2015年05月05日(火) 猿田彦神社 御田植祭 (車、徒歩)
本日最後の訪問地は猿田彦神社。毎年五月五日には御田植祭が斎行される。
猿田彦神社の御田植祭には二年ほど訪れていなかったので今回はぜひとも拝観したかった。
【参考】
2014年05月05日 ?
2013年05月05日 東海道 七里の渡しから富田(近鉄桑名駅~一目連神社)
2012年05月05日 猿田彦神社 御田植祭(おみた)
なお、本祭の式次第は次の通り。
12:15 修祓式
13:00 本殿祭
13:45 神田祭
15:00 豊年踊り
12時半頃に二見の賓日館を後にし途中で寄り道してからたどり着いたため、猿田彦神社に到着したのは13時を過ぎていた。本殿祭を拝観するには中途半端な時間だったので、直接御神田へ向かった。
御神田の左右と手前には多数の拝観者が待機していた。太陽の日差しが強く木陰を求める人が多かったからだろうか、私は偶然にも太陽が照りつける座席の最前列を確保することができた。パチリ。
【御田植祭 神田祭(猿田彦神社)】
その場で30分以上待機していただろうか。本殿祭が終了すると神職をはじめとする奉仕者が御神田へと現れた。御神田の南側中央から左右に別れると神職は東側(右)へと進んだ。
神職の参進に続き、玉苗を手にした八乙女(やおとめ)は西側(左)へ、
さらに、田楽を奏でる囃子方(はやしかた)、田植えをする植方(うえかた)も八乙女に続いた。
稚児たちはいつのまにかこの場所にたどり着いていた。
神田祭が開始されると、まずは、降神の儀。
続いて献饌。
献饌を終えると八乙女から受け取った玉苗が案上に並べられた。
多くの拝観者に見守られる中
祝詞奏上。
祝詞が終了すると玉苗は八乙女の手に戻された。
さらにその玉苗は
植方に渡された。
「さぁ、田植えの開始だ。」 植方が玉苗を手にすると田植えが開始された。
ほどなく神職は一時退下となった。
囃子方により田楽が奏でられるなか田植えは黙々と続けられた。南北の両サイドから苗の補給のために投げ込まれた。
また苗を植える目安となる糸も適宜移動された。
・・・
苗を巻いていた藁を・・・
苗が投げ込まれた水面に着水、ピチャッー。
さらに作業は続けられた。
3分の2ほどを植え終わった頃、別の苗が準備された。これはモチ米であるとの説明があった。
丁度この辺りから苗の種類が切り替えられた。
ここからはモチ米。田植えの作業が進む中、知らぬ間に現れていた神職が神饌を徹していた。(撤饌)
田植えは続いた。
撤饌は終わったのであろうか?
単調な作業を繰り返して積重ねたところそろそろ終盤だ。
残り数列になった頃、昇神の儀のために神職が現れた。
最後のひと植えを残すと
方向を逆転して最後の一列を植えた。
ゆっくりと田んぼから足を引き上げると田植えは終わりとなった。
全員が整列すると
元いた場所へと戻った。ひとり、ふたり・・・・・・・・・・・
その間に団扇角力(うちわずもう)の準備が進められた、御神田の東側に立てられていた団扇には「恵比寿」が描かれ、
西側にものには「大黒」が描かれている。
こちらが団扇角力の様子。最後には「今年は恵比寿さまが勝ちました。」との場内アナウンスがあった。
【動画】 1分24秒( 6.7 MB )
以上で神田祭は終了となり、
団扇角力を終えた大団扇は、団扇破りのために拝殿前へと移動される。
【御田植祭 豊年踊り(猿田彦神社)】
拝殿前に移動して待機していると
大団扇が移動されてきた。
しばらくすると豊年踊りが開始された。その様子は動画で・・・
【動画】 6分04秒( 17.2 MB )
【動画】 21秒( 1.7 MB )
【動画】 7分18秒( 20.7 MB )
【動画】 4分39秒( 13.2 MB )
豊年踊りが終了すると笛と太鼓の演奏が奉納された。
【動画】 5分23秒( 15.2 MB )
そして、最後には拝観者が期待して待っていた団扇破り。大団扇の一片を手に入れると一年間災いごとが除かれ五穀豊穣、商売繁盛の縁起物となる。そのため、みんな必死?
【動画】 1分55秒( 5.5 MB )
団扇破りが終了すると御田植祭は完了した。
植方、お疲れ様。彼らは5月9日に神宮新田で執り行われる神田御田植始式でも奉仕する。
御田植を終えた御神田へ戻ると独りで佇んだ。
今日も素晴らしい一日だった。
【 20150505 の記録 】