2016年10月22日(土) 宇治神社御神遷 お白石持行事 (車、徒歩)
8月の初めから御神遷に向けた御造替を追いかけてきた宇治神社(伊勢市宇治今在家町)。
【参考】
本日、10時よりお白石持行事が執り行われると聞いたので出発点となる五十鈴川右岸の河川敷を目指した。約1時間ほど早く到着したところ
すでに多くの方が集まっていて、しばらくすると出発式が開始された。修祓の後、各代表の挨拶や注意事項の説明。
そして鏡割りの後に「乾杯!」
いよいよ川曳の開始となるが、準備が整うまで
木遣り唄が披露された。
木遣りが終了すると川ぞりから綱が延ばされた。100mあるそうだ。
役付きの曳き手(一般の曳き手ではない)が広い間隔で綱を持つとそのすべてが引き延ばされた。
続いては、川ぞりが大型クレーンで吊り上げられた。
それに呼応するかのように綱は川へと下ろされた。
川ぞりを吊ったアームが川へと回転すると
五十鈴川へ下ろされた。
準備を終えると木遣りの後に「エンヤ!」
宇治神社のお白石持行事が開始された。ここから浦田橋、新橋を過ぎ、烏帽子岩の手前の堰を越えるとその先で地上へ上がり、その先も川ぞりが内宮A2駐車場まで曳かれた。
ゆっくりとスタート。
浦田橋の手前で停止すると
木遣り。
そして、練り。
風はなかったが曇り空、水は冷たいだろう。練って身体を温める?
しばらく前進しない川ぞりを後にすると
私は右岸を上流方向へ進んだ。赤福本店の近くにある新橋へたどり着くとその下から煙が上っていた。
ここは休憩ポイントとなっているので、冷たい水で冷えた身体を少しでも温められるようにとの配慮だ。他にも飲み物等が準備されていた。やはり、このような黒子の存在が全てを支えている。いいね。
新橋へ上ると先ほどの煙の方向をパチリ。
川下を望むと
川曳の一行が小さく望めた。
川面へ近づきその場所から遠望、
少し進んでは、練って・・が繰り返された。
そろそろ綱先は新橋へと到着。
救護や警察が見守るなか、お白石は曳かれた。
またまた・・の練り。
やっと新橋の休憩ポイントへ到着すると
しばしの休憩となった。
新橋より上流にある烏帽子岩の先では多数の焚き火が準備されていた。
(長めの休憩時間だったので、私はこの間に内宮を訪れて菊花の奉納展示の準備を見学した。)
内宮から戻るとすでに川曳は再開されていた。
ちょうど川ぞりが新橋をくぐり抜けるところだった。さすがに橋の上には人がいない。御敷地に供える神聖なお白石の真上に人はいられない。
この後もゆっくりの進行と練りの繰り返し。
そしてついに烏帽子岩の手前の堰に到着した。
曳き手は足元に注意しながら
堰を越えていった。なかには足を滑られせてしまう人も・・・。
ゆっくりゆっくり、安全に配慮しながら綱が先へと進められると川ぞりが堰の前に到着した。
ここで進行が一度停まると
木遣り一本。
「エンヤ!」
川ぞりが一気に堰を駆け上がると
頭からザブン!
そのままの勢いで曳き上げられた。
ここで停止。
しばしの休憩となった。
準備されていた焚き火にて法被を乾かす者、身体を温めるもの・・・
私はこの休憩時間の間にこれからお白石が奉献される宇治神社を訪れることにした。
近くの駐車場では休憩のために飲みもの等が給られていた。
宇治神社へたどり着くと手水舎の前、階段下には
四本の樽が置かれ、その中にはすでに少しのお白石が納められていた。
階段を進み、社務所前を過ぎると新しく建てられた鳥居をくぐった。
拝殿の屋根も完成していた。
拝殿の入口から本殿方向を望みこむと
お白石の奉献を受ける場所を確認した。
宇治神社を後にすると川ぞりが置かれている烏帽子岩までもどった。すると烏帽子岩の上で木遣り唄が披露されていた。また、今年、子どもを授かった人が次々に川へと投げ込まれていた。手荒い祝福だ!
しばらくすると綱が引き出された。そろそろ出発だ。
私は宇治橋前を通過する宇治神社のお白石を撮るために内宮の宇治橋前で待機していた。
先頭が宇治橋前を通過、
さらに・・・
・・・
一度、奉曳が停止されると曳き手は綱を足元に置き内宮方向を向いた。こちらで遙拝「二拝拍手一拝」。
遙拝を終えると再開された。
そして、宇治神社のお白石が宇治橋前を通過した。
この後、エンヤ曳きとなった。
【動画】 1分56秒( 11.9 MB )
宇治橋前から内宮A2駐車場までエンヤ曳きされた川ぞりは
駐車場の宇治神社近くへと曳き込まれた。
駐車場ではお白石奉献の準備が進められていた。私はこの場所でしばし待機。
万歳三唱が聞こえてきた。
参道を警備する木遣り衆は最初に奉献を終えるため、
お白石を手にすると
階段を進んだ。
続いて、川ぞりで五十鈴川を奉曳された三樽分のお白石が運ばれてきた。
以上、一般の奉献者を迎える準備が整うと奉献が開始された。
持参した白布を手にすると・・・
階段にはお白石を手にした奉献者が列を作り始めた。
私は駐車場へ戻って脇の参道を進もうとしたところ、川ぞりを見た。
奉献者の列はまだまだ駐車場まで続いていた。
脇の参道から進むと階段の途中へ出た。皆さん笑顔での奉献だ。これからの方も
そして、すでに終えた方も。
先ほどくぐった鳥居を改めてくぐると
皆さんが奉献する様子を拝見した。
ここでお白石をお供えすることで神社への思いが深まることだろう。
まだまだ列は続いていた。
素晴らしいお白石持行事だった。
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