2016年05月21日(土) お伊勢さん125社 二見まいり(モノクロームほか) (車、徒歩)
本日は二見興玉神社にて斎行される藻刈神事の拝観および賓日館で開催されている南川三治郎さんの写真展の体感にからめてお伊勢さん125社まいり二見めぐりを実施した。
そして、そのルートは次の通り。
【今回のルート】
二見総合駐車場 → 御塩殿神社 → 堅田神社 → (賓日館) → (二見興玉神社・江漁港・五十鈴川派川川河口突堤)→ 神前神社(許母利神社、荒前神社を同座) → 松下社 → 粟皇子神社 → 栄野神社 → 江神社 → 有限会社田所酒販 → 二見総合駐車場
※ お伊勢さん125社、その他神社、()内は別の記事で紹介
二見総合駐車場へ到着すると伊勢志摩サミットの関連で各地を警備するための警察官は大型車輌で出発していった。広い駐車場の片隅に車を駐めると歩きでの二見めぐりに出発した。
最初の目的地は御塩殿神社。おかげバスの御塩殿神社前のりばを過ぎると
【御塩殿神社】
こちらが参道入口となる。
鳥居をくぐり掃き清められた参道を進み、御塩殿前の鳥居をくぐると
御塩殿の左側に鎮座する御塩殿神社にお参り。
お参りを終えるとこちらにだけ存在する特別な建物を訪れた。御塩殿神社は神宮の祭典で使用する御塩(堅塩)を御塩殿にて焼き固めるが、焼き固めに使用される荒塩は御塩殿神社の裏手にある御塩焼所にて焚き上げられる。さらにその荒塩となる鹹水(御塩浜の作業で塩分濃度が濃くなった塩水)が保管されているのが御塩汲入所。この小径の先には御塩焼所と御塩汲入所が建っている。
【参考】
- 御塩焼所での荒塩焚き上げ作業(御塩殿神社) 2015年08月05日
- 御塩焼固(御塩殿)2016年03月 2016年03月06日
こちらの垣の中に建っているのが御塩焼所と御塩汲入所で天地根元造り(地上に切り妻屋根を直接載せた造り)」となっている。
【参考】
- 御塩浜と御塩焼所ほか(御塩殿神社) 2011年07月24日
御塩殿神社の境内のなかでお気に入りの場所はこちら。通常は閉ざされている二見浦海岸に面した出入口だ。静寂の中に波の音が聴こえるだけ。
一日のルートを想像しながら参道を戻ると参道入口の鳥居では、喜多井さんが榊を交換されていた。喜多井さんは御塩焼固に奉仕され、毎朝境内を掃き清められている。
こちらが交換された榊。「若い榊は先端が柔らかいので傷みやすい」そうだ。
喜多井さんが参道を戻らるのを見送ってから御塩殿神社を後にした。
御塩殿神社を後にすると二見浦海水浴場を通り抜けて
旅館街がある夫婦岩表参道へ向かった。
旅館街の中央付近、多市屋の手前にある路地を右へ折れると突き当りを右へ左へと進む。この「止まれ」の先、国道42号の向こうに見えるのが堅田神社の社叢。
注意しながら国道を横断すると民家の間に続く参道を・・・
【堅田神社】
こちらが堅田神社で、御祭神である佐見都日女命が倭姫命に堅塩を奉った故事により定められたとのこと。
参道を戻るとその先に見えるのは国道42号。
堅田神社を後にすると、二見浦海岸にほど近い賓日館を訪れて南川三治郎さんの写真展を体感した。その件は別の記録で紹介する。
賓日館を出てきた時、二見浦海岸方向を眺めると映画のワンシーンのような光景だったので思わず撮ってしまった。パチリ。
その後、二見興玉神社へ向うと藻刈神事を拝観した。
二見興玉神社にて祭典を拝観すると江漁港、五十鈴川派川河口の突堤、ほかを走りまくった。その時の様子はこちらの別の記事で紹介する。
