2017年02月18日(土) 登茂山周辺散策、海岸整備に7億円は無駄遣い?!(志摩市大王町波切) (車、徒歩)
塩つくり体験のためにともやま公園を訪れたので、その観察会(体験会)の後で近くにある登茂山を訪れた。登茂山に登るのは初めてのこと登茂山駐車場に車を駐めるとこちらの案内板を見つけた。ここには「治郎六郎海岸」とある。さきほど体験会の前に英虞湾へ下ることを試みたがことごとく立ち入り禁止となっていたので、まずは海に近づける海岸へ向かうことにした。矢印に従うと
こちらの案内板に辿り着き、
この地図で行くべきルートを確認した。まずは次郎六郎海岸だ。
アクアヴィラ伊勢志摩を背にして坂道を下ると
ついに待望の英虞湾にたどり着いた。さらに舗装された道を道なりに進むと
こんなところへたどり着いた。ここが次郎六郎海岸だ。しかし、この看板には驚き、呆れてしまった。この海岸はどうやら人工の海岸でなんと7億円も投資されていた。
そんな贅沢な(無駄な?)海岸にひとり佇むと札束を踏んでいる気分となり、少し悲しくなってしまった。7億円もあればどれだけの朽ち果ててしまいそうな遺物が救われることだろう。税金の使い方を考えさせられる場所だった。
夏になれば観光客で賑わうのだろうか?
リアス式海岸はリアス式海岸の方が良い。
そんなことを考えながら散策路を進むと
整備もされず
こんな所には「環境庁」の文字と朽ちた看板が放置されていた。崩壊しそうな柵の前にはロープが張られ立ち入りが制限されるなど、作りっぱなしの無駄遣いの図がここにも展開されていた。税金は湯水じゃない。
あの先端まで行きたかったが散策路には草が生い茂りこれ以上は先へ進めなかった。仕方なく海岸へ戻ると
海岸線を歩いた。
この辺りは海岸整備の対象ではなかったのだろう。
砂浜などいらない。この場所にはこんな風景がマッチするだろう。
沈んだ気分で別のルートを進むと
こんな場所に出た。
カヌーが虚しく並べられていた。さすがにこの時期には誰も居ない。
さらに散策路を進むと草が生い茂り、朽ちかけた休憩所。
干潟の観察デッキも
ボロボロ状態だった。
水辺を後にすると坂道を進み登茂山を目指した。
ほどなくたどり着いたのがこちら、登茂山展望台。なんとか英虞湾を望むことができる。
天気が良ければもう少し感動があったのだろうか。それにしても次郎六郎海岸でのショックが後を引いていた。
英虞湾を背にし
「三等三角点 船越」に挨拶すると登茂山を後にした。
「7億円」の文字が頭に残り、残念な登茂山周辺散策となってしまった。もう来ることはないだろう。