2015年11月03日(火) 九月に御遷宮を終えた御厨神社(松阪市本町) (車、徒歩)
最近、御遷宮を終えた御厨神社(松阪市本町)。近鉄で伊勢から名古屋方向へ向かい松坂駅を出発すると左手には「御厨神社」と書かれた看板が目に入る。車窓から眺めるといつも訪れたいと思うのだがなかなかその機会を得ることができなかった。
【参考】
今回、松阪市文化財センター はにわ館で開催されている特別展「水のまつり」の拝観および講演会「水の祈り」の拝聴のために余裕を持って松阪を訪れたのでやっと思いがかなった。
鈴の森公園から阪内川に沿って御厨神社へたどり着くと阪内川に架かる御厨橋から緩やかな坂を下る途中に鳥居が建っている。
社号標を確認してから
鳥居の脇に建つ常夜燈をパチリ。享保の文字が確認できた。
さらに、鳥居の右手には主祭神(建速須佐之男命)と恒例祭典日時が記されていた。
さらにその隣には「禁殺生石」が立っていた。
禁殺生石といえば、お伊勢さん125社等で見かけることを思いだした。
【参考】
鳥居の前へ戻ると鳥居、さらに神門をくぐった。その先には拝殿が見えている。
神門をくぐると左手に手水舎があり、手水を受けて心身を清めた。
手水舎の左奥には立派な蔵が建っている。
まずは御厨神社の拝殿へと向かうとお参り。
賽銭箱の前に立って見上げると立派な扁額が掛けられている。この扁額は1785年に本居宣長が伊勢神宮の神官 荒木田經雅に依頼したものらしい。
御厨神社には多数の境内社があり、まずは高春稲荷神社。
さらにその隣にも社殿が建っている。御厨神社には大山祇神社および猿田彦神社がまつられていると説明にあったのだが、こちら以外には考えられなかった。
さらにその左、鳥居の奥には
山神等がまつられていた。
山神を後にして拝殿の右手へ移動すると拝殿と社務所の間に鳥居が確認できる。
鳥居に誘われて先へ進むとそこは三井家の祈願神社である三囲稲荷神社。
三囲稲荷神社から左方向を望むとそこには御厨神社の幄舎と本殿。
三囲稲荷神社から社務所へ向かうと社務所の窓ガラスに次の説明書きが掲げられていた。
御厨(みくりや)神社は、大化2年(646)の頃、伊勢内宮の御厨所として飯高郡平尾郷(町平尾町)の地に創建されたと伝えられますが、天正16年(1588)、蒲生氏郷の松阪開府に伴い、本町の一画に移されました。元和5年(1619)、紀州藩勢州領を統治する責任者として赴任した長野九左衛門は、松阪城の鬼門(北東)の方向に当る一画に御厨神社を移して城の守護神としました。これが現在地であり、江戸時代には八雲神社、雨竜神社・八重垣神社(松阪神社へ合祀)とともに、城下町の4天王社として信仰を集めました。
拝殿を中心とした全体の雰囲気をパチリ。
境内の端部には「御厨神社御遷宮奉賛者ご芳名 平成二十七年九月」の掲示板が建てられていた。
御遷宮は九月に斎行されていた。
【 20151103 の記録 】
- 御造替が進められる神服織機殿神社、同末社八所(皇大神宮所管社)その3
- 御造営が開始されたかと勘違いした神麻続機殿神社(皇大神宮所管社)
- 復元建物完成記念特別展 よみがえる斎宮(斎宮歴史博物館)
- 九月に御遷宮を終えた御厨神社(松阪市本町)
- 第54回 氏郷まつり 武者行列(松阪市)
- 先週にお木曳行事を終えた松阪神社ほか
- 平成27年度はにわ館特別展 水のまつり〜導水・湧水への祈り〜(松阪市文化財センター はにわ館)