2017年07月29日(土) 「彫刻と写真で見る”海女”の美」作品展@鳥羽大庄屋かどや(鳥羽市) (車、徒歩)
賀多神社を後にすると第二の目的地である鳥羽大庄屋かどやを訪れた。
今日はこちらの作品を体感するためだった。
七月十日(月)〜八月六日(日)
「彫刻と写真で見る”海女”の美」彫刻家・山川芳洋さんと写真家・泊正徳さんが海女の魅力をそれぞれの視点で表現した作品展です。
泊さんの写真展には三度お邪魔したことがあるが、山川さんの彫刻は初体験。海の博物館での展示には行きそびれていたので、このチャンスは見逃せなかった。
かどやの入口を入るとほぼ等身大の大きな海女の彫刻が迎えてくれる。思わず人が座っている、立っているのかと勘違いするほどだった。荒々しい彫りのタッチなのになぜか柔らかさや優しさを感じてしまう。
(写真撮影可能とのことだったので、かなりの枚数を撮ってしまった。また、彫刻は「ご自由にお手に触れてご覧ください。」とありまさに体感のための展示だ。)
写真を紹介し過ぎか?とも考えたが、できれば現地を訪れ、海女さんを手で触れて感じていただきたくこれでもかというくらい列べてしまった。
玄関にて
仏間へ移動するとここには四人の海女さんがそれぞれの個性を振りまいていた。
特にこの方のお腹に注目、
パチリ。なんともリアリティがある。
お言葉に甘え、まずは恐る恐る触って見た。そして撫でて・・・
二階への階段を進むとその先では彼女が迎えてくれる。
廊下から客間を覗くとここのは多数の海女さんが・・・
その向かい側には彼女たち。
多数の素晴らしい彫刻の中でも私が最も気になり、惹かれたのは彼女だった。
他の海女さんとは異なりなんとも寂しげで憂いを感じされる表情だった。
私にはその理由はわからない。しかし、さまざまに想像できてしまうのだ。
また、視点を変えると他の海女たちも興味深い。
これは手ぬぐいを巻いているのか? 何だろう?
最初に廊下から眺めた海女さんたちに改めてご挨拶。
彼女は何かを首から下げている。もともと下げていたのか誰かが掛けたのか?
続いては、泊さんの写真作品。海女さんの表情がなんとも言えない。充実感に満ちている。
また、こちらの作品では捉えどころの無い水がシッカリと捉えられていた。
こちらは白い背景に海女着の白、白と白なのになんとも素晴らしい作品だ。
【参考】
- 写真展「ひかり輝く刻〜泊正徳 伊勢・鳥羽・志摩を撮る」(海の博物館) 2015年04月12日
- 伊勢志摩サミット開催記念 志摩の魅力・再発見(大王美術ギャラリー) 2016年06月25日
- 写真展 伊勢志摩から拝る富士山(志摩市歴史民俗資料館) 2016年06月25日
2階を後にし、玄関へ戻ると彼女たちも交え、広野さんたちと雑談した。その中で先ほど訪れて説明を頂いた賀多神社の祢宜さんは広野さんの同級生だということがわかり、親近感を覚えるとともに広がりを感じた。
近と遠は相反するものではないのだろう。
こんな細かい仕上げに目を奪われつつ鳥羽大庄屋かどやを後にした。
広野さんや彼女たちにもお礼を述べて・・・
彫刻と写真の海女さんに会えるのは 8月6日(日)まで。 鳥羽大庄屋かどやを訪れて体感を!
いくら写真で見ても 「百見は一感にしかず」。 自由に触れて感じてください。
鳥羽大庄屋かどやを後にするとその玄関脇には御神杉が吊るされていた。
【参考】
- 御神杉を求めての赤崎祭(ゆかた祭り)、赤崎神社(豊受大神宮 末社) 2017年06月22日
【追記】
今回の作品展も素晴らしいが、この作品展が開催されている鳥羽大庄屋かどや(旧広野邸)も素晴らしい。その素晴らしさを体感するためにも訪れてみては!
【参考】
- 国登録有形文化財 鳥羽大庄屋かどや(旧広野家住宅) 2013年09月07日
- 鳥羽大庄屋かどや(旧広野家住宅) 2013年06月22日