2014年11月22日(土) 第62回神宮式年遷宮 お白石持行事、 伊雜宮奉献 (徒歩)
内宮(皇大神宮)の遙宮とも称される別宮 伊雜宮のお白石持行事が執り行われた。
伊雜宮および佐美長神社にお参りを終えてから出発地点である志摩磯部駅近くの木場公園へと急いだ。
じっくりとお参りしていたら木場公園に到着した時には出発式の開始時刻を過ぎてしまっていた。公園の脇には奉曳車が2台列べられていたのでパチリ、パチリ。
前方に配置された小ぶりの奉曳車1号は子供用でお白石を詰めた樽が三樽、
その後方に配置された奉曳車2号は一般用で五樽が載せられていた。
奉曳車の後ろに回りこんで
木場公園に集まっている参加者の後方から公園へ入った。
小高い土盛りの上からパチリ。多数の参加者が集まっていた。新聞報道によると1000人の参加者とも書かれていた。
出発式はすでに始まっていて
磯部太鼓の演奏、
お祓い、開会のことば・挨拶と続き
テープカット、
鏡開き、
最後に乾杯。以上で出発式が終了し
伊雜宮のお白石持行事が始まった。
最初に出発する奉曳車1号の曳き手が綱に集まった。
狭い道路に曳き手が溢れていた。
1号車子供用なので、この子たちが活躍する場所だ。
奉曳が開始されるのか・・・、いやいや綱が道路脇へ寄せられると木遣り隊の撮影会が始まった。
続いて、木遣り唄が披露された。
【動画】 51秒(7.9 MB )
【動画】 1分28秒(10.9 MB )
ひと仕事終えた後の表情は格別だ。
木遣りが終わると綱は道路の中央へと戻され曳き手が集まった。
奉曳のルートは次の通り
【参考】 伊雜宮 お白石持行事 の奉曳ルート
奉曳車1号は子供用なので綱は細めでそれほど長くはなかった。
機が熟すと日の丸を先頭に奉曳が開始された。
曳き始めはみんな慣れていないので遠慮気味に・・・・
【動画】 30秒(4.8 MB )
「エンヤー、エンヤー・・・・」
気合十分だ!
「エンヤー、エンヤー・・・・」
【動画】 21秒(3.9 MB )
1号車を見送ると続いては2号車の出発を待った。2号車の綱は長かった。
まずは木遣り歌の披露。木遣りが手にする采の素材が1号車と2号車では異なる。
【動画】 33秒(4.5 MB )
こちらは2号車。
木遣り唄が終了すると2号車の奉曳も開始された。
少しずつ慣れてくると優しい練りが始まった。
この辺りでは「エンヤー」の声にも力が入り、綱元はかなり練っていた・・・。
【動画】 42秒(7.5 MB )
横方向の動きが多く、前方へはゆっくりと。
1号車と2号車の間隔はかなり広くなったが、
大人組は練り練りを楽しんでいた。
いいね、この足元!
カメラを向けると微笑んでくれたのでパチリ!
最初の直角カーブ。1号車が志摩広域消防組合志摩消防署磯部分署とJA鳥羽志摩磯部の間を
・・・
・・・
・・・
曲がった。
続いては2号車もこの直角カーブへ向かっていた。
木遣り隊が固まっていたのが気になった。今後は縦方向に分散するともっと役割を果たせるだろう。
2号車の綱先が直角カーブへと突入すると
ゆっくりと大回り・・・
【動画】 24秒(3.8 MB )
2号車も無事通り抜けた。
前方では1号車が休憩していたので、2号車も停止。
木遣り唄が披露された。
1号車へ向かうと前方の広場では木遣り隊が輪になり木遣り唄を披露していた。
奉曳車の近くでは
疲れちゃった子どもたちが座り込んで休憩中!
木遣り唄が終わると1号車はスタート!
