写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

2017年09月02日(土) 写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore (車、徒歩)

午後からは津市美里町三郷にある古民家Hibicoreを訪れた。こちらでは写真好学研究所 09月講座への参加。

古民家Hibicore(津市美里町三郷)

古民家Hibicore(津市美里町三郷)

 

開始は午後2時だったのでその15分ほど前に到着したが一番乗りだ。と思ったら・・・

古民家Hibicore(津市美里町三郷)

古民家Hibicore(津市美里町三郷)

 

私より先に到着していた研究生がひとり。それは同じく伊勢から通う森田さんだった。今日は朝からボランティアでこちらの草刈りに精を出していたとのこと。お疲れ様。

「そろそろ時間ですよ!」と呼びかけたが、その声は草刈機の轟音に掻き消され、彼が手を止めるまでしばし待つこととなった。

古民家Hibicore付近(津市美里町三郷)

古民家Hibicore付近(津市美里町三郷)

 

そんな時に見つけたのが絵画のような借景。まるで額縁に入れられたようだった。

古民家Hibicore付近(津市美里町三郷)

古民家Hibicore付近(津市美里町三郷)

 

定刻となったので、 09月講座が開始された。参加者が少ないと思ってるとすぐさまひとりが登場。以上で本日参加予定の全員が揃った。参加者(研究生)は猪野、岡副、勝田(旧姓 大賀)、寺本、桝屋、森田の6名だった。

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

今回も今年の研究テーマとなっている「三重の風景」ついて持ち寄った写真を見ながらの議論となった。(今回写真を持参したのは森田、岡副、寺本の3名)なお、各写真に対する議論はブレインストーミング的なのでほとんどは発言者を特定せずに引用形式で記した。

 

最初は森田研究生の写真について

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

すべては波板を使用した建物の写真。所長から前回の写真展のテーマ「中村」に含まれるものなのか?の質問に対して「NO」、これは新たなテーマとなる。その返答を受けてさらに所長から「コレクタ物は少なくとも1000枚、まずは1000枚撮ることから始まる」との指摘。
その他にさまざまな意見や提案が・・・
光の当り方で見え方が変わる。朝、昼、夕、いずれを狙うのかそれとも全て?
斜め45°からとらえた写真が多い。
さらには「なぜにトタンを撮るのか?」これはトタンの写真だけではなくすべてに誰にでも言えることだがなぜその被写体を撮るのか、明確に説明できることが重要だ。それは自分自身のスペック説明のようなもの。
さらには視点を変えて自分自身ではなく、被写体であるトタンに注目するとなぜその建物に壁材や屋根材としてトタンが選択されたのか?その背景を把握しておくとトタンの裏側も見えるようになり写真に広がりがでるかも。背景が見えると面白いし。
さらに、ここに写されている家は生きているのか、そうでないのか。それではどちらの家を撮りたいのか?
※ SNSで「いいね」が多い写真と素晴らしい写真について考えてみるのも面白い。
町の記録として撮るのなら位置情報も記録しておくと良い。GPS機能付きのカメラを使うか GPS機能を付加するか、もしくは補助的にスマホでも位置情報付きで撮っておく。
先にもあったように1000枚撮れば各写真をどのようにグループ分けするか、どのようにアレンジするか、できるかを考えられ新たな展開が生まれる。

最後に、所長から「質問は?」
「どうしたらいいのか?」と悩むことが重要だ。

 

岡副研究生が持参した写真について

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

RichoのGRを電車の窓ガラスに貼り着けて撮影した数々の写真。
これらの写真はジオラマ系とムーブ系に分類できそうだ。
ジオラマ系は止まっている風景と動いている風景の絶妙な混在、止ま(め)る距離感と予測を立てて押すシャッターが面白い。ガラスに貼り着けて撮るためまさに車窓から見ている感覚となりデジャヴ(既視感)を見ているように思える。
また、座席の決め方も面白い。特急の指定席は事前に予約できるのにあえて出たとこ勝負で決めているためギャンブル的な要素が加わり偶然性が新たな魅力を生み出してくれるだろう。
順光、逆光の違いも・・・
まとまったらシリーズ化できる。

増田貴大さんの写真集NOZOMIも面白く、参考になる。

 

「あれ、大賀ちゃん、いや勝田さんどうしたのひとりで・・・」

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

寺本研究生が持参した写真について

寺本は9月24日より開催される亀山トリエンナーレ2017への出展が決定し、現在制作の追い込みとなっていた。

【参考】

 

彼女は別名「二枚組の女」、今回もその路線が継承されている。出展する作品のセレクト・チューニングがこの場で行われた。

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

所長からの「意味を持たない無機的なものの組み合わせが面白い」との発言を受け、他の研究生も参加しながら無機的な写真のペアリングが・・・

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

なんとか予備も含めた作品群が決定した。組み合わせを記録するためにパチリ、パチリ・・・

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

「みさとの学校マルシェ」への写真好学研究所として出店報告

続いては猪野研究生から、先日8月20日に旧長野小学校にて開催された「みさとの学校マルシェ」へ写真好学研究所として出店した結果が報告された。

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

ポストカードの販売のため出店したが、店の前では落語が上演され、人が多く、子連れもさらには風は通るが焼き鳥の臭いが漂うなどガチャガチャしていたので落ち着いてポストカード(写真)を手にとれる雰囲気ではなかった。

今後は会場の雰囲気を選ばないと・・・次回は参加を見送ろうと皆が同意した。

 

本報告を終えると所長が淹れてくれたコーヒーを飲みながら休憩しつつ、今後の話になった。

そんななか、12月のグループ写真展に出展を予定している森田研究生が人(身体)をテーマに撮っているので、他の研究生がモデルとされていた。

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

所長からの提案、写真好学研究所の活動も期間を決めて進めた方がいい。
写真講座を繰り返せば「もう十分だ」と考える研究生も出てくるだろう。期間を切って一旦は期を終える。ただし、今後も続けたければ続ければいい。ここでの研究期間としては一年間が適当だろう。第一期は12月か、来年の3月のいづれかをエンドにしよう。今後は従来のように写真を持ち寄っての写真講座と技術講座を交互に開催し、技術講座は自由参加とする。10月には白黒フィルム撮影講座を実施しまずは撮影、その後現像、焼付と全3回の講座を予定している。フィルムを通して先人の大変さや写真の面白さ、写真がもつ表現力を体感してほしい。
また、所長の主導による写真展は前回(県民ギャラリー)で終了とし,今後は研究生の自主的な活動に委ねる。まずはまとめての発表よりも個々のファイリングを優先するが、寺本の亀山トリエンナーレのように各研究生が活躍することを祈る。 と

 

そして、最後には所長がライフワークで撮影している銭湯の写真を見せてくれた。今後は大きな展開があるとのこと。楽しみだ。

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

写真好学研究所 09月講座(2017.9.2)@古民家Hibicore

 

以上で09月写真講座は終了となったが、古民家Hibicoreを後にするとしばし森田カメラマンによる撮影会となった。

写真好学研究所 講座終了後の撮影会(?)

写真好学研究所 講座終了後の撮影会(?)

 

写真好学研究所 講座終了後の撮影会(?)

写真好学研究所 講座終了後の撮影会(?)

 

写真好学研究所 講座終了後の撮影会(?)

写真好学研究所 講座終了後の撮影会(?)

 

さてさてどんな素晴らしい作品に仕上がるのだろう!

 

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