やっとお参りできた小丹神社(津市上浜町)

2015年07月11日(土) やっとお参りできた小丹神社(津市上浜町) (車、徒歩)

アイヌ文化フェスティバルが開催される三重県文化会館(三重県総合文化センター内)を訪れるために駐車場に到着したのが11時半頃。開場まで30分、開演まで1時間30分だった。遅くとも一時間以内に戻れば何とかなるだろう。

一時間で何をするか? 実は過去に何度も三重県総合文化センターを訪れ、カーナビに映しだされている鳥居記号に興味を持った。近くに鳥居が映しだされている県道10号を何度も車で走ったが神社らしきものを発見することができないでいた。

やはり、歩くほうが小回りが利く。本日は三重県総合文化センターとの移動も含めて一時間でこの神社にお参りすることを目標として歩き始めた。(この時点では社名も知らなかった)

 

三重県総合文化センターの駐車場を出るとセンターとは反対方向へと進んだ。サンマンションアーツ山の手四番館、八番館と調整池の間に続く坂道を下ると県道10号に合流。

サンマンションアーツ山の手四番館および八番館付近(津市一身田上津部田)

サンマンションアーツ山の手四番館および八番館付近(津市一身田上津部田)

 

県道10号を右方向へ進むと前方にすき家津上浜町店の看板が見え、その手前にはこんな分岐があった。何かこの坂道、惹かれるものがあったのだが、ここは県道10号を進んだ。

すき家津上浜町店付近の分岐(県道10号)

すき家津上浜町店付近の分岐(県道10号)

 

すき家津上浜町店の脇を通り過ぎると

すき家津上浜町店(県道10号)

すき家津上浜町店(県道10号)

 

斜面の頂上を超えてこの先は下り。

県道10号

県道10号

 

坂道を下りきると、線路沿いを左方向(津駅から離れる方向)へ進んだ。

JR紀勢本線と近鉄名古屋線の立体交差(津駅付近)

JR紀勢本線と近鉄名古屋線の立体交差(津駅付近)

 

道なりにしばらく歩くと左手に社叢が現れた。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

カーブミラーの奥へと進むと社号標には「式内小丹神社」と刻されていた。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

また、社号標の反対側には御祭神との説明書きがあった。

小丹神社の御祭神他の説明板

小丹神社の御祭神他の説明板

 

式内 小丹神社
一、御祭神
主神 埴夜須毘賣命
須佐之男命
一、御例祭 十月十一日
一、御鎭座の由來並に沿革
一、社伝に「景行天皇の御代に勧請す」とあり御鎭座の悠遠なことが窺はれる。
一、延喜式内社 今を遡る一千五十余年前醍醐天皇の御代延喜の制 神名式に「伊勢國安濃郡十坐・・・小丹神社」と登載されてあり千古の歴史を有つ古社であります。
一、往古は安濃郡小丹郷に御鎭座であったが、「明応七年塩屋に遷移す」移る数日の間に小丹郷と社地は陥没して海と化してしまった。其の後「慶安三年(三百二十余年前)大洪水あり神社を上浜西の山に遷座す」と即ち現在の鎭座地であります。
一、氏子並に崇敬者
上浜町 江戸橋町 栄町四丁目 旧余慶町一円 栄町一丁目 旧茶屋町一円 桜橋二丁目 仝三丁目南北 旧松本﨑一円 大谷町等広域の産土神として鎭守神としてその尊崇が極めて篤い。

 

じっくりと読んでいる時間がなかったので数段の階段を進むと鳥居をくぐった。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

右手には朱の鳥居が続き、「宮山稲荷大明神」と刻された社号標。こちらには後でお参りすることとし

宮山稲荷大明神(津市上浜町)

宮山稲荷大明神(津市上浜町)

 

手水にて心身を清めてから階段を登った。手水社の左右に階段が続いていたが行きは右側(正面)、帰りは左側の階段を利用することにした。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

正面の階段を進むと上部はかなり傾いていた(?)。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

階段を上り切ると正面には拝殿。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

まずはパチリ。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

お参りした後に扁額もパチリ。やっとお参りすることができた。「小丹神社」

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

拝殿の右側に建つ社務所には人の気配があったが、時間がなかったので寄らずにすませた。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

