2014年06月14日(土) 清流宮川の源流部から海まで歩こう!第三区間 宮川ウォーク・右岸 (車、徒歩)
清流宮川の源流部から海まで歩こう!と題する宮川ウォーク・右岸(宮川流域案内人の会主催行事)の第3区間に参加した。今回の集合場所はグリーンプラザおおだい(大台町栃原)で前回のゴールである大台町役場までバスで移動した後にウォークが開始され、大台町役場を出発すると船木橋、多岐原神社・三瀬の渡し、樋ノ谷遺跡、神の岩、粟生頭首工を経て大紀町野原、最後に集合場所であるグリーンプラザおおだいへ戻ってきた。
【グリーンプラザおおだい】
集合場所であるクリーンプラザおおだい(大台町栃原)に到着。受付で手続きを済ませるとまずパチリ。
手渡された名札を確認すると「宮川流域案内人」の肩書が入り、首紐が赤色だった。一般参加者が青色、宮川流域案内人が赤色、事務局が黒色と分類されていたことを初めて知った。
先日、宮川流域案内人養成講座を受講後に案内人登録していたのだが、やっと実感が湧いてきた。まぁ、気負わずにしばらくは先輩の案内人さんの企画に乗っかろう。
【参考】
クリーンプラザおおだいは参加者が集まってきたが、本日の参加者は30人強。踏破できる人がどんどん減ってしまう。とにかく頑張ろう!
【大台町役場】
参加者が全員集まるとバス等に分乗し、グリーンプラザおおだいからスタート地点である大台町役場へ移動した。
挨拶、準備体操、注意事項等の後、
早速、出発。予定の10時よりも30分早いスタートとなった。
まずは、第二区間で渡った船木橋へ向かった。こちらは船木橋の手前にある建物、以前は旅館だったとのこと。同行者に教えていただいた。
【船木橋(宮川)】
そして、目の前には船木橋。
右手、上流側をみんなで遠望。その姿をパチリ。
橋の足元を覗くと橋脚はレンガ造りだ。この構造のおかげで登録有形文化財に登録されたそうだ。
船木橋から宮川の上流側を望むと国道42号である新船木大橋の向こうには大内山川と宮川の合流点がある。
川の色を見較べると宮川は白く濁っているが、左から流れてくる大内山川は透き通っている。
さらには宮川の下流側をパチリ。この先には三瀬の渡し場がある。(ウォークの途中で立ち寄った。)
船木橋を渡り終えると右手に「登録有形文化財 ・・」が掲示されている。
【参考】 船木橋(宮川)について
なお、ここから三瀬坂峠 三瀬川の登り口まではこの記録のルートを逆行している。
船木橋を渡さると「大台町」から「大紀町」になる。地図を見ると境界は宮川の中にある。橋の上には地名板を立てられないのだろうか?(まぁ、そこまで拘る必要はないか)
【船木橋〜多岐原神社】
船木橋を渡り終えると打見大台線を左方向へ歩き始めた。
所々で花や木の名前が説明された。
「瀧原宮お白石持行事 祝 御遷宮」の幟も所々に・・・。(瀧原宮お白石持行事は10月26日(日)に実施される)
船木橋付近から三瀬坂峠登り口へ向かう途中、こんな名前のバスのりばを発見。「[1班]って何だろう?」
ここは単調な道だが、多人数で歩いていると知らないうちに前へ進んでいる。
面白い名前である「かぼちゃ谷川」を三船橋で渡った。右方向には旧道が残っている。
山側へ登るための金属の梯子の階段にはこんな風景も見られた。誰かが乗せたのか?
