2017年04月29日(土) 立梅用水、元丈の館付近から四代目井堰(取水堰)まで(多気郡多気町〜松阪市飯南町) (車、徒歩)
先日、立梅用水の立派な登録記念誌をいただいてから全線を歩こうと考え、その準備として下流部を歩いてみた。
【参考】
- 朝柄八柱神社の裏山にて発見、いつかは歩き通したい立梅用水 2017年03月25日
- 多気町朝柄から届けられた登録記念誌「立梅用水」、感謝! 2017年04月05日
- 立梅用水、丹生大師付近から岩谷池まで(多気郡多気町丹生) 2017年04月22日
全線を通して歩こうとすると移動方法が問題となる。複数の参加者で歩けばスタートとゴールに車を配置できるので歩くのは片道のみで済む。しかし、すぐにでも歩きたかったのでまずはとにかく独りで歩くと決意した。そのため車を駐めたところからは往復が必須となる。
そこで立梅用水の全線を次区間に分けて歩くことにした。
- 櫛田川の井堰(取水堰)〜元丈の館付近
- 元丈の館付近〜勢和中学校・小学校付近
- 勢和中学校・小学校付近〜古江隧道入口
- 古江隧道入口〜エンゲの切り通し
- エンゲの切り通し〜岩谷池 (済)
(オプションとして、歴代の井堰跡めぐり)
今回は、1と2を予定していたが、オプションを巡りこととなり、2は次回(結局、翌日)となった。
多気郡多気町波多瀬にある元丈の館を訪れ、館から最も遠い駐車場の隅に駐めさせていただくと立梅用水歩きを開始した。
駐車場から坂道を下ると立梅用水からはこんな風景が広がっている。
今日はここから用水の流れとは逆方向に・・・
歩き始めると小水力発電「彦電」を見かけた。
長閑な雰囲気のなか25日に通水が開始された用水は勢い良く流れている。
こんなフェンスに区切られた用水を左に見ながら進むと
右手にはお地蔵さんがまつられている。石の祠さらに柱石の無い常夜燈が魅力的だ。
周囲の変化を楽しみながら・・・
「何か臭う?」 用水が左へと曲がる場所では牛が飼われている。
水なりに進むとその先には発電所。ここは波多瀬発電所だ。後でわかったことだが、この先は通年の通水(水力発電所には水が必須だから水を止めることはできない。)となっていて、去る25日に通水が開始されたのは発電所の下流側とのことだ。
プールは満水状態で
発電所にも水路の下流側にも大量の水が送り出されていた。
水路を確認するとその水位は1mを超えていた。
発電所を過ぎてさらに上流方向へ・・・・・・
この辺りは変化が多く遠景も素晴らしい。知人の言葉「立梅用水の風景は波多瀬が最高!」、素直に頷ける。
右手方向には櫛田川に架かる深野大橋が遠望できた。
この付近は暗渠となっていた。
さらに進むと水路橋となっている。
しかも新しい。
田んぼでは田植えの最盛期。
こんな雰囲気も続き
このルートは近畿自然歩道でもある。
振り返ってパチリ。
さらに進むと
この場所で水路は姿を消してしまった。
こちらが立梅隧道出口。この先は井堰を目指して櫛田川沿いに歩いた。
右方向には櫛田川越しに対岸が・・・
この後は鼻歌を歌いながら・・・
こちらは民有林林道 今出線との分岐。右へ進路をとった。
道なりに進むと
右手には千歳橋が現れる。
千歳橋を通り過ぎて先へ進むとこの場所で「この先 通行不能 三重県」、車は通行できなくなる。さらに「落石注意」の警告板。
足元に注意しながら先を急ぐと
右手には櫛田川が迫っていた。
さらに進むとこれは「水路跡?」
この穴も「水路跡?」、
ここまで来ると、このルートが立梅隧道に取って代わられた元水路の跡であることを確信した。
さらには通り抜けられそうなトンネルを見かけたが、単独行で小心者な私は脇の道を歩いた。
さらに、穴を見つけたがその先は?
さらに橋の跡のような・・・
前方には目的地である井堰(櫛田川)近くにあるリバーサイド茶倉が見えてきた。
さらに進むと左手に石積みなどが・・・
ここで川岸を離れた。
道なりに進むとリバーサイド茶倉への案内があるので、こちらを右へ折れた。(進路は次の写真右から左へ)
そして、ウロウロしてからたどり着いたのがこちら、立梅用水の四代目井堰となっている。
こちらが水を送り込んでいる取水口だ。つまり、立梅用水の起点である。
予定ではすぐ折り返すことになっていたが、リバーサイド茶倉で立梅用水に詳しい方にお会いし歴代の井堰について教えて頂けた。折角の機会なのでここから上流方向へ足を伸ばすことにした。