2015年04月11日(土) 宮川流域案内人の会主催行事「清流宮川の支流を歩こう! 大内山川界隈散策(大紀町)」 (車、徒歩、列車)
宮川流域案内人の会主催行事である「清流宮川の支流を歩こう! 」の二回目である大内山川界隈散策(大紀町)に参加した。
前回の栗谷川(大台町)はこちら、
【参考】
集合場所への到着が早過ぎたので三瀬谷神社にお参りしてから改めて集合場所である大台町役場へ向かった。すでに多数の参加者が集まっていた。今回の参加者はひとり欠席で30名。募集人数は50名なので前回同様定数割れとなっていた。(もっと多くの方に参加してほしいな!)
いつものように挨拶とストレッチを終えると出発。
役場の前にある佐原交差点で国道42号を渡ると
船木橋へ向かった。
船木橋から宮川の上流側を望むと左方向から大内山川が合流している。今回はこの川を遡った。
今回のウォークが興味深いのはルートのほとんどが熊野古道伊勢路であることだ。二年までに歩いた伊勢路を思い出しながら・・・。
【参考】 20130601 の記録
- 熊野古道伊勢路図絵を片手に#2(出発点であるJR三瀬谷駅へ)
- 熊野古道伊勢路図絵を片手に#2(JR三瀬谷駅から三瀬坂峠を越えて里(すぐ瀧原宮)まで)
- 熊野古道伊勢路図絵を片手に#2(滝原から阿曽まで)
- 熊野古道伊勢路図絵を片手に#2(阿曽から柏野まで)
- 熊野古道伊勢路図絵を片手に#2(柏野から芦谷まで)
- 熊野古道伊勢路図絵を片手に#2(芦谷から下里まで)
【まとめ】
船木橋を渡ると大台町から大紀町へ入る。
道なりに進むと坂道の先にある船木大橋南交差点で国道42号を渡り返した。
その先に架かる滝見橋から下流側を望むと先ほど船木橋から眺めた大内山川と宮川の合流点が望める。
さらに反対側(大内山川の上流側)を望むと
そこには文字通り、滝が見えた。
滝見橋を渡り終えると
その先で一度大台町へ戻る。ここからは大台町川合、この先で左方向へ。
道なりに進むと、JR紀勢本線 大杉踏切を渡らずに左方向へ線路に沿って先へ進んだ。
紀勢自動車道 大宮大台ICから国道42号へと続く連絡道路をくぐった。
線路は道路の間近を・・・
踏切警報機が鳴り出すと列車が通り過ぎた。理由もなく見送ってしまう。
この先は線路に沿って・・・ しばらく・・・
菅合大橋方向へ折れると線路を離れた。
菅合大橋から上流方向をパチリ。
菅合大橋を渡り終えると
再び大紀町へ入った。
地名板の先には、熊野古道伊勢路の三瀬坂峠方向が望めた。
船木橋からここまでは熊野古道伊勢路を離れていたが、一旦国道42号へ出るとここからは熊野古道伊勢路を進んだ。
この付近を歩いていると瀧原宮の御遷宮に向けたお白石持ち行事を思い出した。
【参考】
- 第62回神宮式年遷宮 お白石持行事、 瀧原宮奉献 2014年10月26日
この先、里交差点にて国道42号を横断すると瀧原宮方向へ進んだ。
その途中で、参加者が目を奪われパチリ・・・
その先で瀧原宮の宮域の隅にまつられている足神の説明を受けた。
こちらが足神さん。何か顔に見えてしまった。「誰?」
緑深い参道をさらに進むと
神宮の境界杭も緑の衣を羽織っている。
瀧原宮の入口付近へ到着するとここで右折。
道の駅 奥伊勢木つつ木館にてトイレ休憩。
休憩を終えると熊野古道伊勢路へ戻り、瀧原宮の前を通過。今日は先が長いのでお参りは省略。(私は心の中で遙拝)
いつも寄ってみたいと思いながらいまだ立ち寄れていない「古民家カフェ こんぺいとう」の前を通過。
何度も歩き、歩き慣れているルートを・・・