左方向を望むと見たことがある風景が・・・。
ズームでパチリ。
あれは、以前訪れたことがある茶臼山だ。
【参考】
さらに、先へ進むと
紀勢自動車道 紀勢宮川橋をくぐった。
紀勢自動車道 紀勢宮川橋をくぐるとすぐ近くにこの分岐がある。直進が「三瀬坂峠へ」で、左折が「多岐原神社」だ。ここでは「多岐原神社・三瀬の渡し」に立ち寄るために左折。
【多岐原神社、三瀬の渡し跡】
分岐からアスファルト舗装された坂道を下ると、その先で右側の地道へ入った。
ここは多岐原神社の参道だ。
社域を左へ巻くように進むとほどなく、多岐原神社の正面に到着。説明が終了すると三瀬の渡しへ移動。
本行事はウォークなのでお参りする方は少ないが、私は多岐原神社にお参りすると三瀬の渡しへ向かった一行の後を追った。
こちらが三瀬の渡し。以前、渡し船に乗せてもらったことを思い出した。
【参考】
また、前回実施された宮川ウォーク・左岸に参加された方は対岸からこの場所を遠望したことを回想していた。
今まで通り過ぎていたこの場所、巨木が横たわっていた。人の大きさと比較すれば一目瞭然。
三瀬の渡しから多岐原神社へ戻ると
名残惜しみながら・・・
そう言えば、ここにも紀州藩が建立したとされる「禁殺生」石がある。
お伊勢さん125社を巡っていると玉城町にある摂末社には多く建てられているもので、先日は125社ではない佐那神社(多気町仁田)でも見かけた。
【参考】
先ほどの分岐へ戻ると左方向、熊野古道三瀬坂峠の三瀬川登り口へ向かった。
【熊野古道三瀬坂峠の三瀬川登り口】
ほどなく、三瀬坂登り口に到着。
今までこの場所は何度か歩いたが、
ここから打見大台線の打見方向へ向かうのは初めてだった。
【三瀬坂峠登り口〜長ケ大橋付近】
初めてのルートを黙々と進むと
田んぼを見ながら・・・
「あれは何だ?」、道路の右側には青く塗られた小さな箱が置かれていた。
近づくとその上には「猿 追い払い用パチンコ」の文字が書かれていた。
こらは開けるしかない。固定されているのかと思えるほどに固い蓋を何とか開けてみると、その中には文字通り『パチンコ』だった。手作りを期待していたが・・・・。
ついに道路の幅が狭くなった。ここから中央線はなくなる。
「この先3km 通行止 ・・・・」の標識が立っていた。が、「12時〜13時・夜間解除」とあった。それ以外の時間は通行止めとなっていた。
今までとは雰囲気が一変する。
左手に深くに宮川が・・・
さらに岩盤を削り取った切通しもある。
道は等高線に沿って水平に進むため、先頭があんなところに見えることもある。
この先で休憩。
振り返ると「大紀町」の地名板。ここからしばらく大台町になる。宮川上の境界が右岸側へと張り出している場所だ。
雰囲気を楽しみながら・・・
この付近、宮川には逆調整池ダムがあるようだ。
ここから宮川を望むことはできなかった。
こんなお願い?、警告板が多いのは残念だ。
路傍には健気に咲く花。
左手には赤い橋が見えた。長ケ大橋だ。
長ケ大橋を左に見ながら先へ進むとこの変則な四差路に到着した。
直進方向が打見へと続く県道747号 打見大台線なのだが「通行止」だ。12時までは通行できない。
「通行止」が解除されるまでは昼食を兼ねての長発電所見学となった。
【長発電所】
県道747号 打見大台線の左側の道を進むと
突き当りには金網のフェンスが設置されていた。右側の坂道を進むと
長発電所付近へ到着した。ここで昼食となったが、
左側に宮川が見えていたので、川原へ下る小径を見つけてひとり下った。
川原にてパ〜チリ。
長ケ大橋方向を望むと
橋の向こう側には可動堰が見えた。あれが逆調整池ダムなのだろう。
足元に視線を移すと角が削れて丸くなっているが大きな石がゴロゴロしていた。
下流側をパチリ。この先には水力発電所である長発電所からの排水が流れ込んでいる。
長発電所の排水路付近へ向かいパチリ。
こちらの右側が排水路だ。この先に水力発電のローターがあるはずだ。
この排水路の上方へ移動してパチリ。四角い鉄の蓋の下からは唸るような音が響いていた。ローターが発電しているのだろう。ところで発電のもととなる水はどこから流れているのだろうか?周囲を巡ったがそれらしい流れは・・・? と思っていたら
木々に隠されている太い導水管を発見。山の斜面を太い導水管が下っていた。
先ほどの四角い鉄蓋から高台へ移動すると建物の前には
安全記念碑の隣に発電用と思われるローターが置かれていた。
長発電所の建設時期と役割を考えれば、これで十分だったのだろうか?
