2016年04月16日(土) 石山観音(津市芸濃町楠原) (車、徒歩)
明神社にお参りするため津市芸濃町楠原を訪れたので、一度は訪れたいと思っていた石山観音にも立ち寄ることにした。明神社から県道10号へ戻るとこちらの分岐で
石山観音道へ進んだ。
途中、このような警告板を見かけ、しばらく道なりに進むと
こちらの分岐に到着。ここは右だ。(左はゴルフ場)
看板に隠されるように「右 石山道」の道標が立っている。
道なりに進むとほどなくこの場所に到着する。(少し先に駐車スペースあり)
こちらの案内板で全貌を確認しようしたがイマイチ把握できなかった。「とにかく巡ろう!」
石山観音公園の入口から階段を上る手前にはこの説明板がある。
石山観音公園(いしやまかんのんこうえん)
ここは芸濃町大字楠原字石山である。山全体が一つの石よりなっており、そのところどころに四十体余りの石仏が深く彫りつけられているが、その多くが観音像であるので石山観音と呼ぶ。
しかしこれら観音像よりは「阿弥陀如来立像」や「地蔵菩薩立像」の方が古いようで形も大きく「聖観音立像」を含めて三点が県文化財に指定されている。岩山の切り立った面に刻まれた仏像を磨崖仏といい、この石山は三重県下では他に例の少ない磨崖石仏群をなしている。その沿革については不明であるが、美術史の上から鎌倉時代の終わりころ(十四世紀頃)から造り始められたものと思われる。その後左廻りの巡拝路が整備され、これに従って西国三十三か所の観音の霊場にちなんで、観音像に一番より三十三番までの番号がつけられている。「馬の背」と呼ばれる山頂よりの眺望は雄大である。
ここから「巡路」の案内に従い一番から三十三番まで巡ったのだが、今回は12時までに三重県総合文化センターへ到着する予定だったので、こちらでは余りゆっくりできなかった。そのため一部抜けてしまった所があった。次回は時間をかけてじっくりと巡拝したい。
ここでは巡った順に写真を羅列した。
【第一番】
【磨崖 地蔵菩薩立像】
【第二番】
【十一面観音、弘法大師】
【磨崖 聖観音立像】
【第三番】
【第四番】
【不動、小石仏】
【第五番】
【第六番】
【第七番】
【第八番】
【第九番】
【第十番】
【第十三番】
【第十一番】
【第十五番】
【第十六番】
【第十七番】
【馬の背】
短い距離であるが尖った稜線を注意しながら進み、少し広いところで安定した状態で左方向を遠望、
さらに、右方向を・・・。あれに見えるには後で訪れた東屋だった。
馬の背を戻ると
第二十二番の方へ向かった。(この矢印によれば、巡拝路を逆向していた。)
ほどなく
【第二十三番、第二十二番】
参道と俳句道の分岐へたどり着くと俳句道の階段を進んだ。
【東屋】
その先には東屋が建ち、
そこからは馬の背がよく見えた。
東屋から階段を下るとこちらの取り付き付近となる。この岩上を進むと先ほどの馬の背にたどり着く。馬の背を右手に見ながら通り過ぎると
こちらが巡拝の終盤部分となる。
【第二十四番】
【第二十五番】
【第二十七番】
【第二十八番】
【馬の背(第二十八番付近)】
【第二十九番】
【第三十番】
【第三十一番】
【第三十二番】
【第三十三番】
【磨崖 阿弥陀如来立像】
説明にもあるように
胸元には写経は願文を納めたであろう穴がある。なお、額にも穴が・・・
県指定文化財の三躯と三十三観音像ほかを巡ってから石山観音公園の入口へ戻るとこの手水石が目に入った。右から「楠原村」「林村」「楠平尾村」「氏子中」と刻されている。
そろそろ見頃を終える山桜を愛でながら駐車スペース付近へ向かうと
その隅には次の案内板が立っていた。案内に従って階段を下ると
さらに、次の案内板。赤い矢印の先へ進むと
小川の向こうには岩に刻された梵字を確認できた。地蔵菩薩を確認しようと足を踏み込んだ瞬間、
次の注意書きで動きが止まってしまった。「仏像には、近づかないでください。」
何とか仏像を確認するすべはないだろうか。結局小川の下流側から眺めることにした。
ズームでパチリ。一体は確認できた。
しばし山桜を楽しむと石山観音公園を後にして三重県総合文化センターへ向かった。
【 20160416 の記録 】
- 半年がかりでやっとお参りできた明神社(津市芸濃町楠原)
- 石山観音(津市芸濃町楠原)
- 県民の日なのに・・・(MieMu 三重県総合博物館)
- デービッド・アトキンソンさんの講演を聴きたくて参加した第3回伊勢志摩サミットフォーラム