2015年02月22日(日) 第62回神宮式年遷宮 お白石持行事、 月夜見宮奉献 (車、徒歩)
第62回神宮式年遷宮、別宮にてこれから遷御を迎えるのは残すところ月夜見宮と風宮(ともに豊受大神宮の別宮)のみとなった。
2月28日に遷御の儀が斎行される月夜見宮では、遷御に先立って地元の宮後奉献団によるお白石の奉献(お白石持行事)が執り行われた。
前夜は大雨、目覚めると路面はびしょ濡れだったが、雨は止んでいた。しかし、空一面には厚い雲。「もしかすると奉曳、奉献中に雨が降るのでは?」と心配していたのだが、それは神宮の行事、お白石持行事の間だけは雨が降ることもなかった。不思議なものだ、これぞ神威だろうか。
雨の不安を抱いていた私は【キタヰの妻】に車で出発地点まで送ってもらうと雨具を背負って奉曳車へと近づいた。時刻は9時半頃、出発式が開始されていた。
出発式が終わると先頭位置に停まっている宮後地方連を乗せたトラックから三味線と太鼓による演奏が開始された。
それに合わせ、奉曳車の前では伊勢音頭が踊られた。
【動画】 17秒( 853 kB )
続いて子どもたちの木遣りが披露されると
綱が引き出された。
団旗を先頭に綱の先が前へ前へと・・・
交差点を左へと曲がるとさらに延ばされ、曳き始める準備が整った。
続いて、木遣り。
後ろも、
前も、
綱先はこんな感じで待機していると
最後の木遣りで「エンヤー!」 月夜見宮のお白石持行事が開始された。最初のコーナー、すでに気合十分な状態だった。
【動画】 1分40秒( 4.8 MB )
ゆっくりと進むと
筋向橋 バスのりばの先にある筋向橋を過ぎると
練って曳いてが繰り返された。
先行する宮後地方連を乗せたトラックが追いかけて、南宮町 バスのりばを過ぎると
その先の交差点付近では伊勢音頭が踊られていた。
【動画】 1分39秒( 4.7 MB )
交通規制の看板を横目に見ながら奉献団は月夜見宮を目指した。
綱を握って曳く人、握らずに同行する人、みんなの目的はお白石の奉献だ。
太鼓で行事を盛り上げている紅舞太鼓の皆さんも同じだろう。
そして、沿道の皆さんは宮後奉献団のためにお茶などを接待してくれていた。
この後、私が小西万金丹本舗の向かいで待機していると、宮後地方連を乗せたトラックが到着。
【動画】 46秒( 2.2 MB )
奉曳車も通り過ぎた。
【動画】 1分46秒( 5.0 MB )
次は、NTT西日本伊勢志摩ビルの前を左折する。
その前に梃子方の後ろで、ゴミを集める女性をパチリ。いろんな役割があって奉献が成り立っている。
梃子方の中には、
20年後の梃子方も懸命に修行していた(?)!
この先で左へ曲がる前に、木遣り・・・。
曲がった先では綱先が見えない程だった。
そして、奉曳車は本日2度目の直角カーブを通過した。
【動画】 1分08秒( 3.2 MB )
この方、カッコイイ!
しばらくすると最後の練りとなった。何度も、何度も・・・
【動画】 55秒( 4.4 MB )
練りを終えると、エンヤ曳の位置までゆっくりと進んだ。
宮後地方連を乗せたトラックほかは、次の交差点を右折して月夜見宮へと先行した。
月夜見宮へと続く交差点で待機していると奉曳車が徐々に近づいてきた。この場面では地下足袋以外の靴を履いている人達が綱を握っていたが、
【動画】 47秒( 3.7 MB )
エンヤ曳きに際しては、地下足袋を履いていない人々は綱から外された。安全確保のためなので致し方ない。
そして、機が熟すと第62回神宮式年遷宮における最後のエンヤ曳が開始された。
【動画】 2分43秒( 13.0 MB )
エンヤ曳きを終えた奉曳車を追いかけると月夜見宮の前に停められていた。
挨拶する団長、
それを見守り、お白石の奉献を待つ奉献者、
巻き取られる綱を・・・
そんななか、月夜見宮の鳥居前では
修祓が執り行われた。
修祓を終えると
お白石が奉献者ひとりひとりに丁寧に手渡されていった。
私も後を追ってパチリ。仮手水所もあるが、
御造替された手水舎では柄杓を手にした女性陣が奉献者に手水を掛けていた。
手水を終えた奉献者は白布に包んだお白石を捧げ持ち新宮へと向かった。
お白石は、新宮の幄舎の下に置かれた木箱の中に納められた。
奉献を終えると現宮へお参りする人も・・・
奉献者は途切れること無く、続々と・・・
手水舎では女性陣により手水が与えられていた。
私は宮域を後にすると奉曳車をパチリ。
奉献の列が最後になるのを確認してから、お参りを終えると月夜見宮を後にした。
帰る途中で、月夜見宮の裏手にある歩道橋からパチリ。観光バスが3台停車していた。先ほど奉献を終えた方々が乗り込んでいった。(特別神領民?)