはできなかったが、まずは天狗が拝殿にて舞ったようだった。
次の獅子が舞うと神前舞は終了。
【動画】 10秒(1.1 MB )
これだけの写真枚数ではかなり短い時間と思えるが、私が到着してから練込み、神前舞が終了するまでに約50分が経過した。
拝殿での舞が終了すると拝殿の右手奥にある小さな社(獅子庫)の前へ移動し
こちらでも舞った。
【動画】 15秒(1.7 MB )
以上で練込み神前舞は終了となり、しばし休憩、準備の後
大山祗神社にての披露舞となった。
【動画】 26秒(4.5 MB )
大山祗神社の神輿庫が開かれ、今回は登場しない神輿も「獅子と天狗の舞」を見ているようだった。
披露舞が開始されるまで時間があったので、
私は大山祗神社にお参り。
こちらが、獅子庫だ。
拝殿前からパチリ。
足元を固め、
衣装を身につけるとそろそろ開始だ。ちびっ子カメラマン活躍中!
【披露舞(大山祗神社)】
【動画】 3分45秒(31.8 MB )
【動画】 12秒(3.3 MB )
【動画】 45秒(7.1 MB )
【動画】 20秒(3.7 MB )
【動画】 13秒(1.9 MB )
【動画】 21秒(3.2 MB )
披露舞が終わると男の子は雌獅子に女の子は雄獅子に噛んでもらう。
集合写真の撮影が終了すると
神輿庫の扉は閉じられていた。
そして、子どもたちが待ちに待っていた菓子まきタイムとなった。地元の方に聞いたところ、こちらでは「餅まきではなく、子供の頃からずっと菓子まきだった。」とのこと。もう何十年も菓子まき?
大山祗神社でのひと通りの神事、行事が終了すると一行は大山祗神社を後にして鳥羽市内をめぐることになる。
大山祗神社の次に目指すはてんすうくん会館前であるが、
その途中で、交流を深める、
舞を披露するなど、なかなか先へは進まない。
【動画】 31秒(3.7 MB )
皆さんが獅子と天狗待ち状態となっていた。
かなり時間がかかりそうだったので、私は賀多神社へ往復した。賀多神社からてんすうくん会館前へ戻ってくるとすでに披露舞が上演されていた。
【てんすうくん会館前】
天に向かって花笠を突き上げる姿をパチリ。
天狗に続いて、
【動画】 29秒(4.8 MB )
雌雄の獅子が活躍。
こちらでは、女性陣が休憩準備万端の状態だった。
てんすうくん会館前での披露舞を終えると賀多神社へ移動。
天狗と獅子だけが賀多神社の境内へ向かい、
【賀多神社】
本殿の前で舞を披露していた。
賀多神社に続き常安寺前での披露舞の後、城山公園を目指した。
そして、城山公園での披露舞。こちらは「嘉隆まつり」のプログラムにも組み込まれていた。
【城山公園】
獅子が戯けて、天狗ではなく、
「嘉隆まつり」の司会者の女性陣の近くへ駆け寄ると、この笑顔。
途中で雨が降るなど、天候には翻弄されたが御頭神事とはひと味もふた味も異なる素晴らしい「獅子と天狗の舞」を拝観することができた。「獅子と天狗の舞」は昼食の休憩を挟んでから午後の披露舞のため市内を巡回した。私は寒さに耐えかねて今日のところはギブアップ。次回の楽しみにとっておいた。
来年も拝観したいと思える素晴らしい舞だった。しかし、こちらの舞は3つの氏子町の持ち回りとなっており、藤之郷の舞は三年後となるようだ。各氏子町によって舞の種類や内容も異なるそうなので、来年はどんな舞だろう。楽しみだ。