大紀町役場付近に立つ「C・Dコース JR滝原駅」の案内板も通過。
その先でまたまた国道42号を交差した。何度も何度も国道を交差する。
歩道橋を渡るとその先で国道を離れ、右方向へ進んだ。
その右手には大内山川が流れ、橋脚のみが残されている。
この先で熊野古道伊勢路を離れると大内山川沿いに続くサイクリングロードへ入った。
途中で、滝原ダムから長発電所まで発電用の水が運ばれる導水路の説明。発電所は宮川ウォークにて見学した。
【参考】 滝原ダム、長発電所に関連する記事
- 宮川流域案内人(インタープリター)養成講座 2014年06月01日
- 清流宮川の源流部から海まで歩こう!第三区間 宮川ウォーク・右岸 2014年06月14日
サイクリングロードを楽しみながら進むと
沈砂池に到着、長発電所へ送られる水から土砂等がここで取り除かれる。
沈砂池を後にすると大滝峡の管理棟付近へ到着。ここで15分弱の休憩となった。
先ほどサイクリングロードを歩いている時、水戸神神社とおんべ祭りの話題が出ていたため興味を抱いた参加者が「行ってみたい!」とひと言。私が訪れたことがあったので駆け足で案内した。
【参考】 水戸神神社とおんべ祭りの詳細はこちら
- 水戸神神社の「おんべまつり(鮎占い神事)」(大紀町滝原) 2014年07月06日
何とか6分程で水戸神神社に到着。
そして、おんべ祭が執り行われる祭場は神社の先、大滝峡(大内山川)が舞台となる。緑色のスロープを下ると
鮎が投げ込まれる穴を望んだ。
祭場の見学を終えると急いで戻った。(数名は集合時刻に遅れてしまった。他の参加者に申し訳ない・・・そのお詫びに、おんべまつりの開催日を紹介するとこの立札にあるように「毎年7月第一日曜日」)
少し遅れて、ウォークが再開。今回の案内人が「宮川流域案内人の会」会長である巽さんから大紀町郷土資料館の館長で宮川流域案内人でもある小倉さんにバトンタッチ。
大滝峡 管理棟付近を後にすると阿曽へと向かった。
国道42号をくぐる手前に立つ供養碑前にて。
以前はこのような説明板が立てられていた。(詳細はこちら)
ここから国道42号をくぐると
その先には「勝瀬」の地名板があった。
一度、国道42号へ出ると
しばらくしてまたまた・・・国道42号を離れ、JR紀勢本線の阿曽踏切を渡った。左前方に見えるには網掛山。
踏切を過ぎてしばらく歩くと左手に案内板が立っている。
この付近から鉱泉が出ていて鉱泉から沈殿してできた炭酸石灰の塊で高さ4m、直径約25m、調査はこちら。
阿曽の町並みを進むと
今は廃校となっている阿曽小学校跡にて小休止。
こちらには校舎を再利用した阿曽温泉がある。また、宮川流域案内人の活動拠点のひとつであるエコミュージアムセンター宮川流域交流館たいきも併設されている。
休憩を終えると熊野古道伊勢路へ戻り、先を急いだ。
落瀬橋にて
大内山川を眺めると
その先には阿曽観音堂がある。
女性的な美しさを示す手水石、何とも魅力的だ。
参道へ戻ると民家の壁に漆喰の装飾を見つけ感動してしまった。
また、街道はくねくねしている。舗装され見た目は変化しているが道筋は古来よりの変化がないのだろう。
そして、以前も目に付いた豆腐店の看板。
JR紀勢本線阿曽駅入口付近を過ぎると
国道42号に合流した。しばらくは国道脇の歩道を進むと
この道標にて国道を離れた。
大内山川の散策に相応しい雰囲気の中を進んだ。
すると「熊野街道 新宮まで118km」の道標に到着。
また、国道42号と合流。
ここからの国道脇の歩道を進んだ。
JR紀勢本線を越えると
右方向へと曲がりながらの下り道。
