2017年08月27日(日) かつての久世戸坂を想像しながら本誓寺へ (徒歩)
次の記事で紹介したように、宮川夜話草では「布施戸ケ坂(おそらく久世戸坂)を下り本誓寺の東側に・・・」との記述がある。
【参考】
- 伊勢古文書同好会の勉強会テキスト「宮川夜話草」に登場する「オカラス明神」を探して 2017年08月06日
宇治町細見図(復刻版)を見ると「岳ミチ〜楠部村ミチ」の間に久世戸と記され、「 ・・・・ 」と続いている。これが坂だろうか? そこで「久世戸坂はどこにあったのか?」を想像しながら遠回りして本誓寺を目指した。
勢田町の高台から古市街道へ戻ると次の交差点を市営テニスコートの方(左)へ折れた。これは岳ミチよりも手前になる。岳ミチは昨日歩いたので、今日はその隣の道を歩くことにした。上の図で見ると岳ミチの左側にあたるが地図上に道は見えない。次の写真の右端からその道へ進むと
立派な塀を左手に、
さらにはこんな所に
天満宮がまつられている。
何とも素晴らしい光景だ。
天満宮を後にしてさらに先へ進むとこちらにも立派な塀が見えた。
この路地を突き進むと
左側に伊勢市立修道小学校の校門があり、その反対側で岳ミチと合流している。
この先はしばらく昨日と同じルートだ。
緩やかな上りが下りに転じると
右手に久世戸共同墓地、
さらに進むと傾斜は急になる。車道は右方向へと続いているがこれは伊勢自動車道が整備された後に付けられた道路ではないか? この道の突き当りには
左手に小道が残されている。草の間へ足を踏み入れると
その先は階段となっているが、ここから遠望するとあの小山の右下には古そうは道が残されている。どうやらここはこの方向で坂道となっていたのではないだろうか? 自動車道を作るために切土、盛土で今の形状になっているが、かつてはこの方向に下っていたのでは、想像してしまった。今は階段を下るしかないので・・・
階段を下りきるとこの先に穴を開けて見たくなった。トンネルがあれば道は続いているだろう。
直進できないので、とりあえず御幸道路へと下った。
昨日もくぐった御幸橋の下をくぐると反対側の側道を進んだ。
こちらが先ほど階段の上から眺めた小山の右下部分。古そうな道が続いている。(以前に歩いたことがあるが)
小道に入って振り返れば向こう側は先程の階段だ。
坂道を下ってから振り返ってパチリ。
左右には川が流れている。
このルートが「楠部村ミチ」「岳ミチ」なら納得できる。すると伊勢自動車道のために切られ、盛られた部分に久世戸坂があったのだろう。
そんなことを想像しながら本誓寺に到着した。
これからが本日のメインイベントだった。