2016年11月12日(土) 古文書の会(くずし字勉強会)-201611(河邊七種神社社務所にて) (車、徒歩)
河邊七種神社の御遷座に際し、社務所にて多数見つかった古文書や古地図を整理するために活動を開始した古文書の会、毎月第二日曜日が活動日だ。本会は、古文書や古地図の整理が主目的であるため、月に一度の活動日は調査票の作成に追われてしまう。
整理に追われるなか、くずし字の読むかたも勉強したいとの声が上り今月からは「古文書の会」の前日、第二土曜日に「くずし字勉強会」が開催されることになった。そして、講師は「古文書の会」と同様に千枝大志(中京大学 学芸員)さんだ。
河邊七種神社の参道を進むと、手水を受け河邊七種神社と吉家稲荷神社にお参りを済ませてから
社務所へ向った。
いつもは正面脇(左側)の出入口を利用しているが
本日は正面の玄関からの社務所の中へ。初めての体験だ。
定刻の午後1時半になると当「古文書の会」では初めての「くずし字勉強会」が開始された。
本日の課題は当社務所にて発見され整理対象でもある古地図に記されている名前を読む練習だった。
参加者は配付された古地図とにらめっこし、自分なりに地図に記されている名前を読み解いた。千枝さんが頃合いを見計らって解説を開始した。
小川三左衛門 [米問屋・酒問屋]
小川三左衛門納屋
吉田半右衛門 [米問屋]
吉田半右衛門納屋
小川清左衛門 [小川本家(魚問屋)]
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古地図に記された前が読み上げられるとともに関連する情報が散りばめられた。もちろんくずし字の読み方のコツなども・・・「縦棒にちょんは、にすい、ざんずい、にんべん、ぎょうにんべんなど候補が多く、一文字だけでは確定は難しい。文脈からの解釈も必要になる。」「縦と横の組み合わせでくるりとなる。」など
二時間ほどの講座はあっと言う間に終了してしまった。講座とは関係がなかったが、講座の最後に吉家稲荷神社の近くに歌碑が建っていると聞いた。講座を終えて社務所を後にすると私はその歌碑を求めて・・・
吉家(稲荷)神社へと続く鳥居の入口付近、こちらの社号標と常夜燈の間、その奥に
石が立っていた。
その石に近づくとまさにそれは歌が刻された歌碑だった。
背面には建立者の氏名とともに説明(由緒?)も刻されていた。
背面の文字は一部しか読めなかったが、歌碑についてはぽらんさんが翻刻してくださったものをパチリ。
この歌碑を見て石像遺物で思い出したのは吉家稲荷神社と河邊七種神社の中間ほどに建つこちらの石柱だった。そこには「夜あ可し楠」と刻されている。実はこの石柱は私が古文書の読み方を勉強したいと思ったきっけの一つである。
【参考】
- 河邊七種神社 2011年01月09日
【参考】
- 奉賛記念 河邊七種神社 古文書の会(伊勢市河崎) 2016年04月10日
- 河邊七種神社 古文書の会 #1(伊勢市河崎) 2016年05月08日
- 河崎環濠跡を巡り始めたものの・・・断念 2016年05月08日
- 古文書の会-201606(河邊七種神社社務所にて) 2016年06月12日
- 河崎環濠痕跡巡りツアー(伊勢市河崎) 2016年06月18日
- 「古文書の会」のフィールドワーク、ブラッチェise ミニツアー パイロット版 宮後〜河崎1丁目(副題:伊勢山田廃寺編) 2016年07月10日
- 古文書の会-201609(河邊七種神社社務所にて) 2016年09月11日
- 古文書の会-201610(河邊七種神社社務所にて) 2016年10月09日