2014年11月29日(土) 賓日館で開催された西行に関する講演と公演 (徒歩、車)
伊勢市二見町の賓日館を訪れた目的は西行に関する講演を聴き、公演を観るためだった。
- 講演 「安養寺跡発掘調査について」
- 演劇 「命なりけり~西行、覚悟の旅立ち」
西行に関しては、昨年に二見で開催されたまちかど企画展を拝観し、西行トークを拝聴したことにより興味を持ち、桜と絡めてであったが吉野の西行庵も訪れた。
【参考】
【講演 「安養寺跡発掘調査について」】
今回は伊勢郷土会の例会として企画され一般にも開放されたもので、安養寺跡の発掘に携わった三重県埋蔵文化財センターの泉雄二さんのよる講演だった。
講演内容は前回のまちかど企画展やトークで得た内容と同じものであった。
しかし、展示されている出土物のなかで
次の写真の中央上部にある絵は「牛車」であるという解釈は新しいものだった。
【演劇 「命なりけり~西行、覚悟の旅立ち」】
講演の後は、地元の有志(素人)が四ヶ月の練習を重ねた演劇の上演。
会場の大広間は満員御礼の状態で、幕開けから声援が飛んでいた。
演劇のストーリーは、先のパンフレットにあるように
源平争乱を逃れ、伊勢二見浦に隠棲した西行法師は、荒木田満良ら神宮の神官と親交を待ちながら、お三津ら地元住民に支えられる生活を6年間送っていたが、焼失した東大寺再建に奔走する重源から「遠縁に当たられる藤原秀衡殿に砂金を寄進して貰えるように頼みに行ってほしい」と依頼される。
西行は、秀衡のいる奥州・平泉に行く途中、鎌倉に立ち寄って源頼朝と面談し、頼朝の器量を確かめるとともに、砂金運搬の便宜を図ってもらおうと企画する。
同い年で親友だった故・平清盛が枕元に立ち、自身にとっての仇敵・頼朝に会うと言う西行の真意を探る。
重源から重ねて依頼を受けた西行は、内申不安を抱きながらも69歳の老骨に鞭打って三津湊から船出するが、敬愛していた故・待賢門院璋子の「天の声」に励まされ、決意を新たにする。
役者の皆さんは素人とは思えない程の熱演で、時には笑いも溢れ楽しい時間がまたたく間に過ぎてしまった。
シリーズで見てみたくなる演劇であった。来年も上演されるの?
【 20141129 の記録 】
- 遷御を終えた翌朝の伊雜宮
- 遷宮諸祭儀、大御饌(伊雜宮)
- 昨日に遷御を終えた佐美長神社(伊雜宮 所管社)ほか
- 磯部神社(磯部町恵利原)
- 遷宮諸祭儀、奉幣(伊雜宮)
- 伊雜宮奉賛会による御神楽奉納(伊雜宮)
- 小雨降る御塩殿神社ほか
- 小雨降る堅田神社
- 国指定重要文化財 賓日館
- 賓日館で開催された西行に関する講演と公演