その先には岩船橋があり、
橋を渡るとこの橋の下にて昼食になった。
出発時には予想もできなかった青空が広がってきた。こんな風景を望みながらの昼食。
昼食を終えると出発までの間に周辺を散策・・・。
そして、十分な休憩の後、午後の部のスタートとなった。岩船橋を背にするとここからも熊野古道伊勢路を進んだ。
寶藏寺付近で右折すると国道42号を横断して
道なりに進むと
JR紀勢本線 柳原橋梁付近に到着。
ここからは上流側にある柏野大橋までしばらく川沿いを・・・
柏野大橋を渡ると
下流側にある垣内後庚申塚を遠望。
庚申塚を背にすると視線の先に見える柳原公園(橙色の屋根の建物付近)方向へ進んだ。
柳原公園にてトイレ休憩。
垣内尻(かいとじり)踏切を渡ると
その先で左側のルートを選択した。
獣害防止柵に沿って進むと途中で芝桜の鮮やかさが目に入った。階段を上ってパチリ。
電柵を過ぎると大皇神社付近へ・・・
大皇神社へ到着する前にパチリ、パチリ、パチリ。
こちらは、桜の花筏の話題がでたところ、こちらも『花筏』だと教えてもらった。
そして、大皇神社に到着。二年前に熊野古道伊勢路を歩いた際は、三瀬谷駅から紀伊長島駅まで歩いたので先のことで頭がいっぱいでこちらにお参りする余裕(精神的にも、身体的にも)がなかった。約二年越しにて大皇神社へのお参りが実現した。感動的なお参りだったので、別の記事にて詳細に紹介の予定。
大皇神社にてお参りを済ませると枝垂れ桜が有名は大紀町役場 柏崎支所へ向かった。
途中で子安地蔵にお参り。
道路上に覆いかぶさるように枝を伸ばしている枝垂れ桜を確認して、柏崎支所の敷地へと入った。
その片隅には「熊野街道 新宮まで114km」の道標が建っていた。
こちらが大紀町指定天然記念物の枝垂れ桜。
柏崎支所の敷地から隣へと向かうとそこは花の寺として有名は松壽山大蓮寺。
ご住職である太田秀穂さんが境内の花について説明してくださった。
また、今回はこちらの石段をお借りして集合写真が撮影された。
集合写真を撮り終えると石段を駆け上がり、まずはお参り。本堂の脇に置かれていた瓦をパチリ。
本堂の前からパチリ。かなり高い。
大蓮寺を後にすると
熊野古道伊勢路を先へと・・・
JR紀勢本線 宮原第一踏切を渡ると
笠木橋から笠木川を望んだ。こちらは上流側でJR紀勢本線の線路。下流側で大内山川に合流している。
笠木橋を渡りさらに進むと左手に大内山川が現れる。しばらくこの雰囲気を楽しみながら進むと
静と動の変化を感じられる堰へと到着。この変化は大好きだ。
さらに進むと家並みの間から大内山川越しに鳥居が見えた。あれに見えるは先日訪れた並大神社だった。
【参考】
- やっと訪れることができた並大神社(大紀町崎) 2015年01月17日
家並みを抜けると前方に紀勢自動車道が見上げる位置を走っている。道なりに進むと国道42号なので、このY字路は右へ進む。
自動車道を見上げながらくぐるとその先で一の谷踏切を・・・。
踏切を過ぎてから振り返ってパチリ。
しばらくは大内山川を見ながら左岸を進んだ。
途中の橋(名前は?)の橋脚上部には丸太が引っかかり、水位が橋脚を越える位置まで上がったことを証明していた。
蛇行する川に沿って歩くので直線距離と比べればかなりの回り道となっている。これがまたいい。
さらに進むと線路の脇に咲く菜の花畑を過ぎると
JR紀勢本線をくぐった。
その先には紀勢町立坂津集会所があり、その脇を過ぎると坂津橋で大内山川を渡る。大内山川および国道42号、JR紀勢本線を何度越えただろう?
坂津橋を渡りながら上流方向、これから向かう方向を遠望!
