2014年03月15日(土) 第62回神宮式年遷宮 伊佐奈岐宮および伊佐奈弥宮の上棟祭 動画あり (徒歩)
第62回神宮式年遷宮では、昨年の10月に内宮および外宮にて遷御の儀が斎行され御遷宮のピークを迎えた。しかし、これで神宮式年遷宮が終了したわけではなく別宮の御遷宮は今もなお続いている。
この1月には月讀宮、月讀荒御魂宮にて立柱祭、上棟祭が斎行された。それに引き続き月讀宮と並立する伊佐奈岐宮並びに伊佐奈弥宮でも立柱祭、上棟祭が本日斎行された。
自宅を出発したのは、すでに伊佐奈岐宮にて立柱祭が開始された頃、9時過ぎだった。午後1時から斎行される上棟祭のことを考えつつお伊勢さん125社まいり 五十鈴川めぐり+α を始めた。月讀宮へは午後1時までには十分到着できるだろうと高を括っていたが、いつものように寄り道を繰り返しながらマイペースで歩いていたため月讀宮の裏参道鳥居をくぐると目の前から報鼓が聞こえてきた。
伊佐奈弥宮の上棟祭の参進が開始されたのだ。(何とか間に合った!)
葭原神社にお参りしようとしていたことも忘れ、さらには手水を受けることも忘れて拝観者の背後へと急いだ。
【上棟祭(伊佐奈岐宮)】
すると報鼓を鳴らしていた白丁が拝観者の間から手水舎の方へと・・・。
なお、前方の参道では宿衛屋の方向から参進してきた祭員が左手にある祓所へと向かった。
神職の後ろに小工(こだくみ)も続いた。
祓所では辛櫃の中(神饌であろう)および祭員が修祓を受けた。
修祓を終えると辛櫃が新御敷地へと運ばれる一方で祭員(神職、小工)は宿衛屋の方へと坂道を下った。向かう先は宿衛屋ではなく、現行の伊佐奈岐宮とのことだった。まずは現行の宮にて儀式が執り行われたのだ。
【動画】 45秒(5.3 MB )
新御敷地ではしばしこの状態、
現行の伊佐奈岐宮での儀式を終えた祭員が戻って来た。
どんどん近づいて・・・
拝観者の前で右へ曲がった。
全員が新御敷地へ入ると
拝観者への規制が解除されたためお参りに向かう人もいたが、多くは上棟祭を拝観するためにこの場所に残っていた。
板塀の間の限られたスペースからの拝観となるためなかなか儀式の詳細を確認することはできなかった。
拝観者はこんな感じで、参拝に向かう人、参拝から戻ってきた人で多少の増減があった。
祭典は我々には何をしているかわからないまま進められたが
しばらくするとひとりの小工が棟へと上り、
中心に腰を据えた。
そろそろあれが始まる。
とにかく、この場面は動画に収めようと最大のズームで撮影を開始した。手持ちでズームなので左右上下のブレが大きいが、どんな所作なのかは分かる。
地上からのかけ声(多分、『千歳棟 ( せんざいとう)』 、『 万歳棟 ( まんざいとう )』 、『 曳々億棟 ( えいえいおくとう ) 』)に呼応して棟の上にいる小工が棟木を木槌で打ち固めた。なお、木槌で打ち固めた後の所作が興味深い。餅を撒いているようだった。
それがこちらだ。
【動画】 40秒(2.7 MB )
この時、以前に拝観した御薗神社の上棟祭の情景が浮かんできた。
【参考】
規模は異なるが目的や実際に執り行うことはほとんど同じだ。
この後もしばらく儀式は続き、
このあたりで八度拝八開手。
少し拝観する場所を変えてみたがはやり詳細はわからなかった。
そして間もなく伊佐奈岐宮での上棟祭は終了となった。
この後、引き続き伊佐奈弥宮の上棟祭が開始された。
【上棟祭(伊佐奈弥宮)】
祭員は新御敷地を出発すると現行の伊佐奈弥宮へと向かった。伊佐奈岐宮と同様に儀式のためだ。
【動画】 43秒(5.0 MB )
しばし参道は規制されていたので私は空を見上げて鳥の声を聞いていた。なかなかいいものだ。
再び祭員は戻ってきた。
伊佐奈弥宮での上棟祭の様子は板壁に阻まれて拝観することはほとんどできなかったので、この間にお参りすることにした。
月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮へのお参りを終え、さらには葭原神社への終えると伊佐奈弥宮の上棟祭は終了となった様子だった。
最初に伊佐奈岐宮の上棟祭を拝観した場所で待機していると退下となった。
今度こそ宿衛屋の方へと戻られて上棟祭は終了となった。
そして何もなかったかのように拝観者の姿は・・・・
私も何もなかったかのようにお伊勢さん125社まいりを続けた。