2014年10月05日(日) 川原大祓(月讀宮、月讀荒御魂宮) (車、徒歩)
皇大神宮の別宮である月讀宮、月讀荒御魂宮にて本日最後に執り行われる遷宮諸祭は川原大祓である。
【川原大祓】
川原祓所に五色(ごしき)の幣を立て、遷御の諸具を納めた辛櫃、御装束神宝辛櫃(からひつ)三合を居えます。大宮司・少宮司・禰宜四名は遷御奉仕の装束である束帯(そくたい)を着け、権禰宜十一名・宮掌十八名は同じく衣冠(いかん)を着け、威儀を正して居並びます。まず宮掌が祓清めを修したのち、祝文(しゆくぶん)を奏して祓所大神(はらえどのおおかみ)の霊威を讃え申し上げます。次いで辛櫃を舁き立てて本殿御床下(みゆかした)に安置し、大宮司以下八度拝を行い退下します。
神宮にて斎行される祭儀では奉仕員は正絹の斎服や浄衣を身に着ける。つまり、純白色に身を包んでいる。しかし、式年遷宮における川原大祓では職階により異なる黒、赤、青の袍(ほう)を身につけ、その上に純白の明衣(権禰宜以下は肩に白絹のたすきのような略装である懸明衣)を装うそうで、写真や映像では見たことがあった。ただ、休みが合わずに祭典を拝観することができなかったのでこの機会を待っていたのだった。
それゆえに私がどうしても拝観したかった川原大祓。月讀宮の参道を進み
今も雨が降り続く中、鳥居をくぐった。
まずはお参りするために参道を進むと旧宿衛屋を先で新御敷地を見上げてパチリ。
さらに月讀荒御魂宮をパチリ。
月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈彌宮にお参り。
お参りを終えて参道を戻ると祓所には素木の辛櫃の他に
黒塗り、赤塗りのものも置かれていた。
いつものように手水舎付近で待機していると
少しずつ動きがあり・・・
裏参道側から多数の奉仕員が集まってきた。月讀宮には多数の奉仕員を収容できる建物がないため内宮からバス等で移動して来たのだろう。
続々と集まってきた奉仕員は新御敷地へと続く雨儀廊の下にて待機していた。
準備が整うまでしばし時間が・・・
宿衛屋の前にて大傘が広げられると
禰宜が登場し、順次手水を受けた。
報鼓が準備されると
少宮司、
そして、最後に大宮司が手水を受けると
奉仕員が揃った。
報鼓が鳴らされると川原大祓が開始された。
大宮司を先頭に少宮司、禰宜が雨儀廊の下へと移動した。
ここで奉仕員全員が列立。
そして、いきなり蹲踞の姿勢に。祓詞が奏されたのだろうか?
神職(多分、宮掌)が祓所へ向かい
遷御の諸具を納めた辛櫃、御装束神宝辛櫃を祓い清めた後、
雨儀廊の下、大麻、御塩にて奉仕員を祓い清めた。
そして、祓所から辛櫃が順次運びだされると
奉仕員もその後に続いた。
しばらくすると奉仕員が戻ってきて
大宮司、少宮司および禰宜は宿衛屋前へと戻り、権禰宜および宮掌は雨儀廊の下へと戻った。
全員が元の位置にて列立すると
川原大祓は終了となった。
大宮司、少宮司および禰宜は宿衛屋へと戻り、
権禰宜以下は
月讀宮を後にした。
祭典の次第は先の説明文とは異なる部分もあるようだが、色付きの装束を身につけた神職の姿はいつも以上に素晴らしかった。
【 20141005 の記録 】
- 杵築祭(月讀宮、月讀荒御魂宮)
- 檐付祭(月夜見宮)
- 豊受大神宮の古殿地とお気に入りの丸い石、ほか
- 後鎮祭(月讀宮、月讀荒御魂宮)
- 川原大祓(月讀宮、月讀荒御魂宮)