2015年02月07日(土) 獅子頭安置所での祭典(下久具の御頭神事) (車、徒歩)
度会町下久具の御頭神事。こちらの御頭(獅子頭)は宮川の対岸にある棚橋の獅子頭と対であり、棚橋が雄、下久具が雌だと言われ、下久具の御頭神事は棚橋の一週間前に執り行われる。
今夜、遥拝所および海蔵寺の境内(下久具公民館)にて天狗の舞、獅子舞が舞われるため、それに先駆けて午前11時から獅子頭安置所にて獅子頭を取り出す祭典が斎行された。
宮リバー度会パークの駐車場に車を駐めると内城田大橋で宮川を越え、下久具にある獅子頭安置所へ向かった。
SANCO 下久具 バスのりばを通り過ぎると
農免道路との分岐の案内板がある。
その分岐の左側には細い道があり、そこへ入ると
道なりに歩いた先に
獅子頭安置所がある。開始予定時刻(11時)の30分前に到着したところ周囲には誰もいなかった。
しかし、鳥居には
新しい注連縄が張られていた。
鳥居をくぐると獅子頭安置所の様子を確認。扉にはしっかりと鍵が掛けられていた。
また、敷地内には次の「有形民俗資料 獅子頭」の石柱が建てられている。こちらは獅子頭が県指定の有形民俗文化財となっている。
【参考】
獅子頭安置所からの風景をパチリ。
しばらくしても誰も現れないため、少し不安になり夜に舞がある遥拝所の方へと歩いてみた。するとこれから獅子頭安置所へ向かうとおばあちゃんとお孫さんたちに出会った。
私は安心すると、獅子頭安置所へ急いで戻った。一番のりはひとりのおばあちゃんだった。
ほどなく獅子頭安置所の敷地内でも作業が開始された。
お供え物を並べるために茣蓙が敷かれ、
近くではドラム缶の薪に火が点けられた。
太鼓の音が近づいてくると太鼓を載せた軽トラックの後ろには拝観者がぞろぞろと続いていた。
獅子頭安置所の前にはどんどん拝観者が増えてきた。
おばあちゃんもひとりから・・・・・・
舞手も歩いて登場。
舞手が獅子頭安置所の鳥居をくぐると
獅子頭安置所の扉の鍵が解かれ、獅子頭が取り出された。
おばあちゃん達が見入るなか
獅子頭が木箱から取り出されるとその上に丁寧に配置された。
この頃にはたくさんの子供たちも集まっていた。
獅子頭安置所の前に
獅子頭が準備されると
祭典が開始された。
修祓、
一拝
祝詞奏上
玉串奉奠
以上で祭典は終了となり
続いて獅子頭安置所の前にて獅子頭が舞った。
【動画】 2分48秒(12 MB )
舞を終えた獅子頭は・・・
態勢を整える。この間も拝観者にはお菓子などが振る舞われた。
そして、準備を終えた獅子頭は子供たちが待つ
鳥居へと向かった。恒例の『噛み』が始まった。
みんな、頭を差し出すと「がぶり」・・・
和やかで楽しい時間が〜〜〜
獅子頭は『噛み』を終えると獅子頭安置所の前へ戻された。
「もう片付けられてしまうのだろう」と思ったら、カメラマンのために(?)しばらくはこのような状態で・・・。
獅子頭の前に置かれた長いヘラは?
下久具の御頭神事は別名「甘酒神事」とも呼ばれ、夜に天狗の舞および獅子舞が舞われる海蔵寺の境内(下久具公民館)では甘酒が振る舞われる。このヘラは今までこの場には登場していなかったそうだが、今回初めてお披露目されたそうだ。その柄の部分には「御獅子保存会 昭和四十七年旧一月七日」と記されてる。
舞手の記念撮影が始まったので私も一枚パチリ。
年に一度だろうか、獅子頭安置所にはたくさんの町民が集まった。
祭典が終了すると
拝観者は一斉に帰途についた。
獅子頭安置所では獅子頭が木箱に納められた。
獅子頭安置所の扉に鍵が掛けられると
獅子頭は軽トラックに載せられて
下久具公民館へと向かった。
私は徒歩で公民館へ向かう舞手の後を追った。夜に舞のある遥拝所を経由して
海蔵寺の境内(下久具公民館)に到着。
夜の再訪を約してこの場を後にした。
【参考】
- 獅子頭安置所での祭典(下久具の御頭神事) 2013年02月02日
【 20150207 の記録 】
- 獅子頭安置所での祭典(下久具の御頭神事)
- 天狗の舞、獅子舞(下久具の御頭神事)