2014年11月29日(土) 遷宮諸祭儀、奉幣(伊雜宮) (徒歩、車)
遷御を終えた翌朝、伊雜宮にて大御饌の儀を拝観して後、奉幣の儀が始まるまでの間に所管社である佐美長神社を往復した。
伊雜宮
大御饌の儀 11月29日 7:00
奉幣の儀 11月29日 9:00
【奉幣(ほうへい)】
川原大祓・遷御と同じ装束を着け、大宮司以下、前夜奉仕の諸員により執り行われます。
まず祓所で修祓の後、新殿御前につき、禰宜が開扉。幣帛を奉奠の上、祝詞を奏上します。次いで幣帛を殿内に奉納し、閉扉ののち、大宮司以下玉串を奉って諸員八度拝を行い、遷宮祭はめでたく執り納められます。
伊雜宮へ戻ると参進が開始されるまでは時間に余裕があった。鳥居をくぐり、手水を受けると宮域内を確認するために参道を進んだ。忌火屋殿を過ぎると
右手の空間の奥には修祓所(その奥に見えるのは御倉)があり、
その中には幣帛が納められていると思われる辛櫃が置かれていた。雨儀のため辛櫃には黄金色のシートが掛けられていた。
先日、月夜見宮にて檐付祭を拝観した時も雨儀だったがあの時の辛櫃に掛けられていたシートは黒色だった。納められるものにより変わるのだろうか? また、疑問がひとつ増えた。
【参考】
- 檐付祭(月夜見宮) 2014年10月05日
さらに参道を進み、
今は旧となってしまった社殿の前にてパチリ。「伊雜宮」の宮号が記されている立札が背面を向いていた。
しばらくすると祭儀が始まりそうな気配を感じたので参道を戻るとプレスとすれ違った。振り向いてパチリ。「素晴らしい映像、写真をよろしく!」
私達一般の拝観者は参道の途中、または鳥居の周囲での拝観となった。私は神宮衛士による「鳥居の近くの方が参進をよく見れますよ!」のひと言に促されて宿衛屋の前に建つ鳥居の脇にて待機した。
次々と奉仕者が集まってきて手水を受けた。
また、鳥居の外からもマイクロバスから降りてきた奉仕者が・・・・
【動画】 17秒(3.0 MB )
さらにはテントの下で待機していた来賓(?)は手水に続き
御塩による清めを受けると
新宮へと向かった。
権禰宜以下の奉仕員が列立してしばらくすると
宿衛屋付近から報鼓が運ばれ、
列の先頭へと移動した。
参進の準備が整うとあとは禰宜、少宮司、大宮司の登場を待つのみの状態となった。
宿衛屋の引き戸が開けられると禰宜が順に登場し
手水を受けた。
禰宜が巾着楠の脇を通り参進の列へと向かった。
禰宜たちも列立すると
続いては少宮司が現れた。
手水を受けると
参進の列へと向かった。
そして、最後に大宮司が登場!
手水を受けると禰宜、少宮司と同じルートを進み
参進の列に合流すると報鼓が鳴らされ参進が開始された。大宮司のために差されている傘は誰よりも高く掲げられていた。
【動画】 18秒(3.2 MB )
参進が参道の右手にある(先ほど紹介した)修祓所へ向かうと拝観者はこの場所まで前進を許された。この場所で待機。
神宮衛士の様子で修祓の経過が想像できた。
修祓が終わると参進が再開された。
先ほど見つめた辛櫃も・・・
奉仕者にとっては大変だろうが拝観する立場では雨儀は傘の花が咲き見応えがある。
奉仕者が新宮の幄舎下へ到着すると拝観者は前進を許された。
皆さん駆け足での・・・、その気持ちはよくわかるが私はゆっくりと歩いた。
その理由は、この角度からの拝観を期待していたからだった。
まずは開扉。
祝詞奏上、幣帛奉奠が続いた。
拝観者は雨に濡れながら・・・
また、旧宮の前では傘を持ち待機する・・・
視線を上に向けると木の枝がやけに輝いていることに気づいた。
雨儀廊の屋根で反射された光が木の枝を輝かせていたのだろう。
他所事を考えていると閉扉となった。
その後、玉串奉奠。
玉串の奉奠を終えると八度拝にて奉幣の儀が終えられた。
そして、退下。
【動画】 1分31秒(9.9 MB )
奉仕員が退下するなか・・・
来賓も退下となった。
最後に辛櫃が運びだされた。
拝観者は参拝者(参拝者が拝観者?)となり、昨夜に遷御を終え、さきほど御遷宮を終えたばかりの伊雜宮にお参りした。
しばらく、この場で佇んでいたらありがたいことに遭遇、それは次の記事で紹介する。
【 20141129 の記録 】
- 遷御を終えた翌朝の伊雜宮
- 遷宮諸祭儀、大御饌(伊雜宮)
- 昨日に遷御を終えた佐美長神社(伊雜宮 所管社)ほか
- 磯部神社(磯部町恵利原)
- 遷宮諸祭儀、奉幣(伊雜宮)
- 伊雜宮奉賛会による御神楽奉納(伊雜宮)
- 小雨降る御塩殿神社ほか
- 小雨降る堅田神社
- 国指定重要文化財 賓日館
- 賓日館で開催された西行に関する講演と公演