【参考】
昼食、休憩を終えると長発電所を後にし、
先ほど通行止が一時解除された県道747号 打見大台線を進んだ。
【長発電所〜樋ノ谷遺跡】
しばらく歩くと見たことがある? 「あっ、これは先ほど見上げた導水管だ!」 導水管の上方に立っていたのだ。
さらに、右手上方を見上げると導水管はさらに続き、その先には大きなタンクがある。
先日受講した宮川流域案内人養成講座で訪れた滝原ダム(大内山川)で取水された水がここまで導かれているのだ。
【参考】
しばらく歩くと
通行止の理由である工事現場を通過した。
風景を楽しみながら歩いていると
突然、あんな所にカーブミラー。何のために?
天照大御神遥拝所。隣は山神だろうか?
工事現場の詰所付近には多数の側溝が積まれていた。これらが先ほどの工事現場へ設置されるのだろう。
照り付ける強い日差しの中、田んぼからの涼しい風を期待しつつ歩いていると
田んぼの先に古そうな屋根を発見。
【樋ノ谷遺跡】
近づいて、ズームでパチリ。
ここはコースマップにもポイントとして記されていた「樋ノ谷遺跡」だった。
【参考】
地元の方から説明を受けた後、復元された竪穴住居(早期と中期、各1基)を見学した。
左側の大きい方が中期で、円錐形の小さな方が早期のものだ。
早期の竪穴住居を撮影していたら、今回の案内人であり宮川流域案内人の会会長である巽さんが自然と共に生活している仙人ぶりを披露してくれた。パチリ、
パチリ。
場所が変わって、中期の竪穴住居はかなり背が高く、複雑な形状である。また、入口には庇がある。
また、内部は思ったより広そうで女性が立っても十分に余裕がある。フラッシュを焚かなくても内部を撮影することができた。
それは、朽ちた屋根のおかげだった。
休憩も兼ねての見学を終えると樋ノ谷遺跡を後にして、神の岩へ向かった。神の岩は粟生頭首湖に浮かぶ(?)大きな岩で、以前訪れたことがある。しばらく道なりに進んだ。
【樋ノ谷遺跡〜神の岩】
瀬戸 バスのりばを過ぎ、しばらくは暑い中を黙々と歩いた。
右手に神原地区案内板が現れるともうすぐで左折。
この茶畑を背にして(分かりにくいが・・・)
左折してから振り返るとこんな雰囲気のところだ。この雰囲気を背にして進むと
大紀町消防団 第一分団第五部 神原消防団詰所がある。手前には山神か?
道なりに進むと茶畑の中に
マシンを発見! お茶用のバリカンか? 動いているところを見てみたい。
さらに進むと次の案内板があるので、従って左折。
さらに、こんな狭い道を進むとこの先にも案内板がある。
従って進むと後は下るだけ(でも帰りは登りだよ)。
予想以上に下ると
赤い鳥居の脇に出た。この鳥居は見たことがある。
水上からだが・・
(2013年11月23日撮影)
赤い鳥居からさらに下ると
【神の岩(粟生頭首湖)】
宮川でもあり、粟生頭首工で堰き止められている粟生頭首湖の湖岸に到着。
ここで、神の岩他の説明を受けた。
下流側に見えるのが神の岩。
恐れおおい名前なのだが、実は私はあの岩の上に登ったことがあった。
【参考】
神の岩を後にする際に、次のケルンを発見。いったい誰が積み上げたのだろうか? 見事だな!
