2015年03月01日(日) 遷宮諸祭儀、大御饌(月夜見宮) (車、徒歩)
昨日(2月28日)の午後8時より遷御の儀が滞りなく執り行われた月夜見宮(豊受大神宮 別宮)。早朝7時より大御饌の儀が斎行された。
【大御饌(おおみけ)】
遷御翌朝、禰宜以下により奉仕されます。
遷御の儀が滞りなく完了し、新宮で初めて神饌がお供えされます。
昨夜の遷御の儀は雨粒が空から落ちることはなかったようだが、私が目覚めるとすでに雨が降っていた。それにしても神宮式年遷宮における遷御の儀は台風をも遠ざけてしまうほど雨とは縁遠い。なんとか持ち堪えてくれた空も遷御の翌朝には堪え切れずに雨を降らせたのだろう。
今日は雨のため歩く気力が萎えてしまい、車で送ってもらって月夜見宮へ到着、午前6時半。
鳥居をくぐり手水を受けると
まずは、昨夜に遷御を終えた新宮(右側の社殿)にお参りした。
奉拝席は昨夜の状態で残されていた。
修祓所では、大御饌の儀の準備が進められていた。
しばらくすると宿衛屋の前には禰宜をはじめとする奉仕員が集まり
報鼓が準備された。
6時45分頃に報鼓が鳴らされると大御饌が開始され参進となった。まずは、修祓所へ。
【動画】 36秒( 2.8 MB )
手水舎の奥にある修祓所では神饌および奉仕員が祓い清められていた(ようだ)。
早朝の祭儀で、雨儀なので拝観者もまばらだった。
修祓を終えると
新宮へと移動した。
その後にプレスが続くと
正面にはプレスの壁ができあがった。
この壁を眺めながら周囲の反応で大御饌の儀の進行を想像。たまたま流して撮っていた動画で献饌の様子が何とか確認できる。(辛櫃から取り出された折櫃が左側の案の上に積まれている。その折櫃から各神饌が取り出されると中央の案の上に並べられる。)
【動画】 1分02秒( 5.0 MB )
献饌を終えると、祝詞奏上、奉拝となったと思われる。
撤饌が始まるとプレスが場所を移動し、壁が取り払われた。撤饌の終盤だ。
そして、撤饌を終えると
退下となり
大御饌の儀は終了した。
その直後、神宮司廳のトラックが月夜見宮の宮域へと入ってきた。このクランク、大変だ。
また、修祓所には最後の遷宮諸祭儀である奉幣の儀に向けて幣帛を納めた辛櫃が準備されていた。
改めて新宮にお参り。
この頃、古殿からは御神宝等が先ほどのトラックへと運び込まれた。(御神宝等の撮影は禁止とのことだったので運び込みの写真はなし) トラックの荷台は運び込まれた御神宝等で埋め尽くされた。そのなかには河原大祓でしか目にしない朱塗りの辛櫃もあった。それにしてもあの社殿の中にこれほど多くの御神宝類が納められているとは驚きだった。
そんな驚きを積み込んだトラックは月夜見宮を後にした。
午前9時から斎行される奉幣の儀までは時間があったので、大御饌の儀の余韻を楽しんでから
外宮へ向かうため、月夜見宮を後にした。
【 20150301 の記録 】
- 遷宮諸祭儀、大御饌(月夜見宮)
- 御遷宮を終えた御酒殿(豊受大神宮所管社)
- 遷宮諸祭儀、奉幣(月夜見宮)