2016年03月21日(月) 久しぶりのお参り、志摩国一ノ宮 伊射波神社、加布良古崎(鳥羽市安楽島町) (車、徒歩)
本日、鳥羽を訪れた目的は午後から鳥羽大庄屋かどやにて開催される第28回かどや塾への参加だったが、もうひとつ重要な目的があった。
それは伊射波神社にお参りし、その先にある加布良古崎の日の出遥拝所を確認することだった。こちらには数年前に一度訪れたことがあった。
【参考】
- JRさわやかウォーキング その4/5 伊射波神社 2011年06月12日
また、最近では、宗教人類学者である植島啓司さんが梓した集英社新書ヴィジュアル版『伊勢神宮とは何か』の表紙を飾っていた。(写真撮影は津市美里町在住の写真家 松原豊さん)
【参考】
- 図書館連携セミナー「伊勢神宮フィールドワーク」 2015年09月20日
- 松原豊写真展 伊勢・磯部 ー『伊勢神宮とは何か』よりー(志摩市歴史民俗資料館ロビー) 2015年10月11日
- 松原豊写真展「伊勢・磯部」〜伊勢神宮とは何か〜より(美里ふるさと資料館) 2016年03月05日
鳥羽の市民の森公園から歩いて安楽島公民館がある「かもめバス 安楽島 バスのりば」付近へ到着するとここから伊射波神社までは1.5km。この付近で説明板を確認していたら一台の車が停車した。「神社まで行かれます? 乗っていきますか?」とお誘いいただいたのは伊射波神社の宮司さんだった。この時はウォーミングアップを終えて歩きたい気分が満々だったため、断ってしまったが、今思えば乗せていただけばよかったと・・・。(次回お会いできたらぜひ乗せてください!)
宮司さんの車を見送ってから近くある説明板を眺めていたら、別の男性が声を掛けてくださった。(どうも私が迷っていると思われたようで・・・)「伊射波神社に行こうと思っている。」と言うとここからの経路を丁寧に説明してくれた。さらに、現在の宮司さんの父上と同級生であること目の前にある安楽島舞台は回り舞台で若い時には回していたことなどさまざまな話が飛び出してきた。
その男性にお礼を述べると伊射波神社への道を歩き始めた。案内板も整備されているし、なんせ一本道なので迷うことはない。
浜辺の温泉宿 かめやの脇を過ぎると
この案内板、あと1.2km。
右手には市営安楽島海水浴場の海が見える。
案内に従って先へ進むとここから道幅が狭くなり、
こんな雰囲気のコンクリート舗装された道が続く。
こんな道標が要所要所に建てられている。右、
竹林の中を抜けると
先ほどのものとは趣が異なる道標に導かれる。
進行方向右手には薄〜く、海の姿を確認することができた。
次の道標はこの分岐に建っている。
歩きなら断然「歩行者近道」がおすすめ。
土道を進むとかなりのショートカットになる。
次の道標を過ぎるとそろそろ終盤、
坂を下った先に海が見える。
坂道を下り切ると眼前には青い空と青い海が広がっていた。
早速、堤防から海岸へ下ると波打ち際を歩いた。岩場を越えてさらに先へ進んでから
振り返ってパチリ。あんな所に鳥居が・・・。
こちらの鳥居は海に面して建っている。
鳥居の近くには穿孔貝により無数の孔をあけられた石が多数積まれていた。これらの孔を見るとなぜかゾクゾクとする。
海側から鳥居をくぐり階段を登り始めてから振り返ってパチリ。
ここが参道、パンフレットには産道(子宝の神様とも言われ、安産祈願に訪れる方もおおいそうだ)とも記されていた。
石畳を抜けると
土道、階段、鳥居・・・
次の鳥居をくぐると
その先は切り通しとなっていた。
ほどなく拝殿前に到着。手水舎の右手に伸びるのが御神木である梛の木。
さらに鳥居をくぐり拝殿の引き戸を開けると
お参り。
拝殿内に置かれていたパンフレット等はこちら。縁起等についても説明されている。(なお、志摩国一の宮としてはお伊勢さん125社 皇大神宮別宮である伊雑宮をあげる説もあり、伊射波神社は志摩国一の宮の論社のひとつである。)
拝殿の脇から眺めた本殿をパチリ。
伊射波神社を後にすると
こちららの案内板に従って、加布良古崎へと続く「領有神(うしはくがみ)の道」を進んだ。
以前に訪れた時には「マムシ注意」の警告板があったが、時期的にはまだ大丈夫なのだろう。
見上げてパチリ、
パチリ。
空間が開けると東屋の左奥には
領有神がまつられている。お参り。さらに、この奥には
「加布良古崎」の木標が建てられていた。
この木標を背にして、左側の道を進むとそこには待望の日の出遙拝所が待ってくれていた。
いつかは、ここから日の出を拝みたいものだ。
この場所にひとりの状態を期待して訪れたのだったが、予想外に参拝者が多かった。(女性の二人連れが二組で、一方の方々は佐賀からだった。さらに、私と同様に単独行の男性と数名の家族連れ、さらには赤ちゃんを抱いた二人連れの女性。人気の神社だこと!)
拝殿の脇に建つ籠堂の前には次の札が立て掛けられていた。
切り通しの参道を戻り、階段を下ると
海に向かって建つ鳥居をくぐり返した。
伊射波神社を後にすると、かもめバス 安楽島 バスのりばへ戻った。