2015年02月21日(土) 遷座祭 栄通神社(伊勢市通町) (車、徒歩)
先日はお白石持行事にて期せずしてお白石を奉献させていただいた栄通神社。私はお気に入りの神社なのでありがたかった。
【参考】
そして、ついに御遷座の日がやって来た。拝観は自由で服装も自由とのことだった。が、私は気持ちを込めスーツに身を包んで栄通神社を訪れた。18時斎行の予定だったので30分前に到着、まだ少し明るかった。
境内には紅白幕が張られ、テントが建てられていた。
参拝者(拝観者)もチラホラ、奉仕者も集まってきた。
こちらには手水が準備されていた。
まずは鳥居をくぐると
手水舎にて心身を清め、仮殿にお参りした。
仮殿の前に置かれた案の上には、遷御のための絹垣とその上には御神体を運ぶためのもの(名前は)?
本殿の様子をちらりと確認してから鳥居の外へ戻ると
すでに奉仕者(祭員)の手水が始まっていた。
山之神社側に準備された祓所には奉仕員が集まり始め、
定刻の18時が近づくと整列、
そして、宮司と神職2名が手水を受けた。
最後に宮司が祓所に著くと、栄通神社の遷座祭が開始された。
今回の式次第は次の通り。
祓詞、修祓
参進
宮司一拝
開扉
祝詞奏上
召立
出御
遷御
入御
献饌
祝詞奏上
玉串奉奠
撤饌
閉扉
宮司一拝
退下
宮司挨拶
【祓詞、修祓】
神職による祓詞の後、まずは本殿と神饌が大幣と御塩により祓い清められ、
その後宮司、神職、氏子総代、拝観者等が祓い清められた。
【参進】
修祓を終えると参進となり、拝観者もその後に続いた。
【宮司一拝】
仮殿の前に著くと、宮司一拝。
【開扉】
続いて御扉が開けられた。
【祝詞奏上】
祝詞が奏上されると
【召立】
召立文が読み上げられた。(こちらでは威儀物はなかったようだ。)そして覆面と手袋をつけると
【出御】
遷御を先導する行障(こうじょう)と呼ばれる白布が先頭に配置され、その後ろに絹垣(きんがい)が準備された。宮司は御扉が開かれた仮殿から御神体を絹垣へと運び入れた。何度も・・・。
御神体が仮殿から絹垣へと移されると
遷御のルートには布単(ふたん)が敷き延ばされた。
【遷御】
準備が整うと照明が落とされた。一瞬にして空気感が変ったように感じた。そして遷御が開始された。
(遷御の際は「カケコー」「カケコー」「出御」「出御」と三声ではなく二声だったような? 神宮では鶏鳴三声で内宮(皇大神宮)は「カケコー」、外宮(豊受大神宮)は「カケロー」の掛け声)
【入御】
絹垣は瞬く間に通り過ぎ、本殿への石階を上がると入御となった。入御は予想以上に時間がかかっていた。
入御が終了すると照明が戻された。
【献饌】
そして、御遷座を終えた最初の献饌となった。
【祝詞奏上】
献饌を終えると宮司(栄通神社の宮司を兼務されている田丸神社(玉城町)の見並宮司)による祝詞が奏上された。天に届くような力強く響く声でいつ聞いても素晴らしい祝詞だ。近くに国道23号が通っているため車の走行音が五月蝿いが、そんなことも忘れさせてくれるほどだった。
【玉串奉奠】
続いて、宮司・・・による玉串奉奠。
【撤饌】
祭典も終盤となり、神饌が下げられた。
【閉扉】
撤饌を終えると御扉が閉じられ
【宮司一拝】、【退下】
宮司一拝に拝観者も合わせて一拝すると退下となり遷座祭は滞り無く終了となった。
御遷座を終えた本殿には多数の拝観者がお参りを続けた。(こんなに参拝者が多い栄通神社を見るのは先日のお白石奉献に続き二度目)
【宮司挨拶】
鳥居の外のテントでは最後の挨拶が続き、
最後に宮司が語られた。
【御遷座を終えた栄通神社】
宮司の言葉で遷座祭の終了を確認し、参拝者が少なくなった本殿へのお参りを終えると
新しい20年に向けて歩みだした栄通神社を
後にした。
【 20150221 の記録 】
- 蕾が膨らみかけた臥龍梅(伊勢市御薗町新開)
- ご近所のお伊勢さん125社 河原神社(毛利神社を同座)
- 二木神社、お稲荷さん(伊勢市御薗町小林)
- 史蹟 山田奉行所跡から山田奉行所記念館へ
- 冬期特別企画展「幕末・・伊勢の海防と山田奉行」(山田奉行所記念館)
- 月夜見宮お白石奉献の上せ車、「月夜見尊」ねぶた飾り車ほか(宮後奉献団)
- お白石持行事の前日(月夜見宮)
- 遷座祭 栄通神社(伊勢市通町)