2017年01月29日(日) 参宮ブランド擬革紙の会による『擬革紙の復興 和紙にあそぶ』(伊勢和紙ギャラリー) (車、徒歩)
伊勢和紙ギャラリー(大豊和紙工業株式会社)様から次の案内が届いた。参宮ブランド擬革紙の会が主催する展示『擬革紙の復興 和紙にあそぶ』が開始された。
擬革紙の復興 和紙にあそぶ
参宮ブランド擬革紙の会
会期◎2017年1月28日(土)〜2月19日(日) 9:30〜16:30
(2月5日(日)・12日(日)は休館)
会場◎伊勢和紙ギャラリー(大豊和紙工業株式会社内)
〒516-0079 三重県伊勢市大世古1丁目10-30
【参考】
今回の企画展は写真の展示ではなく、擬革紙について。
私の中で「擬革紙」といえば、今はなき伊勢郷土資料館で見かけた煙草入れのイメージしかなかった。
【参考】 伊勢市立郷土資料館 2010年07月04日
案内はがきにはカラフルなイメージや実用的なバッグ、さらには置物のような・・・。私のなかにあった擬革紙のイメージとは程遠い、進化した世界があるように思えた。これは体感しなくては!
いつものようにワクワクした気分で伊勢和紙ギャラリーへ向い、玄関の引き戸をあけると大豊和紙工業株式会社の代表である中北 喜得さんが出迎えてくださった。
受付を終えて廊下を進むとその突き当りにてまず面食らった。これも擬革紙だそうだ。透けるほどに薄く模様が美しい。和紙を絞れば擬革紙になるのか!
さらに会場である2階への階段を進むとそこにはかわいい絵が多数展示されていた。
これらも全て、擬革紙。
階段を上り切り右方向へメイン会場の扉には
次のあいさつ、説明文が掲げられていた。
会場へ入るとこんな雰囲気に圧倒されていた。すると会場で説明されていた中村さんが声をかけてくださり、どれだけお話しただろうか? 擬革紙について、さらにその応用、将来性についても説明いただけた。煙草入れのイメージしかなかった私には衝撃的な展示となった。
展示会場の一部には擬革紙の歴史や
擬革紙の製造に携わった人々が地図と共に記され、わかりやすい展示となっていた。
そしてプロ作家による作品展示も。
また、こんなカラフルさ、擬革紙はどんな色でも表現できるのだ。
こちらには擬革紙を利用した本の装丁や写真が印刷された擬革紙で作ったバッグ?。壁に垂らされている写真が擬革紙となり、バックが作られているそうだ。ここでは世界でひとつだけの世界が繰り広げられている。
触ることも可能で五感で擬革紙を楽しめる。
こちらが擬革紙を利用した装丁、
こちらが写真が印刷された擬革紙でできたバッグとアルバムの表紙。
帽子や衣服まで・・・
さらにはさまざまな実用品。
こちらには
擬革紙の折り紙で織られた作品も展示されていた。質感が素晴らしい。
続いてはサブギャラリーへ移動するとその入口には
擬革紙煙草入れ資料館「三忠」の説明が掲示されていた。
【参考】
足を一歩踏み入れて
振り返ると「本家 三忠」の看板が掛けられていた。
このギャラリーには擬革紙の歴史を感じることのできる展示が多数。
このショーケースには貴重品が所狭しと展示されていた。
ああ、今までの私の擬革紙のイメージはまさにこれだった。
ほかにもさまざまなモノがあったとは・・・
こんなサンプルもあったのか!
もうこれは体感するしかない。
擬革紙の絞り体験会はすでに予約でいっぱいだった。
とにかく、あなたも目にして手にして香りを・・・ ぜひとも伊勢和紙ギャラリーへ。
【伊勢和紙ギャラリーにて以前に体感した企画展ほか】
- 第五回 伊勢和紙プリントの会作品展とギャラリートーク(伊勢和紙ギャラリー) 2016年10月08日
- 金森正巳作品展再訪、大豊和紙工業の三輪神社参拝 2016年05月28日
- 涸沢・上高地 伊勢和紙に描く 金森正巳作品展(伊勢和紙ギャラリー) 2016年05月21日
- 伊勢和紙による三輪薫「仏蘭西・巴里」とフォトワークショップ「風」写真展(伊勢和紙ギャラリー) 2016年02月27日
- 高潤生 個展「養怡(ようい)- なごむ心を養う -」(伊勢和紙ギャラリー) 2015年06月13日
- 有田善男写真展 一孔之彩(伊勢和紙ギャラリー) 2015年04月18日
- 戸川覚写真展「阿仁根子」(伊勢和紙ギャラリー) 2015年03月14日
- 「やさしさ」 伊勢和紙による写真と書の展示 (写真:久保圭一、書:久保丈二)の回想 2014年08月10日
- 伊勢和紙による 篠原 龍 写真展「霊場熊野」(伊勢和紙ギャラリー) 2014年05月17日
- 『四重奏 艸・想・爽・創』 四人展(伊勢和紙ギャラリー) 2014年03月29日
- 伊勢和紙館、伊勢和紙ギャラリー(大豊和紙工業) 2011年10月29日
など・・・