藻刈神事の拝観を終えたのは江漁港となった。これから向かうのは江漁港から日の出橋を渡ると真っ直ぐに進んだ山の上。
江漁港を後にすると日の出橋で五十鈴川派川を渡ると日の出橋東交差点の先へと続く道をまっすぐ歩いた。
左手にメガソーラーが現れると日の出橋から半分ほどの距離。
さらに進むと道端で作業する男性に出会った。道路脇の畑で使用する支柱を作っていた。その男性は「みやさんへいくんか?」、「きいつけてぇな」と見送ってくれた。
歩き慣れた神前神社のへのルート。ここから細い道となる。
一部、山からしみ出た水が流れる山道を進むとこの場所に到着する。ここから神宮の敷地となる。神前神社の境内地だ。
【神前神社(許母利神社、荒前神社を同座)】
木漏れ日が眩しく感じるなか、
急な石段をゆっくりと登ると
やっとたどり着いたのが神前神社(皇大神宮 摂社)、許母利神社および荒前神社(共に同末社)を同座。藻刈神事を拝観するために江漁港や五十鈴川派川の河口、二見興玉神社間を走り回った疲れが足に残っていたのだろう。石段を登るのがいつも以上に大変だった。
お参りはその大変さが満足に変わる。
お参りを終えてパチリ。「貫の影はどこへ行った?」
石階をゆっくりと下ると神前神社を後にした。
この後、久しぶりに松下社に立ち寄った。その様子も別の記録で紹介する。松下社を後にすると隣接する民話の駅 蘇民の裏手を抜けて
国道42号を歩いた。次の目的地は粟皇子神社だがルートは2つ、(1) 湿地帯を抜けて海岸沿いに進む、(2) もしくは国道42号をさらに進んで旅荘 海の蝶の敷地から海へ下る。結局、往路は(1) で帰路は(2) のルートを採用することにした。
この付近(右側の少し離れた所にJR参宮線の松下駅あり)で国道42号から離れると左側の農道へ入った。
その先は一本道で林道のように変化すると
こんな場所にたどり着く。この湿地帯を通り抜けると海、その海岸線を右方向へ進めば次の目的地である粟皇子神社だ。
こんな雰囲気だが少しは踏まれているためルートは明白だ。
しかし、水が浮いてきているため足元はドロドロのビチャビチャになってしまった。防水のトレッキングシューズか長靴が最適だ。
やっと湿地帯を抜けると
松下1号角落し付の先には海が広がっている。今日はやけに潮が引いていた。
いつもなら行く気になれない海岸線の左方向へ寄り道してみるとその先はこんな感じだった。かなりの干潮であれば潜島から海岸線を歩いて来れると聞いたことがあるが、どうなんだろう?
松下1号角落しまで戻ると
粟皇子神社を目指した。
この付近は旅荘 海の蝶のプライベートビーチ、
パノラマでパ〜チリ。
ここからお伊勢さん125社まいりモードへ切り替えると
ビーチの端でさらに海岸線を進むと岩場(道は付いている)の先に次の浜が広がっている。
こちらが粟皇子神社の近くに広がる浜で、この案内板を背にするように進めば
【粟皇子神社】
右手のコンクリート柵の中に鎮座するのが粟皇子神社。
こちら、柵の切れ目から入ると
お参り。
粟皇子神社にてお参りを終えると反対側へ進み、旅荘 海の蝶を目指した。
予定ではこの浜で昼食をとろうと思っていたのだが、目の前に便器が露出した釣り筏が打ち寄せられていたので予定を返上し、歩きながらのおにぎりとなった。(結局、いつも通り歩きながらの昼食となった。)
粟皇子神社への案内板を逆行すると
旅荘 海の蝶の前にでる。心のなかでお礼を述べてから
池の浦への坂道を下った。下った先に左手には伊勢湾漁協 池の浦釣り筏案内所付近に多数の漁船。あの狭い通路で出入りしているのか?