磯部川沿いの細い道へと吸い込まれた。
そして、しばらくすると後ろで待機していた2号車も動き始めた。
2度目の直角カーブを・・・・
「エンヤー、エンヤー・・・・」
曲がり終えると
1号車に続いて細い路地へと・・・
う料理「川うめ」の前を過ぎると右手に架かる橋を渡った。
このルートは次の巡りで歩いたルートの一部だ。
【参考】
しばし休憩となり、木遣り唄。
前方へ向かうと
見慣れた「魚初」の看板を過ぎて
その先の駐車場では 1号車の
木遣り隊が・・・・
【動画】 2分24秒(12.2 MB )
こちらを後にするとその先は国道167号に合流する。合流地点で待ち構えていると近鉄 伊勢志摩ライナーが通過した。
そして、逆光のなか1号車の綱先が現れた。
今後は普通列車が通過した。
奉曳車1号は国道を曳かれていった。
続いて、奉曳車2号も国道へと合流した。
1号車を追いかけると次世代を担う子供たちが楽しそうに曳いていた。
その横をまたまた伊勢志摩ライナーが通過した。
子供たちは電車に気を取られることなく奉曳に集中していた。
その前方はガラガラ。国道は一時通行止めの状態になっていた。
奉曳車はここを右折する。
奉曳車が国道へ合流してから遅々として進まず、国道の通行に支障をきたすことを気にする警察官と練り練りで奉曳を楽しむ奉献者達。なかなか難しい問題だ。
国道167号は迂回路がないので警察としては速やかに通行止を解除したいだろう。奉献者にしてみれば20年に一度の行事でここが最も広い道路、しかも時間的にも盛り上がっている状態、子供たちにも伝承したい。など両者の思惑は相反する。しかし道路使用許可の問題があるから約束は約束だ、守らねばならない。
詳細は不明なので言及できないが今後に支障が無いように善処して欲しい。
「エンヤー、エンヤー・・・」 奉曳車はゆっくりと進んだ。
1号車が国道を左へ折れた。綱先の少年の真摯な姿。
奉曳車が国道から曳き込まれ、
伊雜宮へと近づいていった。
続いて2号車も国道から
左へ折れて
曳き込まれた。
2台の奉曳車が国道を離れるとしばしの休憩となった。
奉曳車とは反対側にて待機。伊雜宮の隣にあるおもてなし処「御師の家」にて森さんの話を伺っていたら
【参考】
前方で動きがあった。
少年たちが綱を曳き込んで来た。
「エンヤー、エンヤー・・・・・」
緩やかな上りの坂道を力強く引き込まれると
奉曳車は伊雜宮の鳥居前に停車した。
続いては2号車も曳き込まれた。
最後に梃子方が向きを調整すると
2号車は1号車の隣へと曳き込まれた。
2台の奉曳車が伊雜宮前へと到着すると拍手、拍手!
奉献者は2列に列ぶように指示が出されると
お白石を詰めた樽が宮域へと運ばれた。
私は先に鳥居をくぐり手水舎付近で待機。
お白石を詰めた樽が続々と運び込まれた。
奉献者を迎える準備が整うとお白石の奉献が開始された。
白布を受け取り、続いてお白石・・・・
お白石を受けてから手水となった。
奉献者は続々と・・・
お白石を白布に包んで大事そうに手にした奉献者は手水を受けて心身を清めると参道を進んだ。
奉献者の中にはお白石を高く捧持する方もみえた。
奉献の列は途切れること無く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
奉献を終えると参道の途中から宮域を出るように神宮衛士に誘導された。その出口となっていた駐車場では奉曳車の解体が始まっていた。
駐車場を後にして
先ほどの鳥居前へ向かうと
多数の人が奉献を待っていた。
伊雜宮は28日に遷御を迎える。
【 20141122 の記録 】
- 御遷座を終えた満留山神社(鳥羽市安楽島町)
- 上之郷の石神、旧村社「谷社」跡と秋を見つけて(志摩市磯部町)
- 遷御の儀に向けて雨儀廊が準備された伊雜宮
- 御造営を終えた佐美長神社、造替を終えた佐美長御前神社四社
- 第62回神宮式年遷宮 お白石持行事、 伊雜宮奉献