【神の岩〜神の岩展望台】
先ほどの赤い鳥居の脇を登っていると
足元をパチリ。「紀勢町」「宮川村」・・、この階段には合併により今はなくなった市町の名が刻まれた境界杭が利用されていた。
先ほどの案内板まで戻ると来た道を戻らずに、さらに先へと進んだ。
すると、道なりの先で県道747号 打見大台線に合流する。
合流点には次のバス時刻表が立っていた。
合流点の丁字路を左折してさらに進むと、ここにも例の幟が多数。
また、「←神の岩へ」の案内板もあった。ここから畑を抜けて行けるのか? もっと岩に近い場所に出るのだろうか?
しばらく道なりに・・・。
左手に宮川が見えると
【神の岩展望台】
神の岩展望台へ到着。
ここから神の岩を望んで、
パチリ。
【神の岩〜粟生頭首工】
予想以上に暑かったので、皆さん疲れも出始めていた。話も・・・。
しばらく歩くと右手にこの案内板。「武士谷」の文字には見覚えがある。
以前に大紀町金輪を訪れた時に少しだけ歩いたことがある。この先の反対側だ。
【参考】
傘を差しているからと言って雨が降っているのではない。日傘として、暑さ対策にはかなリの効果があるようだ。しかし、アスファルトからの照り返しには別の対応が必要だ。
粟生頭首工付近に到着したが、
工事中だったので、粟生頭首工の見学は中止となり先を急いだ。
【大紀町打見】
粟生頭首工を過ぎてから打見の町並みへ入ると、ななほ保育園の前を通過して
JAショップ打見店で休憩。こちらの自動販売機には救われた。ミネラルたっぷりの麦茶最高! しかも100ml増量だった。
休憩中に周辺をうろつくと大紀町役場七保支所の前には多数の幟が立てられていた。
休憩が終わると最後の踏ん張り、野添を抜けて野原でゴールだ。しかも、このルートは以前に歩いたことがあり、勝って知ったところだった。
【参考】
【野添橋(藤川)】
七保警察官駐在所前交差点から野原方向へ進むと
野添橋で藤川を渡った。
【大辻遺跡、埋蔵文化財発掘調査現場】
道なりに進むと途中、左手には大辻遺跡の発掘調査現場があった。
【大紀町野添〜大紀町野原】
さらに進むと
大宮ナマコンの敷地内に
祠を発見。
さらに進むと
「野原工房 げんき村」の看板が現れた。もうすぐだ!
西野原 バスのりばを過ぎると
ほどなく
JAショップ大宮店前に到着。ここは大紀町野原だ。
【野原交差点付近】
野原交差点で信号待ちの時に新たな発見があった。
交差点名を改めて確認すると『野原』『Nowara』、「えっ、のわら?、橋の名前はのはらばしなのに」、今までずっと『のはら』だと思っていた。
今日は立ち寄らなかった野原神社の社叢を見ながら心の中で遥拝した。
【参考】
野原交差点を背にすると七保第一小学校跡にあるお葉付きイチョウを遠望してから
野原公園を目指した。
【野原公園】
やっと、野原公園に到着。出発時刻も予定より早く、歩行距離も約15kmと前回よりも10kmも短いのに既に16時半を過ぎていた。
全員が到着し、落ち着いた時点で解散となった。
お疲れ様でした。また、次回、7月5日に第四区間でお会いしましょう!
野原公園を後にすると
敷地の隅にある「義務教育と地方自治の先駆者」大瀬東作さんの銅像をパチり。
【野原の渡し跡(宮川)】
のはらはしを渡ると
橋の途中から宮川の下流側を見下ろした。あの辺りが野原の渡し跡だろうか?
なお、参加者は車をグリーンプラザおおだいに駐めているので、解散後も今までと同様に一筋の列を成していた。
【グリーンプラザおおだいへ】
ついに集合場所へ・・・
到着。お疲れ様でした。