釣り筏案内所付近を後にすると新たに設置されたメガソーラーを右手に見ながら国道42号へ出た。
ここから松下 バスのりばまでは国道を歩くことになる。
黙々と歩いていると感動的なシーンに(私だけ)遭遇した。それは松下跨線橋の手前の法面で、影が一直線になっていた。
さらにCANばすが通過し、
JR快速みえまでやって来た。
くだらない楽しみを感じながら松下跨線橋をくぐり、坂道を下ると松下 バスのりばに到着。
この交差点で横断するとR参宮線 松下架道橋をくぐった。頭上のレールから列車の走る音が聞こえ、近づいてくると
頭上を通過した。
松下架道橋を背にして歩くと松下川にたどり着いた。右岸道路を下流方向へ道なりに進むと
珍しい形状の田んぼがポツリポツリ、
さらにこちらはなぜかこの場所のみ田んぼとして苗が植えられていた。
さらに下るとこちらは外佐田橋でその先には松下川(防潮)水門がある。以前から気になっていたこの水門お左側の道。今回は歩きなのでその先へ進んでみると
ここが五十鈴川派川と松下川の合流点で
JR参宮線が五十鈴川派川を渡っていた。
五十鈴川派川からこのふるさと橋への直登を試みたが危険そうだったので水門まで戻ると素直に車道を歩いた。ここまでたどり着いたのでパチリ。右奥にある社叢が栄野神社のもの。
五十鈴川派川を渡って右へ折れると道幅が狭くなり
こんな矢印が続く。まるで栄野神社へ入れと指示しているようだ。
左側には珍しいこんな道路標識。
私は矢印に従って栄野神社へ向かった。
【栄野神社 (二見興玉神社 摂社)】
参道へ近づくと
左手には説明板がある。
こちらの境内地は堀に囲まれていて、水辺ではキショウブが咲き誇っていた。
参道を進むとお参り。こちらは1月14日に執り行われる湯立神事で有名である。今日も誰もいないが、湯立神事の際には多数の人で賑わう。
【参考】
- 湯立神事(栄野神社) 2012年01月14日
栄野神社を後にすると
先ほど見かけた道路標識にあった踏切へ向かった。ここはJR江之道踏切で
左方向の先にはこれからお参りする江神社の社叢が望める。
踏切を越えてから次の路地を左へ入ると民家の間を進んでこちらに到着した。
左手にはJR参宮線が走っていた。
道なりの先は暗い森へと続いている。
暗くなってからほどなくこの場所にたどり着く。
【江神社】
すでに時刻は午後2時になっいた。参道を進むと
影の長さと濃さで太陽の高さと強さを知ることができる。
お参り。
こちらでは影が気になった。
ここは強いひだまりが・・・
江神社で今回のめぐりは終了、あとは二見総合駐車場へ戻るのみ。最後にあの酒屋さんに寄ってみよう。「二見ヶ浦」に出会えるかもしれない。そんなことを考えながら江の民家が建ち並ぶ路地を歩いていると
高泉庵の洗心掲示板にてありがたいお言葉をいただいた。「当たり前」
こちらが高泉庵。
この道標までたどり着くとこの道標を背にして国道42号の江交差点へ向かう。
江交差点で左折して国道を進むとこちらはCANばすののりば、先にある歩道橋で
道路の反対側へ移動した。
禊のためだろうか、砂浜には二本の斎竹が立てられ、その間に注連縄が張られていた。
歩行者用の旧二見隧道を抜けると
夫婦岩表参道入口付近で警察の大型車両を見かけた。
この後は田所酒販に立ち寄ってから二見総合駐車場へ向うと、いったん家へ戻った。
【 20160521 の記録(二見にて) 】
- お伊勢さん125社 二見まいり(モノクロームほか)
- 里帰展示「日本の心」第六十二回神宮式年遷宮写真展 南川三治郎(賓日館)
- 賓日館の入口にも置かれていた伊勢文化舎発行の「ぱるく伊勢志摩」
- 藻刈神事(二見興玉神社)
- 久しぶりに訪れた松下社(伊勢市二見町松下)
- 伊勢路の地酒「二見ヶ浦」は田所酒販(二見町茶屋)のオリジナル