先ほどの別の階段で帰ろうと拝殿の左側へ移動すると

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

鶴宮と刻された寶永五年の常夜燈が建ち、その隣には

説明板と鶴宮と刻された常夜燈(小丹神社の脇に建つ鶴神社への階段下)

説明板と鶴宮と刻された常夜燈(小丹神社の脇に建つ鶴神社への階段下)

 

鶴宮の由来が記されて立札があった。

鶴宮の由来の説明板(小丹神社)

鶴宮の由来の説明板(小丹神社)

鶴宮の由来
「往昔 現社地ハ人家ニ隔絶シテ芝生ノ原野タリ偶々寛永年間津藩主二世祖藤堂高次公野猟ノ際 該地ニ於テ一羽ノ鶴ヲ射留ラレシニ殊勝優秀ナル鶴ナリ」とその由来が書かれている。高次がたまたま鶴を射止めたことをめでたいことの前兆であるとし鶴之宮という社殿を建て明治維新まで津藩が管理した。しかし、明治四十年(1907)に小丹神社に合祀し社殿は小丹神社に移しその跡に碑を建てたと記るされている。碑は現地である上浜町一丁目の公園に現存する。
平成四年九月号市政だより写

 

小丹神社の拝殿脇に続く石階を進むと

小丹神社の脇に建つ鶴神社

小丹神社の脇に建つ鶴神社

 

そこには「鶴神社」の社号標とともに祠がまつられていた。

小丹神社の脇に建つ鶴神社

小丹神社の脇に建つ鶴神社

 

残り時間も少なくなってきたので行きとは別の階段を下った。

小丹神社(津市上浜町)

小丹神社(津市上浜町)

 

階段を下ると手水舎越しに先ほど確認した朱の鳥居が・・・。

小丹神社の手水舎越しに望む宮山稲荷大明神の参道鳥居(津市上浜町)

小丹神社の手水舎越しに望む宮山稲荷大明神の参道鳥居(津市上浜町)

 

朱の鳥居をくぐり抜けた先には次の小社があり、

宮山稲荷大明神(津市上浜町)

宮山稲荷大明神(津市上浜町)

 

宮山稲荷神社の扁額が掲げられていた。

宮山稲荷神社(大明神)(津市上浜町)

宮山稲荷神社(大明神)(津市上浜町)

 

また、近くには多数の盃状穴が残る手水石が置かれていた。何を表現しているのだろう?

宮山稲荷大明神(津市上浜町)

宮山稲荷大明神(津市上浜町)

 

予定以上に長居してしまった小丹神社を後にすると

小丹神社付近の十字路(津市上浜町)

小丹神社付近の十字路(津市上浜町)

 

来た道、津駅方向を確認してから背を向けて反対方向へと歩き出した。

小丹神社付近の十字路から津駅方向の遠望(津市上浜町)

小丹神社付近の十字路から津駅方向の遠望(津市上浜町)

 

その後は、県道10号へ同流するだろう道を探しながら進むと車両は通行できないこんな小径を進んだ。

小丹神社から県道10号への近道(?)、車両通行不可

小丹神社から県道10号への近道(?)、車両通行不可

 

狭い地道を進むと、左手には先に見かけたすき家津上浜町店の看板が望めた。

小丹神社から県道10号への近道(?)からすき家津上浜町店の看板の遠望

小丹神社から県道10号への近道(?)からすき家津上浜町店の看板の遠望

 

この先で県道10号に合流している。私は地下道をくぐって反対側の歩道へ出ると来た道を戻り

すき家津上浜町店付近の分岐へ(県道10号)

すき家津上浜町店付近の分岐へ(県道10号)

 

三重県総合文化センターへ急いだ。

三重県総合文化センター付近

三重県総合文化センター付近

 

【 20150711 の記録 】

 

Comments

  1. はじめまして。松阪在住の一口カツと申します。

    伊勢市内でウォーキングをやってみようと考えながら検索しておりましたら、貴殿のブログにたどり付き思わず見入ってしまいました。
    写真の多さにも非常に参考になります。

    式内社の探訪とは、かなりの通と拝見いたしました。

    これからも、ブログの更新を楽しみにしております。

    1. 一口カツ さん、こんばんは!
      ご訪問ありがとうございます。私は考えるより行動するタイプで知識は少ないですができる限り流れを重視した内容にしようと思っています。そのため、情報は写真だけの感は否めないですが、少しでもお役に立てれば幸いです。今後もよろしくお願いします。

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