2016年08月04日(木) 風日祈祭(外宮) (車、徒歩)
現在、神宮では5月14日と8月4日の年に二回、風日祈祭が斎行される。風日祈祭は風雨の災害がなく五穀豊穣を祈り奉る特別に由緒があり、両宮をはじめとして摂末社まですべての宮社(お伊勢さん125社)に対して祭典が執り行われる。風日祈祭は外宮では午前5時より、内宮では午前9時より斎行される。なお、5月の風日祈祭では御幣に加え蓑笠も供進されるが、8月は御幣のみの供進である。
【参考】 次の伊勢神宮サイトには、風日祈祭の解説がある。
風日祈祭は何度も拝観しているが、四至神にて斎行される風日祈祭を拝観したのは前回が初めてだった。その時は『「撮影はダメ」との指示があったので』紹介することができなかった。
【参考】
- 風日祈祭(外宮) 2016年05月14日
今回は改めて、四至神にて斎行される風日祈祭を拝観することと撮影することを第一の目的に外宮を訪れた。
外宮に到着したには4時40分頃、参拝停止が解除されるのは午前5時だから、風日祈祭が斎行される時刻である。御御門口から
常夜燈の明かりで祭典看板を確認した。
午前4時50分になると報鼓が鳴り響き、参進が開始された。この場所で報鼓の音に聞き入った。
周囲が白み始めると各所の照明が落とされた。
祭典看板もしっかりと読める状態になっていた。
定刻の5時になると火除橋前に置かれていた木柵が取り外され、待機していた参拝者は火除橋を越えると手水を受けてから表参道を急いだ。前回は御正宮付近まで先行できたが、今日はこの場所表参道と北御門参道が交差する大庭の角、神札授与所の前にて待機となった。進行が早めなのか? すると程なく、忌火屋殿の前庭にて修祓を終えた神職の列が近づいてきた。
3名の神宮衛士に先導され、大宮司を先頭に多数の神職の参進だった。
その列は北御門参道から表参道へ折れるとそのまま御正宮を目指した。
さらに、別宮へと向かう辛櫃が続いた。
後続となった辛櫃は別宮遙拝所の手前で左へ・・・
大庭にまつられている四至神の前には祭典の準備が整えられていた。
さらにその奥に建つ九丈殿にはその周囲に鯨幕が張られ、その中には多数の案が並べられていた。
私は、一歩も二歩も遅れて御正宮へ向うとすでに参拝が可能となっていた。御正宮で執り行われる風日祈祭は内院のみでの祭典で、参拝者はその様子を目にすることも耳にすることもできない。できるとすれば笏拍子を聞くことができるだけか?
お参りを終えるとこの場で知人と情報交換・・・
御正宮での祭典は30分ほどで終了すると神職の列は御正宮を後にした。
多くの神職は別宮遙拝所の先を右へ曲がると
別宮(多賀宮と土宮)へ向かった。
大庭に建つく九丈殿を眺めると
遙祀の準備が進められていた。
別宮への参道を進むと前方の多賀宮への石階を登る
神職の列を望むことができた。
さらに、石階下で右手方向を眺めると土宮では祭典が進められていた。御幣の供進、祝詞奏上、八度拝。
土宮での祭典を終えた神職は風宮へ移動する。
風宮での祭典と同時に四至神でも祭典が執り行われると聞いたので、土宮を後にして大庭へ戻った。
九丈殿ではすでに遙祀を終えた様子だった。
すると四至神付近が慌ただしくなった。
北御門参道から辛櫃と共に現れた一行が
四至神の前へ。
辛櫃から御幣を取り出すと
石畳の上に置かれた案の上に供進された。
祝詞奏上(この間は私も低頭、しかし奏上が終わったのを知る方法がまだ身についていない。神職と合わせて心のなかで奏上するしか無いのか?)の後
八度拝。
参道を背にしたこんな場所での祭典は何とも感慨深い。
祭典が終了すると早速片付けが開始された。祭典は興味深いが、その前後の準備や片付けはさらに興味深い。
しばらくすると多賀宮での風日祈祭を終えた神職の退下が近づいてきた。
第二鳥居をくぐると
斎館へと吸い込まれた。
第二鳥居付近から大庭へ戻ると
九丈殿から鯨幕が取り外され、多数の案が片付けられていた。
ほどなく、風宮での祭典を終えた神職の退下。
別宮へお参りしようと別宮への参道を歩いていたら・・・ Gメン75?
多賀宮へ向うと片付け真っ盛りだった。こんな役回りの人々がいるおかげで神職が祭典に集中できるのだ。
今回は祭典を拝観できなかった(しなかった)風宮を後にすると
平常を取り戻した九丈殿を眺めてから北御門参道を進んだ。
途中で忌火屋殿へと向かい辛櫃を目にした。
帰宅後、朝食を終えると職場へ向かった。