2015年12月05日(土) 11月6日に遷座祭を終えた磯神社(伊勢市磯町) (車、徒歩)
伊勢市磯町に鎮座する磯神社は元伊勢(倭姫命の巡幸地)として知られている。また、戦国乱世のために中断してしまった神宮式年遷宮を復興させた慶光院三代上人 (守悦・清順・周養)の功績が称えられ、式年遷宮のお木曳では内宮領であるにもかかわらす磯町は「慶光院曳」と称して宮川堤から内宮まで唯一陸曳する栄誉が今なお受け継がれている。(通常、内宮領が五十鈴川の川曳、外宮領は陸曳) (次のホームページ参照)
【参考】
11月に御遷座を迎えるために、お木曳き、お白石持行事が執り行われたが悉く拝観する機会を逸していた。遷座祭こそは拝観したいと思っていたのだがどうも知らない間に終わってしまっていた。
【参考】
- 倭姫宮の鳥居が御下賜された磯神社、遷座祭に向けて修繕中・・・(伊勢市磯町) 2015年06月20日
先日購入した「三重を刺激する大人のローカル誌 NAGI 凪 Vol.63 2016冬」を読んでいたら
特集 倭姫命の旅、「倭姫命の巡幸地 元伊勢めぐり」記事のなかに玉岐波流磯宮(たまきはるいそのみや)として磯神社が紹介され、11月6日に斎行された遷座祭の写真が掲載されていた。
これは訪れるしかない。松阪の両機殿にお参りしてから寄り道の後に磯神社に到着。
参道の入口へと近づくと
社号標の奥に
新しい鳥居が建っていた。こちらは第62回神宮式年遷宮、倭姫宮にて御造替された古材が使用されているとのこと。思わず撫でてしまった。
第一鳥居をくぐると右手に建つ手水舎で心身を清めた。その先にも
多数の新しい鳥居・・・
直角に折れると
さらに鳥居が続く。
こちらが拝殿に最も近い最後の鳥居。
見上げると背後には御神木が聳え立つ。
御神木の前に掲げられていた
説明板も一新されていた。
まずはお参り。(仮殿はどちらだったのだろう?)
拝殿を出る際にパチリ。
誰もいない磯神社にて遷座祭の様子を想像しながら独り佇んでいた。
太い注連縄が巻かれた御神木、
拝殿前の社号標。変化するものとしないもの・・・
・・・
なぜか風に揺れる木々の影に見惚れてしまった。
しばらくして、先に紹介したNAGI 凪の一文
倭姫命一行が船で上陸したといわれる場所にも「垢離場(こりば)」と称して鳥居が建てられ、往時を偲ばせる。
を思い出すと磯神社を後にして垢離場へ向かった。
第一鳥居をくぐり返して左へ折れると道なりに・・・
やがて道路が細くなり遠くに鳥居が望める。
犬に吠えられながら鳥居にたどり着いた。ここが「垢離場」でその前には
外城田川が流れている。(右側が下流)
振り返ると磯神社の社叢が遠望できる。
【 20151205 の記録 】
- 御扉の鍵穴(神服織機殿神社末社八所)
- 遷御に向けて御造替を終えた神麻続機殿神社・同社末社八所(皇大神宮所管社)
- イチョウに誘われて豊玉神社(伊勢市西豊浜町)
- 11月6日に遷座祭を終えた磯神社(伊勢市磯町)
- 神宮暦(小暦)を求めて、年末年始の準備が始まった外宮