橋を渡ると国道42号に合流し、しばらくはその歩道をてくてく。
こちらの分岐で国道から離れる。
ここには近畿自然歩道の道標が立っている。
左は田んぼ、
右には大内山川、この場所では前方に見える山の周りをヘアピンのように曲がっている。
動と静を感じさせてくれる堰付近でしばし休憩。
この先には次の分岐がある。以前熊野古道伊勢路を歩いた際は左へと進んだが、今回は右側を進み
堤防道路を進んだ。
途中で左へ折れると國昌寺へと向かい、しばし休憩。
國昌寺を後にすると
田んぼの間を歩き
駒ヶ瀬橋(大内山川)に到着。この橋を背にして進むと
国道42号を横断するとその先で国道から離れ、左方向へ・・・。
庚申堂、その隣には「鐵道完成紀念」碑が建っている。この地域にとって鉄道の完成は生活を一変させるものだったことだろう。(今はクルマが日常の足となっているのだろうが・・・)
さらに進むと
不動野橋付近に到着。
不動野橋を渡らずに左へ曲がると
近くに一里塚の碑がある。
一里塚の碑を過ぎると「熊野古道 芦谷道」の道標の先で雰囲気が一変する。
右手に大内山川を望みながら森の中を・・・
途中で、パチリ。
森の中を抜けると沢筋に掛けられた橋を渡り、
大内山川へと近づいた。
この雰囲気を楽しみながら進むと
右側に架かる芦谷橋を渡った。この先を道なりに進むと
国道42号の江尻橋南交差点に到着。国道を横断すると
その先を道なりに・・・
『旅館 喜畑屋』を過ぎると右側にJR大内山駅がある。
帰路はJR紀勢本線で大内山駅から三瀬谷駅まで戻ることになっていた。駅付近には列車到着の10分ほど前だった。急いで帰りたい参加者はこの列車に乗ることになったが、時間に余裕がある参加者は一時間ほど後に到着する次の列車に乗ることになった。列車到着まで周辺を散策・・・、寄り道好きな私は後者のグループに参加。
大内山駅への入口を通り過ぎるとその先に立つ中組常夜燈を見学した。
明治初年頃中組に在中していた井村屋こと中井国五郎氏が伊勢市河崎に置かれていた本常夜灯を譲り受け頭之宮参詣道と熊野古道の分かれ道である当地に明治八年に移籍したもの
当地に設置後は大正九年柏崎?田の正太郎氏が最初の修理 昭和二十八年木村の中井賢之助氏 大内善右衛門氏 小倉清六氏が第二回目の修理を行い現在に至っている
常夜燈の近くには鳥居が建ち、この先は頭之宮への参道となっていた。
現在はJR紀勢本線にて寸断され、その経路を辿ることはできない。ただし、鳥居の向きから想像するとこの方向へと続いていたと思われる(?)
列車が到着するまで十分に余裕があったが駅舎にて待機することになった。駅前にはこんな重機が。
大内山駅の駅舎は無人駅としては立派な建物で、きれいなトイレ、広い待合所。
駅の看板は、旧駅舎の看板が残されていた。
朝8時に大台町役場を出発してから楽しい時間を過ごした大内山川界隈散策も終わりを迎えようとしていた。太陽は山の端に隠れる前に眩しいほどの輝きを与えてくれた。
駅舎からホームへ出ると
跨線橋を渡り
乗車するホームへ移動した。
ゆったりとした待ち時間の後、列車が到着した。
亀山行きの普通列車に乗車すると三瀬谷駅を目指した。二両編成で運転手の隣が空いていたのでその場所に陣取って前方を眺めていた。歩いていた場所付近を通り過ぎると懐かしく思い、パチリ、パチリ。
こちらは、JR紀勢本線と紀勢自動車道が交差している一の谷踏切付近。
さらには、花の寺 大蓮寺を後にしてから宮原第一踏切の先で渡った笠木橋付近の鉄橋。
伊勢柏崎駅では新宮行きの普通列車と対向。熊野古道伊勢路を歩いた時のことを思い出した。いつも伊勢市駅を始発に乗っていた・・・。
さらには、柳原橋梁を渡り
休憩時間中に駆け足で往復した水戸神神社のおんべ祭り祭場をチラリ。
最後に宮川を越えると
その途中で、船木大橋、船木橋方向を眺め、大内山川が宮川に合流するポイントを思い出した。やっと戻ってきたことが実感できた。
佐原踏切を過ぎると
三瀬谷駅へ到着。
三瀬谷駅を出ると先ほど越えた佐原踏切を経由して大台町役場へ戻り、解散となった。
次回の宮川(支流)ウォークは5月23日(土)で、濁川(多気町)17km。参加希望の方は次のリンクをご覧ください。
【参考】
【 20150411 の記録 】
- 三瀬谷神社(多気郡大台町佐原)
- 宮川流域案内人の会主催行事「清流宮川の支流を歩こう! 大内山川界隈散策(大紀町)」
- 大皇神社(度会郡大紀町崎)