2016年10月01日(土) 神御衣奉織始祭(神服織機殿神社) (車、徒歩)
皇大神宮(内宮)およびその第一別宮である荒祭宮においては5月14日および10月14日の年二回、神御衣(かんみそ、または、おんぞ)と称する和妙(にぎたえ、絹)および荒妙(あらた え、麻)などを奉る神御衣祭が斎行される。自給自足を旨とする神宮では和妙や荒妙も自前で織っていて、これらの奉織作業はお伊勢さん125社に数えられる神服織機殿神社および神麻続機殿神社にある八尋殿にて地元の織子により奉仕される。(和妙は神服織機殿神社、荒妙は神麻続機殿神社にて)
5月1日および10月1日、両社にて神御衣奉織始祭が斎行され、神御衣祭の前日13日に斎行される神御衣奉織鎮謝祭に間に合うよう和妙・荒妙が奉織されるが、ほぼ一週間ほどで織り上げられるそうだ。
【参考】
- 神宮の御料と御料地 神様の衣「神御衣(かんみそ)」 | 伊勢神宮
- 神御衣奉織始祭(神服織機殿神社) 2016年05月01日
しとしと雨が降るなか松阪市大垣内町に鎮座する神服織機殿神社を訪れた。祭典の予定が午前8時だったので到着したのは7時半頃。
鳥居前の車止めが取り外さた参道を歩いて進むと
其の先には見慣れた光景が広がっていたが
しかし、いつもとは異なり神職の姿が・・・
祭典の準備とリハーサル等の打ち合わせ中だろう。
実際にこれから奉織作業の場となる八尋殿も。
定刻が近づくと祭典の奉仕者が斎館前に揃い、順に手水を受けた。神職と織子および祝部が対面して挨拶を交わすと隣(奥の)屋根部分へ移動した。
その屋根の下で修祓を終えると
織子により辛櫃が担がれて斎庭の前に立つ鳥居へ向かった。
辛櫃が鳥居をくぐると瞬間を撮影しようと待機したいたら
・・・
辛櫃は鳥居をくぐると神服織機殿神社を目指した。
こちら黄色の油単で覆われた辛櫃は後程に八尋殿へ運ばれた。
この後ろには黒色の油単で覆われた辛櫃には神饌が納められていた。
辛櫃が神服織機殿神社前に仮設で建てられた幄舎付近に到着した頃
奉織に必要機材だろうか? 複数の箱が八尋殿の前へと運ばれていた。
【献饌】
神服織機殿神社の前では献饌が開始されていた。
【祝詞奏上、八度拝】
【撤饌】
神服織機殿神社での祭典を終えるとまずは神職が八尋殿へ移動した。八尋殿の御扉が開けられると
織子2名が辛櫃を担ぎ上げ、
隣の八尋殿へと移動した、
・・・
そして辛櫃が八尋殿の玉垣御門をくぐった。
辛櫃から油単が取り外される間に
先に八尋殿の前へ運ばれていた複数の箱が八尋殿の中へと順次運ばれ、
最後には油単が取り外された辛櫃が担ぎ上げられた。
以上で八尋殿へ運び入れを終えると神御衣奉織始祭は終盤を迎え
退下となった。
神職に続き、織子、祝部が
斎館前へ戻ると神御衣奉織始祭は終了となった。